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2005年09月30日

マ○ド○ルド違反って

その瞬間、補助席に座っていた助監督が、運転席の横まで飛んで来た。 これはかなりの飛距離だ、久し振りの高得点!

実を言うと先日、ロケからの帰り道、交差点信号手前においてナビの画面に気を取られて急ブレーキ。 危うく前の乗用車に突っ込みそうになった。

幸い渋滞中だったので、速度も10キロと出ていなかったのですが、慌ててブレーキを踏んだもんだから、ちょうど何かを取ろうとして立ち上がった補助席の助監督君が、まるで立ち幅跳びでもするかのように飛んで来たという訳。

しかもロケバス内は、通常準備班が7〜8人程度しか乗らない事が多いのに、この日に限って、主役の女子高生とそのマネージャーを含む、テンコ盛りの状態。

さすがに車内は一時騒然としたが、いやー、それにしても焦った焦った。 命を預かるドライバーとして、かなりの不覚でありました。

その後、車内は何事もなく、いつものように世間話に明け暮れていたのですが、気が動転していたのは、むしろこっちの方。

この後の運転は、お察しの通り、いつも以上に車間を開け、いつも以上に安全な停止をし、いつも以上にゆっくりと曲がり、まるで皆の知らないような狭い裏道を進行し、いつも以上にプロである事を必死にアピール。 まさに自分自身での苦しいフォローでした。(ーー;)

携帯電話の運転中の使用が禁止された昨今。 今後はナビの画面を注視や操作する事や、ドライブスルーでテイクアウトしたものを食べるという行為も、同様の危険をはらんでいると認識されるかもしれません。

皆さん、これらの行為で事故を起こさぬよう注意して下さいね。

道路交通法マ○ド○ルド違反って事になったら、捕まっても何か無性にやり切れない気持ちだけが残りますからねぇ。
posted by piyota at 01:28| 東京 ????| Comment(2) | TrackBack(0) | ロケ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月29日

K察の奇策

先月の末から今月の頭にかけて長期休暇を取っていたのと、その後地方ロケに行ったのとが相まって、朝のロケ隊集合場所には約1ヶ月ぶりに訪れた。

するとどうでしょう。

いつもロケバスを止めている場所には、渋○K察署と書かれたパイロン(カラーコーン)が、いくつも並べてあり、何人たりとも寄せ付けない雰囲気を醸し出しているではありませんか。 しかも動かせないように、しっかりとガバチョ(ガムテープ)で道路に固定してあるのです。(笑)

pairon.jpg

これは一体どうなってんだ! 僕が来なかった一ヶ月余りの間に、この渋谷はどのような変貌を遂げたというのだ。 それに集合しているロケバスの数も微妙に少ない気もするし。

それにしても貼り付けてあるガバチョがちょっと哀しい。 あの天下のK察が、事もあろうにガ、ガバチョで仕上げるなんて… それこそ哀愁すら感じられるよ。

この場所は、以前にも直接K察官が来て文句を言ったり、パイロンを置いたりはしていたけれど、それを聞き入れるような柔なロケ隊はいない。 だから次の日には、いつもと同じように、またその場所へと集合し、そして出発を繰り返す。

そこへ来て今回の奇策。 確かに固定がしてあれば、それらを容易に動かす事は出来ない。 もし動かそうものなら、遠くから監視していたK察官が飛んできて、別件逮捕(なんのや)をしようとするに違いない。 

いや待てよ。

それよりも、そもそも道路に障害物を置く行為自体どうなんだろう。 それも容易に動かす事が出来ないものを。 これはかえって危険に繋がらないとは言い切れないのではないか。 ここは国道だし、それでも尚、そこへ止めなければならない搬入車等がほぼ二重駐車の状態となっていてかなり危険だ。

これでいいのか渋○警察署。

あっ、どこぞやの制作部が、僕等よりも後からやって来て、そのパイロンをべリべリ剥がして自分達のロケバスを割り込みさせてやがる。 なんだよ、こっちは3日間、少し離れた場所で我慢していたというのに。 これだからロケ隊は、非常識で困る。

よし、通報だ。

渋○警察署のみなさん! ロケバスがパイロンどかして止めてますよ!!
posted by piyota at 12:36| 東京 ????| Comment(1) | TrackBack(0) | ロケ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月27日

バレ飯を語ろう会

とある繁華街でのロケ。 ナイター待ちの為、スタッフの夕食はバレ飯となりました。

ここで整理。 バレ飯(バラ飯)には、2種類あります。 それは“制作サイドが、弁当を用意する代わりにバレ飯代(弁当代)をスタッフに渡して、食べて来てもらうもの” もう1つは “自由時間を与えておいて、自分のお金で好きなものを勝手に食べに行ってもらうもの” です。 主に前者は街場でのオープンロケ、後者はテレビ局のスタジオ等でのロケ(セット)で、多く見られる傾向です。

まぁスタッフにしてみれば、当然前者の方がありがたい。 しかしこの場合、バレ飯代といっても700円〜800円程度。 制作会社等によっては500円というところもあるし、1000円分OK!なんて太っ腹な制作会社もある。

また領収書については、“後で出金伝票で出すのでいらないですよ” というところもあれば “支給金額以内の領収書を持参して下さい” と、念を押してくるところもある。

つまり仮に1000円分食べたとする。

1. 1000円支給の場合。 領収書が必要な場合はそれを持参するのみでよし。

2. 700円支給の場合。 700円以内の領収書提出と300円の自腹。

3. 500円支給の場合。 これは、はっきり言って値段の問題ではありません。 1000円分を食べた後、「500円分の領収書をお願いします…」 なんて言うのが恥ずかしくて、最初から全額自腹をきるスタッフもいるみたいで、かなり切なくなるようです。(^_^;)

さて、それでは、このバレ飯をするかどうかの判断を下す演出、制作サイドの思惑を考えてみましょう。

まず演出サイドの思惑。 これはスケジュールの調整が考えられます。 例えば、ナイター待ちや役者の入り待ちになる可能性があるとした時。 しかもロケ現場がわりと繁華街に近い場所。 こういった時には、ゆっくりと時間を消費するバレ飯が最適と判断されます。 普段は冷たい弁当を、しかも移動飯を強いられるスタッフにとっては、ナイスなフォローとなるでしょう。(笑)

そして制作サイドのメリット。 これは何といってもゴミの処理。 これがあるとないとでは、その日の仕事量が大きく変わってきます。 面倒な弁当の発注も必要ありません。 まぁ、その前に、スタッフ全員に一人ずつバレ飯代を渡さなければならないという余計な手間が加わりますけどね。

そして今日の場合。 街場のロケなのに演出部は支給なしのバレ飯を選択。

しかしメイク部や衣裳部、美術部は準備の為に動きがとれず、車両待機の車両部も車から離れる事が出来ない状況。

結局制作部がこれらのパートの為だけに弁当を買いに行かされる羽目になった。 

この時弁当を買いに行かされた制作部は「なんだよ、じゃあ最初からみんなロケ弁でいいんじゃん」と独り言。

そりゃごもっともな意見であります。

なにしろ、スタッフの半分はバレ飯すら食べに行けないスケジュールなんですからねー。(>_<)  
posted by piyota at 21:13| 東京 ??| Comment(6) | TrackBack(0) | 業界常識? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月26日

ヘアーメイクの話から一転して…

ヘアーメイク(美粧部)がなんぼのもんじゃい!! あ、いや、突然失礼。

へアーメイクといえば、役者の髪の毛を整えたりメイクを作り上げるプロ中のプロ。 その他スタッフが集まり出す数時間も前から現場入りし、撮影開始までの間にその仕事をやり終えないといけない過酷な作業。 また現場が始まっても、常に役者に付きっきりで、汗を拭いたり、化粧や髪の毛を直したり、ウチワで仰いであげたり、日陰を作ってあげたりと、それこそ移動中以外は寝る暇もないというのが現実です。

だからといって、立場的には決して偉い訳ではありません。

仕事のうちで、例えば役者の入り時間が変わった旨を助監督が伝え忘れたとします。 このような時はヘアーメイクが助監督に怒ってもいい事柄です。 これは当然の権利といえます。

しかし、朝の集合場所で、時間ギリギリにやって来て、自分が乗るロケバスを見つけられずに出発時間に遅刻したのを、「なんで迎えに来ないのよ! ロケバスがどれか分かんないじゃない!! 幽霊みたいに突っ立ってんじゃないわよ!」と、助監督の頭を平手で叩いて、人のせいにするのは如何なものでしょう。

この場合、朝の集合場所は、いつもロケ隊が集まる場所です。 恐らくこのメイクさんは、かなりのベテラン(見た目)で、この集合場所にも数十年通っていると思われます。 ですから、毎日同じ場所にロケバスを止められないという事も、当然承知の筈。 しかし、歩いても数100m以内という狭い範囲の中で、何故自分の足で探すという行動に移せなかったのか。 既にこのロケが始まって10日以上も経っているのに、未だに自分の乗るバスが分からないといのもおかしな話です。

つまりは自分が遅れた言い訳を、下っ端の助監督に押し付けてごまかしたいだけだったのですね。 僕も長い事、この集合場所に通っていますが、遅刻したスタッフに限って、このような言い訳をします。 そして大抵言われる事が、「そんな所に止まってるなんて、思いもしなかったよ。」とか「いつもと違う場所だから探しちゃったよ。」とか「角から見えないんだもん」等と、とかくロケバスのせいにしたがるのです。

まぁ、ご存知ないスタッフもいるかも知れませんが、改めて言っておきますと、ロケバスは集合時間の30分以上も前から、そこにいます。 すこし早めに来て、探してみたらどうでしょう。 きっとあなたにも見つけられると思いますよ。(^o^)/

いかん! 話が大きく逸れてしまった!

結局のところ、この組のヘアーメイクさんは、かなり甘やかされた(待遇の良い)環境のロケ現場でばかり仕事をしてきたのかも知れませんね。 ですから、集合場所でもバスを見つけられず、車から車への荷物を載せ換えるにも、その車が1mと離れていてもいけないし、別のパートの仕事にも口出しをする、といったような行動をとってしまうんですね。

プロのスタッフの皆さん、まず環境に合わせて自分を変える努力をしましょう! 


まぁ、僕は変わりませんけどね。(笑)
posted by piyota at 23:38| 東京 ????| Comment(1) | TrackBack(0) | 拝啓 ○○部様 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月24日

乗り物酔いのドライバーで候

ああ気持ち悪い… おえっぷ。 いかん、少し酔いかけてる。 たかがフェリーと侮るなかれ。 そこは太平洋のど真ん中、我々ロケバスドライバーにとっては未開の地なり。 
 
だから言ったでしょ… 高速使って帰るって。

陸路移動なら、既に東京着いてる時間。 たかが実景(いや失礼)で18時間もフェリー移動。 おまけに台風が近付いているみたいで、荒れ放題の海なんて相当運が悪い。

トントン。 「piyotaさん、船員役お願いします。 繋ぎと帽子と靴置いときますんで。」 ガチャン。 助監督め、やっぱり来やがったな。

まあいいけど、僕ちょっと具合悪いよ。 船員が顔色悪い船なんて、なんか不安じゃない? …だけど、船長役のアシスタントプロデューサーの方が、もっと酷い顔してる。 今にも倒れそうな勢い。

しかし大型客船の操舵室に入れるなんてこと、滅多にないから引き受けよう。 正直、コックピットオタクの僕にとっては又とないチャンスだし。 

それにしてもローリング、ローリング。 ただ上下に移動するだけでなく、今度は横動きも加わった。 こんな動きは、板バネサスペンションのロケバスでは味わった事がない。 しいて言えば、超高級レンタカーでカーブを無理矢理曲がった時の感じに似ているな。

待ち時間が恨めしい。 早く横になりたい気分。 あっ、機材車ドライバーとチーフ助監督がついにトイレに駆け込んだ。 これはいよいよヤバイ雰囲気。 早く出番よ回って来い。 その前にこっちの頭が回ってしまうよ。 だから早け、はうdうkみpllふsdhだー! ぶはー!! 

そして念願の操舵室。 真っ暗でレーダーだけが不気味に光ってる。 勿論、擦れ違う船なんて目視も出来ない。 これは凄い! オール児童… もといオール自動操縦だ。 そりゃ船長だって仮眠するわな。 ロケバスもこれからは児童操縦だ。 もとい… 自動操縦だ。 我がままなドライバーなんて、もうお払い箱。 

よし、こうとなりゃまず船舶免許を取ろう! 全然関係ないけど、ドライバーなのに乗り物酔いなんて何か悔しいから、いっその事チャレンジしてみよう。 もしかしたら克服だって出来るかもしれないし。

なんて思いながら、後残り10時間ほど爆睡体勢。 こんな大揺れは、寝てなきゃ耐えられない。 後は宜しく自動操縦船長。 

そして今朝。 海が荒れたせいで、東京着岸が30分も遅れた。

帰りのロケバス内。 自分の運転なのにまだ酔ってる気分。 あまりにも揺れたお陰で、身体全体が未だにグルグルしている。

ああ気持ち悪い… 誰か運転代わってお願い。 よし、こうなったら自動操縦ONだ! 新宿に向けれ、dj義rmthy個jkvべyhvふぇjれおjヴぉじm;だー!!
posted by piyota at 22:34| 東京 ?J| Comment(2) | TrackBack(0) | ロケ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月22日

壮絶追走!! トロッコ列車の巻

ロケバスの仕事には、時として、こんな移動をしなければならない場合もあります。

14時37分、土佐くろしお鉄道中村線の窪川駅発のトロッコ列車。 このトロッコ列車に乗って、ロケ隊は撮影しながら移動。 四万十川上流に沿うように、約1時間半かけて、JR予土線の江川崎駅を目指します。

一方残された車両部隊は、同じく江川崎駅を国道381号線で目指すのですが、その道のりが、およそ59キロ。 ロケ隊が窪川駅で列車に乗車後、忘れ物がないかを確認してからの出発。 さらに江川崎駅までは、先に到着して待たなければならない。

つまり我々は、快適に何の隔たりもなく進むトロッコ列車を、速度制限、信号、狭い峠道、片側交互通行等の規制だらけの国道を走り、尚且つ先に着かなければならないという悪条件になる訳です。

機材車、照明車は、それらを踏まえて、予め列車が出発する前に発車。 そして、一番遅れをとりそうなロケバスが、これに続き… って、あれ? 何か足りない。 

そう、トロッコ列車に乗り切れなかったその他スタッフを、回収しなければならない! そのうち、定刻を迎えたトロッコ列車が目の前を通過して行く。 ようやく、トロッコ列車の出発カットを撮っていたスチールマンが戻って来た。

torokko 3.jpgさぁ、追いかけろ!! 

しばらくは、街並みを走る為、徐行気味の運転が続く。 四万十川を挟んだ対岸には、線路も見えているが、トロッコ列車の後姿を確認する事がまだ出来ない。 これは、間違いなく少し遅れをとっている。 さらに反対の車線では、警察が速度違反の取り締まり。 これはやはり自重せねばなるまい。 

更に奥に進むと、河に掛かる鉄橋と沈下橋が見えてきた。 ここはB班が、客観撮影の場所にしている所。 その通過中、B班のやりとりをこちらのトランシーバーがキャッチした! 

「只今ロケバス通過。 トロッコは間もなく来ると思われる」

よし! どうやら、途中で追い抜いたようだ。 後はこのまま、先行するのみ。 が、しかし、またもや後数10キロ程の所で道幅の狭い2m幅の国道に。 これは最後の最後になって超難関だ。 そしてその最終コーナー、最も恐れていた事が!!

なんと対向車に地元のばぁちゃんが運転する、1.5トンの幌トラック。 こちらは後ろに2台の計3台、向こうはばぁちゃんトラック1台のみ。 あぁ、しかし、ばぁちゃんはバックできない様子。 しばし睨み合い、仕方なく3台丸々ばぁちゃんの為にバック。 これでおよそ5分のタイムロス。(T_T) この時点でトロッコ列車到着まで15分42秒。 後は野となれ山となれ。 天にも祈る気持ちで全力尽くして走るのみ!!

…結果、江川崎駅に着いたのが、トロッコ列車到着の10分前。 なんとか間に合った。 それにしても壮絶な戦いであった。

そしてトロッコ到着。

そこで、演出部から容赦のない一言が。

「今から、高知市方面へ移動しまーす! 距離にして120キロ、およそ3時間でーす!!」


ロケ隊よ、頼むからそのままトロッコで行ってくれ…
posted by piyota at 22:45| 東京 ?J| Comment(0) | TrackBack(0) | ロケ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月19日

水害と幅2mの国道441号線

今回のロケは、先日の台風14号の影響を今も色濃く残す、四万十川流域がメイン。

そして、その川沿いを並行するように走る国道441号線が、今回我々が最も利用するメインストリートの1つ。

この441号線、日本全国、国道数々あれど、その狭さといったら、もしかして日本一? と思わせるような超難関。 

まず、四万十市の方から、川伝いに北上すると、はじめ対面で通行出来ていた道幅が、いきなり狭くなり、家と家の間の軒先を掠める程の細い路地になる。 まさかこれが国道か? というような古い町並みを擦り抜けると、そこから先は、普通車同士が擦れ違うのも困難な山道が、およそ30キロも続く。

これはロケバスを運転する僕にとっては、かなりの重圧。 何しろ対向車両が来る度に、道幅の広い所までバックして、相手をやり過ごさなければならない。 また、そんな速度だから後続車両もすぐ溜まる。 だから少しでも見通しの良い所では、スピードを上げたくなるのも本望。 しかしこんな時に限って、対向車は大型のバスやダンプだったりするから、全く困ったもんです。(>_<)

いやしかし、それにしても狭い。 前述した古い町並みの中の道路、一部は大型車両がギリギリ通れる程の幅しかない。 その幅推定2m! しかも寸前に屋根や電柱が突き出ており、さらに見通しの悪い変則カーブが続く。 だからもし対向車が来たとしても、その寸前までは、お互いの存在に気づく事すら出来ないのです。 まぁこれを例えていうなら、東京は上野にあります“アメ横”で、大型車同士が擦れ違いをしている姿を想像してみるといいでしょう。(笑)

そしてこの国道、実はもう1つ驚く事があるのです。 それはその台風14号が残した爪痕。 四万十市を出ておよそ30〜40分程進んだ地区で、そこは四万十川よりも15〜20mも上にあるにも関わらず、まるで廃虚の如く殺伐とした風景が続いているのです。

なぎ倒された稲。 骨組みだけのビニールハウス。 さらにはガードレールに張り付いた流木や草木。 酷いところでは、電線や標識の看板にまで、その草木や塵が絡みついている。 つまりその高さまで、水面が来ていた事を、現実的に物語っているのです。 当然付近の家屋は浸水し、浸かった家具や家財道具が所狭しと道端に散在。 これは僕等にとって、水害の恐ろしさを改めて知るいい機会となりました。

以前にも、新潟県小千谷市のロケで、メインとして使っていた道路が、その一週間後には、震災で陥落。 今も尚、不便な生活を余儀なくされていると聞きます。

僕等の仕事は、それら自然災害とは紙一重であると共に、その教訓を確実に踏まえ、これからも安全に走り続けなければならないという事を、常に自覚しなければなりません。

そこに道のある限り…


尚、被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。
 
posted by piyota at 22:23| 東京 ?J| Comment(0) | TrackBack(0) | ロケ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月18日

上手な“車止め”のやり方

今日は1日、“車止め”日。“車止め”と言っても、ロケバスを一日停めて置くという意味では無くて、“撮影の邪魔”になる御通行の一般車を本番の時には、止めておかなければならないという、いわばロケ隊独特の作業。

何しろ、車一台しか通れない橋の上に、で〜んとスタッフが陣取っているもんだから、地元の方々もたまったもんではない。 台風の後片付けや何やらで忙しいのに、生活習慣道路を何十分にも亘って止めるなんて、それこそ失礼千万。


kurumadome.JPG 

“車止めをしなければならない状況”



かといって、こちらもこれが仕事。 ここは理解と協力を求める為、色々手を替え品を替え交渉するんですね。

ロケに少し興味を示す地元住民の車の場合、こちらが近付くと、ごく自然に窓を開けて下さいます。

piyota:『こんにちは。お忙しい中どうもすいません。 只今こちらの橋で、テレビドラマのロケをやっていまして…』

と、すかさず台本の表紙を見せ、出演者等が誰か説明します。 次に放映予定日、チャンネル等の話で場を繋ぎ、相手の笑顔が引き出せれば幸いです。

この場合は、本番が一回で上手くいかなくても大抵『もう少々、お待ち頂けますか?』で、理解はして貰えます。

そして本番終了後、お礼を忘れずに言い、速やかに通行して頂きます。

しかし、これがそういった事に全く興味の無い、少し急ぎ気味の車の場合、まずこちらを轢く勢いで停車します。 この時、窓も開けもしない、もしくは半開き程度だけ開け、こちらの目を見ずに、先にあるロケ現場だけを注視します。
こういった人達はそんな時間稼ぎは逆効果になるので、余計な事は何も言わずに、直ぐ通れるように示唆します。 例えば実際は1分以上止めるとしても『30秒程で終わりますから』
と言っておく。 これは30秒位ならまぁいいかと思わせる心理作戦。 これが、最初から1分だと『そんなに待たせるのかよ』になり兼ねない。

つまり、どんな相手にでも上手く対処出来るようになるには、まず運転する人の気持ちになってみる事が大切だと言うことです。

まず自分に置き換える。 これが地方ロケや、その他のロケの進行をスムーズに行う鉄則だと思うのです。

そして…

これだけは言える。 ロケ隊スタッフが、仮にプライベートで自分の車を運転中、別のロケ隊の“車止め”にあった場合。

その99%は、この行為に快く思わないであろう。

間違いない!!
posted by piyota at 23:26| 東京 ????| Comment(6) | TrackBack(0) | 業界常識? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月17日

爆睡移動24時間!!

昨夜19時に東京を出発し、本日の夜19時ちょっと前に
ようやく目的地へ到着した。その移動時間は、なんと24時間!
我々は一体どんな辺境の地へ来てしまったのだろうか・・・

なんて、実は東京有明の港をフェリーで出発し、
撮影しながら夜を明かし、翌日13時30分
四国は徳島の港へ到着。更にそこから高速にて高知県を目指し、
その終点から一般道を西へ約80キロ。2つ程峠を越えて、
19時ちょっと前ようやく目的地である四万十市(旧中村市)
へ辿りついたのでした。(;一_一)

いやそれにしても、辛い移動だった。何が辛いかって、24時間の移動中、自分で運転していない時間が18時間もあるという事。

普通は、運転しない方が楽って思うかも知れないけど、僕にはこれ、かなりの苦痛!!

だって車だけで移動したって、かかる時間は大体10時間位。
何が悲しゅうて倍の移動時間もかけるのじゃ。(T_T)

しかも、帰りも全く同じルートだっていうんだから、今から憂鬱極まりない。

フェリーでの撮影がまだ残っているらしいのだけど、たかが実景。(いや失礼)

僕は自走して帰ります。 家で一眠りしてから、翌朝有明に迎えに行きますよ。

ねぇそれでいいでしょう?

なんならバスだけフェリーに置いていくからさ。

だ・か・ら、宜しく頼むね!(^o^)/
posted by piyota at 22:46| 東京 ????| Comment(3) | TrackBack(0) | ロケ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月14日

積み込み時におけるスタッフ考察

明日から久々の2時間ドラマロケ。 今日はその積み込み日なのに、早速やる気が起きずにダルイ模様。

今日は夕方からの出勤で17時に撮影特機の積み込み。 (これ、よくロケバスのキャリアの上に載っているやつね) その後、20時に某テレビ局にて、衣裳とメイク道具の積み込みになる。

そんでもって、この特機を積み込んでから衣裳を積み込むまでの2時間半余りは、完全な中空きとなる。 かといって、でかい車なので、どこかに車を置いて茶をしばきに行くとか、映画を見に行くとかの時間には割けない。

そうこうしている内に、先輩ドライバーからこの組の演出部についてのメールが届く。

「そちらの組のチーフ助監督は、まともだけど、セカンド助監督には気を付けて。」

どうやら過去の経験談らしいけど、むむ、待てよ。 そのセカンド助監督って、20時からの衣裳積み込み担当ではないか。

やな予感がして来た。

出来る助監督なら、積み込み時間前に集合場所に来ても、用意が出来てるから、とっとと衣裳を積み込み、とっとと終わる。 しかし、やはり時間が過ぎているのに誰一人現れやしない。 僕の経験では、呼ばれた時間の2時間後に積み込み開始というのがあったっけ。 なら最初からその2時間後に呼んでくれればよかったのに。 時間の読めない助監にあたると無駄な時間を過ごす羽目になる。

そんなこんなで、まずメイク部が道具を積みにやって来た。 しかし愛想がいいのはアシスタントの娘だけで、当の師匠は、僕が荷物を運んで手伝っても、お礼も挨拶も無く、しかとだよ。 これだからテレビ局に出入りしているような人達は天狗で困る。 これから2週間も一緒だと思うと、先が思いやられるよ。 まぁこれが連ドラ3ヶ月じゃなくて良かったと前向きに考えるのが妥当という事か。 

そしたらチーフ助監督がやって来た。 って、あれ? セカンドじゃないの? どういう訳か今日はチーフが衣裳の積み込み担当みたい。 なんか怪しい。 今までに一度も無かったパターンだ。 もしかしてバックれ? まさかねー、まだ始まってもいないのに。 (ーー;)

まぁ、噂のセカンド君よりは早く終わったみたいだし、今日のところはよしとするか。

しかし、やっぱりなんかやる気が起きないよなぁ。

それって、もしかするとこの仕事に魅力を感じないからかな?  

スタッフの人柄に幻滅? それとも… この作品の内容に問題あり? (笑) 
posted by piyota at 22:45| 東京 ????| Comment(2) | TrackBack(0) | ロケ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月13日

先頭車両に気を付けろ

ロケハンというものは、普通はメインスタッフである監督やカメラマン、照明技師や美術部の連中等が、台本の雰囲気に合っている場所かどうか、そしてどうカットを割っていくかどうかを見極める為、あらかじめロケ地を下見に訪れるもの。

そうしておく事で、いかに撮影をスムーズに進行するかとか、前もってどのようなものを用意しておけばいいかという事を決められるので、どのパートのスタッフにとっても、欠かせない、大事なものとなっているのですね。

しかし大抵の場合そのロケハンは、制作部が自分たちで車を出して終わらせる事が多い。 わざわざ車両部の車を使えば、それだけ無駄な支出も考えられる訳だから、人数が乗り切れない場合を除いては、僕等の出る幕は、ほぼ無いに等しい訳なのです。 まぁ実際、発注されたとしても、前の仕事が終わっていない事が多いので、自分以外のドライバーにロケハンを任せるという事が、この業界では一般的のようです。(あれ? うちの会社だけ?)

そしてロケ当日を迎え、日々ギリギリになってから手渡される制作部の手書きの地図を頼りに、行った事もないような場所へ、先頭をきって走らなければならないという孤立無援の状態となるのです。

といっても、これだけ長い期間同じ仕事をやっていると、同じロケ地や同じロケセットでの撮影は、繰り返し繰り返しあります。 そういう場合は慣れたもので、どこに搬入口があってとか、降ろし終わった後は車両をどこに逃がすのかとか、そういった事は、誰に言われるともなく、自主的に出来るようになっていきます。 

もし僕等車両部が1度でもその場所を下見、もしくは行った事がある場合、制作部の地図だけでは分かり得ない、そこまでの道筋、物件周りの交通事情、そして立地条件等を、あらかじめ考慮することが出来ます。 

例えば、そのビルが道路の左にあるのか右にあるのかによって、進入してくる交差点が変わりますし、その物件に、ロータリーやスロープ等があると分かっていれば、左右関係なく進入する事も出来ます。 また、物件前の道の交通の流れが多いような場所であれば、右折進入は困難であると考えなければならないし、路上でしか荷降ろしが出来ないような物件であれば、前もって物件側の道路を進行してこなければならない。 さらに僕等ロケバスには、土地勘のない役者の車やその他スタッフの車両が、こちらの困難な状況にも関わらず無神経に付いて来る事が多いので、物件前で、全車Uターンなんて事になったら、それこそ非難轟々雨あられが、僕等に降りかかる。 したがって、これらが前もって全て分かっているといないとでは、僕等の負担も大きく異なるという訳なのです。
 
だとしても、これらの条件は東京近郊、もしくは関東一円に限る事。

僕は明後日からのロケで、台風一過の四国の偏狭の地へ飛ばされます。 勿論、ロケハン等は一切していません。 聞くところによると、台風で流された道には、地図には載っていない迂回路が儲けられていたり、すれ違いもままならない幅4メートル程しかない国道には、その復興工事の為の大型ダンプ等がわんさかひしめいていると聞きます。

そんな場所で、僕はみんなの先頭を走らねばなりません。 きっと、他のスタッフたちは、僕がロケハンをしていると思って、高をくくってついて来るだろう。 

よし、付いて来られるものなら付いて来い! ロケ場所全てを、完璧に連れってやる。


最後には土佐湾に沈んでいるとも気付かずに… (ToT)/~~~
posted by piyota at 22:38| 東京 ??| Comment(1) | TrackBack(0) | ロケ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月10日

ロケ隊台風から故郷を守れ

僕はこの1週間ほど帰省の為、故郷でもある北海道へ行っていたのですが、仕事から少し離れてゆっくりしようとしていたのも束の間、なんとそこには、ドラマのロケ隊とロケバスが待ち受けていたのです!

といっても僕の故郷は、北海道でもわりと有名な観光地なので、旅番組やサスペンスドラマ等のロケ隊が訪れるのは、今までを含めても日常茶飯事的な事でした。 しかも自分自身もこの冬、ドラマのロケで来たばかり。

過去にも、帰省中6班ほどのドラマロケやロケハンが同時に行われていた事もありますし、実家近くの買い物先で、ロケ隊の“人止め”を食らった事もありました。(同業なのに…)

この仕事を始めるまでは、それ程気にもしていなかった事なのですが、地元でロケ隊を見かけるという事は、ロケ隊の常識が疑われる昨今、僕等が一般市民として受ける被害の大きさを考えると、大変深刻な状況を覚悟しなければならないのは確かな事なのです。(笑)

ロケの多い東京などでは、当たり前の光景ですが、偶然にも自宅近くでロケ隊を見かける事はごく稀ですし、直接被害を受ける事も、そうある事ではありません。

しかしこれを地元の、しかも海を越えた北海道で見かけるとなると、それは思っていた以上にショックです。 せっかくゆっくりと休暇を過ごそうと帰省して来た場所で、知っている、しかもムカつくスタッフたちと出会ったりでもしたら… それこそ、オチオチと街も歩けません。  

地方ロケと言えば、勿論、テレビ局にとっては視聴率を稼ぐ為の格好の材料であり、それら温泉や名所巡りといった内容は、市役所や町役場、商工会議所やフィルムコミッションにしてみれば、宣伝効果抜群の町興し一大イベントです。

しかし実際、現場を担当するロケ隊のほとんどにとって、それら地方のロケ地は、ただの通りすがりであり、大抵は予算節約の為にタイアップ(“宣伝するからタダで貸せ”の意)で高級宿に泊まり、さらには差し入れのビールを飲み散らかし、騒音を省みず夜までホテルで騒ぐか、コネで繁華街を安く飲み歩くかの繰り返しです。(想像です)

そんなロケ隊がもし、あなたの街にもやって来たら?

ぞぞぞ…


ニュースでは今、台風の話題でもちきりです。 

しかし、この台風に負けず劣らず、ロケ隊というものは、地方に甚大な被害を与える存在なのです。

私たち一般市民は今こそ、それに気付かねばなりません。 これ以上ロケ隊に、我がままを言わせてはいけないのです。 

ロケ隊台風から故郷を守れ!

ロケ隊台風から故郷を守れ!

そして今年の冬… 僕は、再びロケ隊として、地元の土(雪)を踏む。 

しかしそれは… 驚くべき内乱の始まりに過ぎないことを、僕は密かに… 想像したりして。
posted by piyota at 01:45| 東京 ????| Comment(4) | TrackBack(0) | ロケ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月03日

健康診断で萌え!?

健康診断を受けに行った同僚が口を揃えてこう言っている。 「あの病院はすげぇよ。 まるで高級ソー○みたいな雰囲気だった。」 と。


なるほど、そういう事だったのか…


連ドラの期間中、僕を除いた会社の同僚全員が、適性診断&健康診断なるものを受けていた。 僕は送ればせながら、本日それを独りで受けに行く事となった。

まず午前中、品川にある某運送会社にて、適性診断を受けた。 まぁ適性といっても、△を一分間に死ぬほど書くとか、ゲーセンにあるレースゲームみたいな機械を使って、なんかの状況判断をさせるとか、とかく運転免許試験場で受けるのと同じ類のもので、それによって自己中心的だとか、事故を起こしやすい性格ですよ、というのを少なからず見極めるらしいのだ。 まず己を知る事で、事故を減らしていこう、というのがこの適性診断の最大のポイントだ。 さらに営業ナンバーで仕事をするロケバス屋では、とりあえずドライバー達が、これを受けなければ、運転をさせて貰えないという現実があったりもする。

しかし、こんな事は、僕にとっては端からどうでもいい話だ。

僕は予てから噂で聞かされていた、まるで高級優良店(妄想)みたいな、さらには黄色いナース服を着た若い看護士達(さらに妄想)が、わんさかいるという、まるでコスプレチックな病院で受ける健康診断の方が、気になって気になって仕方がない。 だからこんなくだらない適性診断なんかとっとと済ませて、午後からの健康診断へ向けて、さぁ特急電車移動だ!! という勢いだ。

電車の中。 僕の期待は膨らむ。 何が一体それらしいのか。 受けた同僚みんなが同意見だったコスプレ病院。 

駅を出る。 胸の鼓動が一段と速くなる。 いかん、これでは動機が不純な上に動悸まで激しい。 要らぬ病名を告げられそうだ。

そして、病院へ到着。

なるほど、これは凄い… まず入って直ぐは病院とは認識しづらい受付ホール。 高級感溢れる、まるでどこかの大会社の受付にいるような、そんな感じ。 受付にいる二人の女性は、チェックのベストにタイトスカート着用のOL風の出で立ち。 しかも中々可愛いではないか。 やがて、これまた自分の3分の2程の身長しかないちっちゃな女性看護師に連れられて奥にある待合室へ…    なんなんだここは?

P9030063.jpg 

ここはホテルのラウンジか? はたまたサロンか? と、見間違うほどのスペース。

レントゲンの後、小さな診察室へ連れていかれ、その女性看護師と二人きりになる。 カーテンを閉められ、「服を脱いで、横になってお待ち下さい」 とカーテン越し。 見上げる天井、そして囲まれたこの小さなスペースはまさしく噂の!! 

やばい、これではただの変態ドライバーだ。 大人しくしていよう…

という訳で、久し振りの病院は、なんだかワクワクした。 健康診断と呼ぶには、多少物足りなかったりしたが、たっぷりとその雰囲気を堪能する事が出来た。 土曜日という事もあってか、黄色いナース服の方々はほとんど見かけなかったけど、受付のねぇさんも、担当女性看護師さんも、心電図を録りに来た小柳○き風のおねえぇちゃんも、みんな“萌え”っぽくて、とりあえず自分なりに納得。 健康優良男児が証明されたということで良かった良かった。(かなり勝手ですが)

追伸 先月23日にロケがアップしてから、仕事をしていません。 ロケ日記、中々更新できなくてどうもすいません。 最近段々とロケ話しから脱線してますよねぇ。(笑) 
posted by piyota at 22:46| 東京 ????| Comment(3) | TrackBack(0) | ひとり言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする