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2006年11月28日

優れた洞察力

長年この仕事をしていると、色々な事がその流れから見抜けるようになります。

それは勿論、車両部ですから大多数は道や移動に関するものです。

ですが、時として我々の能力は、その領域を超えて発揮されるようになります。

俄かに信じ難い話ですが、先日もこのような事がありました。

あるドラマスケジュールの備考欄に『ロケバス』と書いてあった時の事です。

これは、そのシーンの一部に劇用車としてロケバスが登場する旨を促すものだったのですが、つまり“テレビ番組のロケ”という芝居の一部に、我がロケバスが御登場と相成った訳なんです。

そしてそのシーンの段取りが始まり、僕は所定の位置にロケバスを止めました。

そこで僕は、どういう訳か直感でバスの屋根にあるキャリアの上に、サッサと上ってしまったのです。

バスの下にはチーフ助監督がいて、何やらスタッフに見立てたエキストラに演技指導をしている最中。

そこで少しキョロキョロし出して…

「あれ? piyotaちゃんは…」

そこでふと見上げるチーフ助監督と目が合うキャリア上の僕。

「あ。…そうそう、piyotaちゃん、そこから移動車降ろす芝居やって。」

…優れた洞察力が発揮されると、時として自分で怖いと思う時があります。

それはロケバスが出るというだけで、撮影特機を降ろす芝居があるという、ある意味単純な演出方法だ… という意味では決してありません。

これは全て洞察力です。

ですから優れた洞察力を持った視聴者なら、もう既に犯人が誰かも知っている筈なのです。

勿論それは、テレビ欄にあるキャストの並び順番を見れば… 

一目瞭然です(笑)
posted by piyota at 00:30| 東京 ?J| Comment(7) | TrackBack(0) | ロケ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月26日

ばらし DE オーディエンス

車両部として、実は一番の悩みどころであるのがロケ終了後のバラシ場所選択。

なぜならバラシとは、色々なスタッフの思惑や希望が渦巻くドロドロとした人間関係の処理を、いつの間にか制作サイドの手から離れ、我々ドライバー独自の判断に委ねられた最も危険なシステムとして成立しているからなんですね。

例えばその日の集合場所が、解散場所でもあるという常識がいつの間にか1人歩きしているロケ隊の中において、現場が常に移動している以上、必ずしもそうとは言えないのが現状です。 新宿出発なら新宿解散、渋谷出発なら渋谷解散。 確かにそれも一理あります。 が、やはり最終現場からも近く、早く解散出来る方を選択したいのが車両部としての本音なのです。 この辺は制作サイドとしても、後はドライバーに一任しているようですが、車内では密かに「新宿出発だから新宿じゃねーの?」やら「えっ渋谷なの?」等と聞こえてきたりして、実はこのシステム、我々としては、まるで悪いのがドライバーみたいに言われて、ちょっとヤな感じではあるのです。

後は皆さん帰るだけなんだから、仕事を残している車両部にも、ちょっと位優しくしてくれてもいいのに等と正直甘えたくなったりするのもご愛嬌じゃないですか。

また多くのパートがひしめき合っているロケバスでは、バラす順番にも気を使います。

例えば…

@ 遠回りする監督の家

A 疲れきったスタッフ全員

B ゲスト主演の1歳児

これらが同時にバスにいる場合のバラシは、非常に悩みます。

@は、例えば、解散場所へ向うまでの間に監督の家、もしくは沿線の駅が存在する場合、そこを通り過ぎるにはやはり勇気が必要です。 かと言って、そこへ行けば解散場所までの最短ルートである高速の入口を間違いなくオーバー(泣) 他のスタッフ全員がそれに巻き添えを食うこと必至となります。 とすれば「監督、じゃあここで…」と決断しなければならないのがドライバーの仕事。 ある意味複雑な心境となります。

Aは、やはり民主主義の象徴。 人数が多い方の意見がモノを言います。 現場によっては、どちらの解散場所でもいい時があり、そのような場合には、この巨大勢力は渋谷派と新宿派とで見苦しい戦争を始めます。 このような時は、あえて傍観を決め込み、世界のそれと同じ様に、多数決で多い方、または強い方の勝ちとさせてもらいます。 が、到着した先では、納得のいかないスタッフの視線を浴びせられたりして、やはり気が重くなります。

Bは、極稀な例ですが、本来なら渋谷解散である現場での終わりに、その親子だけ新宿を主張したケース。

体力も無く、また非常に繊細な身体の持ち主である子役には、やはりタバコやバイ菌等で薄汚れた環境にあるバス車内からは早く開放してあげたいという気持ちが正直あります。 また、新宿に行く事によって、子供を抱えたままの煩わしい乗換え等をしなくて済むかもしれません。 しかしそれを許しては、毎日毎日遅くまで仕事をしているスタッフ全員が可哀相でもあります。(この時だけは…) ですからここは、子役という道を選んだ親子に、やはり業界の力関係を覚悟して貰わねばなりません。 …と、まるでドライバー自身が言っているような結果となることに、この場合もいささか不満が残る訳です。

以上のような例が起こり得る毎日のバラシの現状。

その内、結果を求めて貢物を持参するスタッフが現れるかも知れません…

しかし、安住の地へいち早く戻る事が最大の幸せと考える車両部にとって、並大抵の貢物では傾かないという事を常に理解していて欲しいと思います。

いかなる貢物であろうとも。

いかなる…

まぁ正直モノによると思います。
posted by piyota at 15:07| 東京 ????| Comment(8) | TrackBack(0) | 業界常識? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月24日

スタイリスト事務所の上司様

バスの車内というものは、それ程賑やかではありません。

それは、バスには色々な部署や、各パートの技師から下っ端まで、ありとあらゆるスタッフが乗車しており、本当は共通の目的の中で仕事をしている筈なのに、作品に対する疑問はひた隠し、ある意味お互いのパート同士けん制し合っているかの如く沈黙する事で均衡を保ち、必要最低限の日常雑談と束の間の仮眠を堪能する事を主とするのが、この車両移動の隠れた目的だからなんですね。

しかしそんなバスの中に、突然ウィルスが侵入したとしたら、一体どうなってしまうのでしょうか。

この日の移動は全部で5か所。 よっていつもは自車でノコノコついて来るような主演役者付き専属メイクと、今日初めて現場に現れた専属スタイリスト事務所のお偉いさんが、この日だけは大変なので、バスでの移動という事になったのです。

まずは第1現場から第2現場への移動開始時、僕は僕自身、現場ではあまり見た事のないスタッフが、他のスタッフより真っ先にバス車内にある事をその時初めて知り、初めは「これはきっといつもイレギュラーで現れるプロデューサーみたいな人達なのだろう」と、そう思っていたのですね。

そして機材の撤収が終わったレギュラーの録音部スタッフが咥えタバコで戻って来た瞬間…

「ちょっと、タバコは止めてよ! 衣装に匂いがつくじゃない!!」

と、突然喚いたのです。

そこで僕は、初めてこの人たちは専属だと気付きました。

それより面を食らったのは録音部の方です。 いきなり見ず知らずの人間に、頭ごなしに怒鳴られたのですから仕方ありません。 憮然とタバコの火を消しはしましたが、やはり何処か納得がいかない様子。 それもその筈、だってクランクインしてから今までだって変わらず車内でタバコは吸っていたのですから。 まさに「今頃現場に現れて何を言うかっ!」 という心境だったに違いありません。

ここで一つ余談ですが、ドラマ等のロケでは、俳優の衣裳やメイクは、衣裳部やメイク部と呼ばれるパートが基本的に担当します。 ですが、大物になればなる程こだわりが出るようで、自分の趣味やイメージに合った専属のメイクやスタイリストを用意するようになる訳ですね。 つまりこのような場合、現場には2組の衣裳メイクがいる事になるのです。しかも専属は大抵態度まで主役。

ですが今回現場に来ていたのは人の良いアシスタントのスタイリストだったので、今まで平穏無事に過ごしていたのですが、ここへ来て、このスタイリストの上司とされる人物が満を持して現れてしまったという訳なんです。

案の定、移動中の車内は異様な空気に包まれていました。 なんせこの日初となるスタッフが車内のベストポジションに陣取り、大声で雑談しているのですから。

その後も、この上司スタイリストの行動には驚かされ続けました。

着いた先の現場では、アシスタントに現場を任せ、自分はバス車内で私用電話。

「先生いらっしゃるかしら? ○○と申しますが、先生にうちの父の絵を見ていただけるお約束をしているのですが…」と全く関係のない電話をしたかと思えば、今回とは別件の電話では「なんて監督? あー、あいつね…」みたいな会話を、まるで育ちが良くて、しかも仕事が出来るのよ的なトーンで僕に聞かせるが如く話しているのです。

その後、録音部3人はバスを追い出され、移動を制作車に変えさせられてしまいました。 いえ、もしかしたら率先して出て行ったのかも知れません。

そんな事もあり、移動中のバス内のレギュラースタッフは、すっかり畏縮してしまったのです。

そして帰り道。

皆を新宿駅でバラシた後、衣裳部とスタイリスト事務所での衣裳積み替え作業がありました。

バスの車内に残ったのは、衣裳部が1人とスタイリストの上司とアシスタントの合わせて3人。

まずは場所的にも新宿に近い衣裳部の衣裳を積み替えて、最後にスタイリスト事務所へと向う事となったのですが、そこで上司スタイリスト節がまたまた炸裂したのです。

「このバス、事務所の渋谷までどうやって行きます?」

と言われたので、丁寧に最短ルートを伝えました。 すると…

「わたし赤坂見附に行きたいのよ」

と、さも寄ってと言わんばかりの独り言が聞こえて来るではありませんか。 なので僕は…

「どこか近くの駅で降りますか?」

と、先手を打ちました。 上司スタイリストはまさかの答えに少々躊躇はしたものの、

「何線かしら…」

等と、今度はアシスタントの子へフリました。 その後しばらくの沈黙が続いたので、僕は一度バスを止め、上司スタイリストの反応を待っていたのですが、今度は一転して上司スタイリストが怒鳴ったのです。

あんた何してるのよ! 私は赤坂見附に行きたいのよ!! 黙ってないで調べなさいよ!!!」

えええ〜〜、マジですかぁ?

あまりの突然なマジギレモードにアシスタントの子もなす術なしです。

仕方がないので、僕はとりあえず地図で路線図を見てあげて、そこから数百メートルに位置する地下鉄丸ノ内線の新宿三丁目駅を指示し、そこで上司に降りてもらう事にしたのです。

「積み替え終わったらメールしなさい!」

最後にこうアシスタントに言い残すと、上司は早々にバスを降りて行きました。

残った僕とアシスタント2人は、ただ呆然とその後ろ姿を見送る事しか出来なかったのです。

(無論…“赤坂見附”は、私的な用事であり、我々には一切関係ありません。)

でも皆をバラシた新宿駅にも丸ノ内線新宿駅があり、そちらの方が実は赤坂見附には早かったという事は、今でも二人だけの秘密にしてあります(笑)


追伸 この度の記事は連載?以来、
最長のものになってしまいました。
その長さが、ボクが経験した衝撃の、何よりの証拠です。(^_^;)
posted by piyota at 18:36| 東京 ????| Comment(0) | TrackBack(0) | 拝啓 ○○部様 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月22日

先陣斬りのプレッシャー

都内近郊ロケで移動する場合、車両部にまず要求されるのは、安全迅速である事はもとより、適切且つ最も早い道順を選択出来るかどうかという部分にその重点が常におかれています。

とは言え、道というのは日付や曜日、時間や気候等によって常に変動する訳ですから、必ずしもその道が100%完璧に早いかどうかは、結果的に判断するしかないのが現状であり、また確認する手段も無いというのが正直なところです。

ですが、移動距離が長ければ長い程、選択出来る道が増える訳で、それがまた統一性の無い車両部同士の混合チームともなると、大まかには道順を決めるものの、後は自分の判断で臨機応変に移動しよう! という事となり、結局は着いた先で「あの道の方が早かった」「そっち通っちゃったの?」みたいな、突き刺さるような視線に耐えざるを得ない状況を生み出す事となってしまうのです。

さて現場移動をする際に、最も効率良くまた楽にする手段の一つとして高速や首都高等の有料道路があります。 これは都内であれば信号や大きな交差点をクリアーできるばかりか、かなりの時間短縮になる可能性を秘めている手段として無くてはならない存在です。

ですから我々ドライバーは、まずこの高速等を利用する事が出来るかどうかという次元から、道順を組み立て行く訳です。 また高速が無ければ、近くの幹線道路。 それが混んでいそうであればその裏道。 裏道が既にパンクの状態であれば、距離はあるが流れている郊外の道路、等というように我々ドライバーは、次々とその構成をし直していく事になるのです。

という訳で今回の移動。

出発点は東京都調布市。 終点が同じく世田谷区の田園調布。

この場合、交通事情に何も問題が無ければ、直ぐ近くにある中央道調布インターより高井戸出口まで高速を利用し、後は環状8号線(環8)を下って行くのが常套手段。

また、そのまま甲州街道で都心方向へ向い、同じく環8を下るというのが通常とされる移動なのですね。

しかし車両部というのは、幾つもの引出しがありまして、一つの移動に関しても一筋縄では行きません。

しかもこの日の移動開始時間が日曜日の午後6時ときたから、そりゃ行楽帰りのサンデードライバー達で賑わう上りの高速道路は高井戸までの大渋滞。 おまけに故障車、事故等が頻発したもんだから目も当てられません。

車両部会議が始まった出発予定1時間前には、高井戸を先頭に約14キロの渋滞と、我が心の調布インターをも呑み込んでしまっていたのです。 となれば、並走する甲州街道もその煽りを受けます。 よせばいいのに渋滞を避けて国立府中インターで降りた車が、御丁寧に甲州街道でも同じ様に渋滞にハマり、仕事中である我々の行く手を阻みます。

まぁそんな訳で、車両部会議では、色々な方法論が飛び交いました。

「仙川のQピーから環8へ抜ける」

「西調布の駅前を抜けて品川道へ」

「成城を抜けて岡本町(少しマニアック)経由…」

「○○オートと○本○明の前を通って多摩堤通りへ」

「オレ甲州環8しか分からないからいいや」


等々、様々なルートが検討されました。

そして移動開始。

出発間際の渋滞情報では、高速が高井戸で7キロ。 平行する甲州街道が仙川辺りで1.8キロ。

これではやはり裏道必至か? …と、再度車両打ち合わせをしようとしたところ、なんと僕の照明車が真っ先に出発準備が整ってしまったのです。

これはどえりゃープレッシャー。

残る他3社5台の先陣を斬って出発しなければなりません。 まさに一本の道の選択が奈落の底への入口。 特にナイターロケは、照明車の到着が最優先なのですから。

もし後続車が他の道を選択して、挙句の果てにゴボウ抜きされたらどうしよう…

裏道と決めて出発した僕でしたが、高速の入口に差し掛かった時点での電光掲示板に高井戸事故渋滞3キロの文字。 出発間際に比べると、確実に減少している渋滞の表示。 事故渋滞は基本的には流れないのですが、環8は渋滞がほぼ皆無だということは知っていたので、思わず直感で王道の高速ルートにチャレジすることにしたのです。

その結果、流れもそれ程悪くもなく、約30分弱で現場移動を完了することが出来ました。

1台だけ、Qピーコースで来ていたようですが、後は皆、やはり計ったように高速〜環8ルートを利用しており、なんとか無事に照明車としての面目は保つ事が出来たのでした。

まさに道は生き物。

ならば餌で釣られて言う事聞いてくれる事を今後は望みたいと思います(笑)
posted by piyota at 21:43| 東京 ????| Comment(6) | TrackBack(0) | ロケ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月20日

行列の出来る路上駐車相談所

―本日の依頼―

《テレビ局の下請けである制作会社が、車両会社へ仕事の依頼をしました。 契約通り撮影現場まで車両移動を担当した車両会社のドライバーは、制作会社の指示で近くの住宅街へやむなく路上駐車。 またその他の関係車両も、やはり駐車場を確保出来なかったという制作会社の指示で、全ロケ車両、役者関係車両共に路上駐車をさせられてしまいました。

この時、制作会社サイドの人間が、車両待機を余儀なくされるたった1人の車両部のドライバーに、警察等に通報されたら教えて下さい(見ておいて)と頼んでいきます。

つまり制作会社は、全てをこの残されたドライバーへと託し、数台もの車両放置を黙認すると共に、これら車両の管理を一切放棄したのです。

しかしドライバーも人の子。 連続何十時間もおめめパッチリで車は監視出来ません。

そしてついに、その隙をついて現れた警察や監視員の方々に、しっかりとこのドライバーの乗った車両以外が、見事に取締まりを受けてしまったのです。

勿論、制作会社や制作部は劇怒りです。 「お前が悪い!」と、居眠りをしたドライバーに責任を押しつけます。 ドライバーはドライバーで、「元々俺の車じゃない!」と逆ギレ。 双方に亀裂が生じ、ついには裁判へと発展してしまったのです。》
 

…という仮定の話があったとします。


ここでこの話を整理しましょう。


@ドライバーは車両会社の社員で、この制作会社の仕事を、その仕事を請負った車両会社のシフトで動いています。

A「車を見ておいて」と言ったのは、制作会社のスタッフで、今回の監視依頼は口頭でしかやり取り(契約)が無く、会社同士が交わしたロケバス業務の内容にもそれら監視等の契約は含まれてはいませんでした。

Bそのドライバーは自分の車両には乗っていたものの、放置された他の車両の持ち主ではなく、直ぐに移動させられる車両は自車1台が精一杯で、他の車両に関しては、その台数の多さから、全くフォロー出来ませんでした。

C放置された車両はほとんどが、制作会社から依頼を受けた別会社の車両や事務所の車で、当日はこの制作会社の雇われスタッフに、車の止め方を指示されたと主張して、その場では同じく車両管理を完全に放棄していました。

D取締まり現場には駐車禁止の標識があり、人の乗っていない状態の放置車両が、通報を受けてやって来た警察官等に視認され、、約10分間の取締まり作業の後、現場写真と共に登録を完了されてしまいました。



【裁判の見所】

★制作会社は、「見ておいて」と言った時点で、責任はドライバーに転嫁されたと判断。 更に口約束ではなく、車両会社の看板でもある、総合ロケーションサービス業には、ロケ関係車両の管理全般が含まれているのが通常であり、路上駐車されたロケ関係車両全てにおいて全責任が生じる等と主張。 金銭契約が成立している以上はこちらの指示に従うのが道理である、と強気の構え。

☆一方車両会社は、契約内には運転またはサポート業務はあるが、道路交通法違反を推進する部類の項目は無く、基本的には違法駐車する意思を自らは持ってはいない事を強烈にアピール。 路上駐車はあくまでも制作会社の強制的な指示であり、今回の件に関して言えば、違法な事と知りつつ路上駐車を強要した制作会社の落ち度であり、それらを守らざるを得ない我々ロケ関係車両所有者の立場を利用した悪質な言い掛かりであると主張。

両者は、対立の姿勢を全く崩さなかったのです。


今回の依頼…

駐禁代を支払うのは、制作会社か、車両会社か。

あなたなら、さてどっち!?


(※ 尚、このような事件や事例は全く無く、これはあくまで筆者の想像であり、このような対立をしそうな制作会社は、今のところ、現在進行、過去においても無い筈です)
posted by piyota at 07:30| 東京 ?J| Comment(8) | TrackBack(0) | ひとり言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月18日

打ち上げ詐欺

打ち上げというものは、いけ好かないものであると今日まで10年、ことごとくその誘いを断ってきた自分でしたが、その均衡を破ったのがつい先日の事。

たまたまクジ運にも恵まれて、御食事券なるものをゲットした訳ですが、この世の中はやはり、陰謀渦巻く大きな力に左右されているという話を、最近ちょっとばかり耳にしたのです。

打ち上げとは本来、撮影期間中の思い出を語るべく行われるものであり、早い話が100%楽しく、蟠りないもでなければならないのですね。

それがいつからかビンゴゲームなる人間の本質を問う様なイベントが施され、まさに捩じれた業界の大人世界を演出する場へと変貌して行ってしまったのです。

とあるドライバーから聞いた話ですが、某連ドラ作品が終わり、当然のように開かれた打ち上げの席で、その事件は起こりました。

まず会場の入口付近で受け付けをし、後のビンゴで使用する番号札をその時に受け取るのですが、そこでなんと、切り離した番号札の片割れを、受け付けを担当したアシスタントプロデューサー自身が、当たる袋と当たらない袋に既にその時点で分けているというのです。

これは明らかに陰謀の匂いがします。 しかし何故そういった行為が行われなくてはならないのでしょう。

そもそも当たる袋と当たらない袋とはどういったものでしょうか。

基本的にアシスタントプロデューサーとは、制作会社の雑用係みたいなものです。 現場では主に役者関係を総括しますが、基本的にはプロデューサーのアシスタントなのです。

つまり社員であろうがフリーであろうが、プロデューサーの指示は絶対に守らなくてはならないのです。

ですから今回のような場合、恐らくは自分達に都合よく展開するような細工を指示されたのだと思われます。

その指示とは何か?

《今後、我が会社の利益になりそうな関係者にのみ賞品が当たるようにせよ》

これはあくまで憶測です。 ですが、どうやら当選者は… 車両部以外のようなんです。

なるほと… それは仕方がないな。

いやいや、これは間違いなくサギ行為です。 明らかに陰湿な差別なのです。

しかもこのアシスタントプロデューサー、ちゃっかり自分の番号だけは、当たり袋へ入れていたらしく、当選後のコメント発表の場では、場内の失笑を買っていたそうです。

まぁ打ち上げに限らず、この業界は信用ならない事ばかりです。

真実の程は知りませんが、何か大きな力によって、この業界は回されているような気がしています。

いつか番組自体が信用されなくなる時代が来るかも知れません。

いや、もはや真実は…

闇の中かも知れません。
posted by piyota at 00:24| 東京 ????| Comment(4) | TrackBack(0) | 業界常識? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月16日

クランクアップ役者に花束を

連続もののドラマや、いわゆる2時間ドラマ等の中長期間的な作品においては、その出演している主役級の役者がオールアップする際に、プロデューサーや監督、子役等から花束を贈呈するシステムがあります。

これには長い撮影期間と作品自体を支えてくれた役者に対する労いの意味が込められている訳ですが、実際のところ制作サイドの営業染みた色合いが拭い切れないんですね。

事実、大物の俳優になればなる程、その辺を心得ているようで、受け取った直ぐ後に、花束をロケバスに置き去りにしたり、家まで持ち帰らずにメイクさんやお付き等の第三者に譲渡したりと、色々その処理の仕方に困っているようなところを見掛けてしまうことが多々あるのです。

ですが、大抵の役者は一応建て前?で持ち帰るようで、制作サイドの面目は潰れずに、今日までギリギリの状態で保たれているかのように思われます。

そんな訳でこの度、新たに2時間ドラマがクランクインしたのですが、その初日にいきなりそんな光景が見られたのです。

クランクイン初日にオールアップとな!

そうなんです。 なんとこの作品の主役でもない、この日だけの特別出演的な俳優がオールアップした際にまで、豪勢なクランクアップ花束が用意されていたのです。

たった1日です。 しかも初日。 恐らくは、何の愛情も作品に対して芽生える間もない状態でのオールアップ宣言に、きっとこの俳優も戸惑った事でしょうね。 中にはレギュラーなのに名前すら覚えてもらえずに去って行く俳優の方々もいるというのに。

今巷では、予算削減が業界の大きな課題となっている訳ですが、何故現場に常時携わるスタッフや会社への支払いを削られて、そういった恐らく無駄と思われるような出費に対しては寛大なのでしょうか。

勿論それが、主役等の一緒に作品を撮り上げた功労者なら話は別ですが、ただ名前があるというだけの1日役者に対してまで花束だなんて、まるで事故で全損になった自家用車にローンを支払うようなものです。

まぁでも制作サイドにとっては、それも次の頭金みたいなものなのでしょうね。

かつてスタッフの弁当代を100円ずつ削ってでも予算削減を訴えたプロデューサーが、各役者クランクアップ時には花束を贈呈していました。

花束は恐らく3000円程度、スタッフ1人の弁当代が茶付き800円として、およそ3人分が賄えます。 主役クラス5人分に花束を贈呈するとして予算を15000円分組んでいたとすれば、およそ18〜19人のスタッフには、その日の弁当を我慢してもらう計算になってしまいます。

一体ドラマ作品作りというのは、誰の為に行われるものなのでしょうか。

今更ながら、疑問だらけの状態です。

タクシーで現場入りするプロデューサー。 毎晩打ち合わせの飲食会を開くプロデューサー。

僕は身を削ってでも、喜んでそんな彼等に花を送りたいと思います。

はなむけの言葉と共に。
posted by piyota at 00:29| 東京 ?J| Comment(2) | TrackBack(0) | ロケ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月14日

成田送迎は一日にして成らず

成田送迎とは、海外へと出国するスタッフや入国するスタッフ、来日する外国人等を、成田空港と都心との間で、文字通り送迎する事を言うのですが、この度この成田送迎という仕事において、珍しい事件が起こってしまいました。

この日僕は、とあるドラマ番組の、海外シークエンス部分のロケハンをするというスタッフ10名を乗せて、成田空港へと向う仕事に就きました。

午前9時半に、渋谷の集合場所であるパンテオン裏で各スタッフのドデカイ旅行バッグを積み込み、首都高3号線の高樹町入口から高速へ乗って、一路、千葉県は成田市にある東関東自動車道新空港インターを目指したのです。

ところで成田空港へ車で向う際には、ロケ車一般車を問わず、幾つかの注意点がある訳ですが、まず最初に、飛行機の発着するターミナルが第1であるか第2であるかという事を、空港に到着する以前に、ドライバー自身が予め確認をしておかなければならないのですね。

これは利用する航空会社や行き先によってターミナルが分けられているせいで、場所的にも同敷地内にありながら、全く別方向にあるという非常にややこしいなものなので、この辺は前もって同行担当者に確認をしておく必要があるのです。

という訳で、この日の便は第2ターミナル発ということだったので、東関東自動車道新空港料金所を降りてからは、バスは第2ターミナル方向へと向かって行きました。

そこで二つ目の注意点として、料金所の先にある検問所において、係員との対応をしなければなりません。

ここでは空港へと向う全車両が一度停車しなければならないのですね。

そこではドライバー自身の免許証を提示しなければならない他、どんな用件であるのかを伝えなければならず、例えば出発なのか迎えなのか、出発なら出国するスタッフ誰かのパスポートを提示し、更に係員が車内に乗り込み荷物や乗員の人相をチェック、ロケ隊なら社会的適応力があるか、常識があるか、わがままじゃないか、そして人格等をそれぞれチェックされたりします。

以上のような注意点をクリアーすると、晴れて空港ターミナル入りが可能となる訳です。

ターミナルに着いてしまうと、送迎という仕事はほぼ完了です。 後は見送りだけのスタッフがいなければ、そのまま空荷で都心へと戻る事になります。

僕はスタッフの荷物を降ろし終えると、丁寧に「お気をつけて!」と挨拶をし、忘れ物を再度確認して、とっととこの駐車禁止スペースを後にするべくバス車内へと乗り込みました。

しかしそこで、移動中に掛かって来たであろう着信履歴に気付いた僕は、出発する前に電話だけは済ませてしまおうと、発車寸前だったバスを一度止めたのです。

折り返しの電話は不在であった為、結局通話する事が出来なかったのですが、次の瞬間、乗降口の方でノックする音が聞こえてきたのです。

「ただいま到着しました!」

見ると先程降ろしたばかりのスタッフが、再び荷物を持ってバス横に並んでいるではありませんか。

「やっぱり第1の方でした(笑)」

どうやら出発ターミナルを、担当自身が間違えていたらしいのです。

僕はまたまたバスに荷物を積み込みながら、あるスタッフにこう言いました。

「随分お早いお着きで…」

恐らく出発ターミナルで到着者を積み込んだのは、僕しかいないかも知れません。

だって、ターミナルの車寄せを監視している警備員が、いつまでも目を丸くして見ていましたから…
posted by piyota at 10:21| 東京 ????| Comment(0) | TrackBack(0) | ロケ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月12日

キャラバン・キャラバン

ドラマ等のロケでロケバスを担当中、現場移動の際には、各車両各スタッフからよくこんな台詞を聞かされます。

「付いて行きます」

「引っ張って下さい」

「キャラバンで」

これらは皆、移動をする際に、道を知っているであろう車両部の車に付いて行こうとする、一種の手抜きの姿勢であると推測出来る訳ですが、実際問題として多くのパートが乗車するロケバスがこれらを連れて走るということ自体、引いては現場移動の時間的ロスに繋がるという事を、実はまだ誰も気付いてはいないようです。

それは繋がる台数が多ければ多い程、信号に捕まる率も高い訳で、信号無視を余儀なくされた車両も数知れず、何度も事故の可能性を引き起こしたのは隠す事の出来ない事実でした。

ですが、付いて行く方からしてみれば、現場地図が前々からあるにも関わらず、調べる事すら出来ない忙しさの中で、唯一現場移動を確実にする手段の一つとして、こうして車両部を頼りにするというのは確かに仕方がない訳で、はぐれた一台が全く行方不明の状態になるよりは、遅延の具合も格段にマシではあると言えるのかも知れません。

しかし先日、付いて行く方は楽だと思い込んでいた僕に、それらを体験する機会が訪れたのです。

とあるドラマで機材車を担当した時の事。

その日は劇用の観光バス車内でのロケがメインだった為、機材車だけがこのバスの移動撮影に付いて回らなければなりませんでした。

その理由として、勿論何らかの機材トラブルに即座に対応するという事があげられますが、更にその他の関係車両が到着予定場所へ先回りする背景として、窓外の見切れや交通渋滞の予防を含む、適度に身軽な移動に重点をおいていたからなんですね。

という訳で、観光バスの後ろにピタリと吸い付いた僕の機材車でしたが、行き先だけは聞いていたものの、都内縦断に関する道の選択は全て観光バスの運転手任せであるという事で、絶対に見失ってはならないというプレッシャーを俄かに与えられてしまったのです。

しかし相手は大型観光バス。 都内の走行に関して言えば、それ程機動力を発揮しないであろう… と高を括ったのも束の間、渋滞激しい都会の獣道を迷う事なくどんどんと進む。 更に信号が変わりそうな大きな交差点では、無理矢理最後尾にくっつくもんだから、こっちは手前の信号で足止めを食らってしまいます。

ですがそれもやむを得ない話、観光バス程の大きな車は、そうでもしないとこの渋滞の中では一向に前へは進めないのです。

そして更に信号に捕まっていると、大通りの左右から、大量の一般車が傾れ込んで来て、目の前の目標はどんどん遠のいて行きます。

そんなこんなの繰り返しで、すぐ前にいた観光バスは、いつの間にか2ブロックも先の交差点を右折して行くではありませんか。

この時点でもう完全に観光バスを見失ってしまった僕は、信号待ちをしながら、行き先までの道順を自分に置き換えて再検討してみました。

右折するもバスの姿は無し。 恐らく右折後更に、その先を左折したに違いない。 …等と苦し紛れに推測を立てて、観光バスの見えない足跡を辿り続けて行ったのです。

数分後、曲がった先の大通りに観光バスの後ろ姿を確認しました。 ここまで来れば後は一本道。 後はどんなに置いて行かれようとも、必ず後ろにはつけられます。

この時点でやっと肩の荷が降りたと、溜息を吐く事が出来たのでした。

つまりキャラバンは、引っ張る方も難しいけど、ついて行く方も結構難しいということ。 その台数が多ければ多い程、お互いに難易度は上がって行くのです。 難易度が高いということは、それなりのリスク(事故等を含む)も覚悟しなければなりません。

「キャラバンで」と言う方は(主に制作、助監督)簡単に頼んで来ます。 しかし実際にこの大都会で数台の隊列を組んで走るというのは、なかなか難しいものなのです。

シルクロードやアメリカ大陸ならいざ知らず、ここは狭い日本。 しかも東京は数十メートルおきに信号や交差点が点在する大都会なのです。

事故が起きてからではもう遅いのです。

信号無視等の交通違反、高速料金所等での待機等々、キャラバンは常に危険と隣り合わせです。

車両部は、何台も引っ張る事が出来てこそがプロなのではなく、移動をいかに安全に、そして迅速に行えるかを考慮出来る者こそが、プロであるべきなのではないかと身を持って痛感した一日でした。


キャラバンは 危険を伴う 移動かな

piyota
posted by piyota at 13:10| 東京 ????| Comment(2) | TrackBack(0) | 業界常識? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月09日

シーエーとお呼び!(笑)

シーエー…と言っても、某ドラマのタイトルで言うところのキャビン・アテンダントではなく(笑)、先日参加した旅番組ロケで担当する事となった、カメラ・アシスタントの事を指してそう言うのですね。

基本的にロケドライバーは運転業務に終始しますが、荷物運びや制作系の雑用等も同時にこなしたりするのは以前にもお話した通りです。

しかし中には、このどれにも属さない内容の仕事が存在しているのです。

それがこのCAと呼ばれる仕事なんです。

まぁ一概にカメラアシスタントと言っても、その撮影するジャンルによっては様々な濃さの仕事内容がある訳ですが、当社で担当するワイドショーや旅番組等のENGにおいては、まさにこれが車両部の仕事なのか? というような内容の仕事をこなさなければならない場合が多々あるのです。

これは以前、僕が担当した旅番組のケースです。

まずとある地方までは本職として運転して行き、現地へ着くと早速車から機材を降ろします。 更にそれぞれの現場へと荷物運びをする訳ですが、ここまでは、よくある話。

更にここからは、明らかにドライバーの範疇を超えた仕事の領域へと踏み込んで行くのです。

ENG(取材系)とは、ドラマ等とは違い、かなりの少人数制です。 つまり1人で幾つもの業務&雑用をこなさなければならない訳ですね。

ですから、普段からCAがしなければならない、カメラのバッテリー替えや、収録テープの入れ替え、編集に必要なタイムコード入れや、色温度を調整するホワイトバランスにカラーバー収録まで、一通り基本的な業務を任される他、徒歩移動中はカメラを預けられ、更にショートズーム等へのレンズ交換、役者の代わりにカメラ前に立つスタンドイン等の助監督業務までをこなし、慣れた頃にはいつの間にか、照明技師の代わりに、自分で照明を配置させられるようにまでなってしまうのです。(この場合、ミスをすると本気で技師に怒られます…)

またロケ終了後には、宿泊施設で収録チェックであるプレビューを任されたり、カメラの練習までさせられたり、とにかく技術同等の扱いを受けるにまで至ります。

挙句の果てに、過酷な移動と業務のあまり、途中で運転を他の技術スタッフと交代するという前代未聞の事態。

そして最後には、その番組内のロールテロップで、VEもしくはCAとして名前を載せられてしまっていたのです。

ここまで来ると、もはや車両部ではありません。 なんせ途中からは運転もしていないのですから。

しかしこれは恐らく、一番酷いパターンでしょう。 だってこれだけこなしても、当社では給料がドライバー業務だけの場合とさほど変わらないシステムなんですから。

CA。

これはまさに、“悲しい・あたし”なんですわ。
posted by piyota at 19:19| 東京 ????| Comment(4) | TrackBack(0) | ひとり言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月06日

♪ “パンテオンシンドローム”の歌

♪《パンテオンシンドローム》


ベストポジション勝ち取る為に

人より早く起きたりしても

そこには家にも帰れない

芋虫のホテル


車内で寝泊まりしたけれど

付くのは手当てじゃなくて箔(はく)

運良く誰かが出発しても

制作が場所取り


ああ ここはパンテオンなのか?

一体何処にある

ああ パンテオン裏だなんて

金王坂の立場は?


ベストポジション獲得したけど

気がつきゃ真っ暗午前4時

出発までの束の間仮眠も

ポ○イに起こされる


ああ どうしてパンテオンなんだ

他にもあるだろう?

ああ パンテオン横で寝ているだけで

悪夢にうなされる


好きで集合してもないのに

お上と戦うはいつも僕

止められないのも仕方がないのに

まるで遅刻扱いな君


ああ パンテオン目指して来ても

明治通りで待ち惚け

ああ パンテオンにバスがないなら

ポ○イ前で待っていろ

ああ パンテオンシンドローム

集合場所を変えろ

ああ パンテオンシンドローム

ポ○イがベストポジション



panteonsindoro-mu.JPG


(解説)

パンテオン… 遥か昔からロケ隊出発、渋谷の拠点として存在していた映画館。 いぜんは正面(明治通り)側に止められていたらしいが、路線バスの停留所になったり、駐停車がしづらくなったりと、現在の裏(青山通り)側へと、そのポジションをずらして行く。 裏になったにも関わらずパンテオンの名称は健在で、取り壊しとなった現在でも、しぶとくその名だけは残している。 よって集合場所に「パンテオン」と記載しただけでは、その前に集合してしまう人や、探してしまう人等が現れて混乱が絶えない。 だから現在のスケジュールには「パンテオン裏」とか「旧パンテオン」等が集合場所として記載されている。

しかしはっきり言ってロケバスドライバーにとっては、時間を間違えると止められなくなる(多過ぎるロケ隊の為に)事が多いので、集合場所として利用するには、あまりにも歓迎出来ない。 この歌詞や写真のように止め場所を確保する為に、毎日無理な労働条件を強いられている。

尚、歌詞中に存在する「ポ○イ」なる名称は、あくまでも仮名であり、実在する某朝食おにぎり屋とは一切関係ありません。


panteon.jpg
posted by piyota at 03:37| 東京 ??| Comment(6) | TrackBack(0) | 名曲アルバム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月04日

中空きの過ごし方

中空きというのは、スケジュールで言うところの、ロケ現場とロケ現場との合間に、撮影でお借りする場所の時間的制限や拘束等が発生した場合、集まっていたロケ隊を一度解散させて、各ロケ現場へ最集合させる事を指してこう呼ぶんですね。

時間的制限や拘束というのは、例えばスーパーやレストラン等の通常営業をしている場所を撮影でお借りする場合に、その営業を妨げる事なく撮影を進行する為に、その業務が開始される前の時間帯、もしくは営業終了後の時間帯を利用するもので、これらのケースがスケジュール内に一つでも存在すると、中空きとなり得る可能性が出て来る訳ですね。

午前中には10時までに撤収を完了させなければならない物件、夜には21時以降でなければ搬入出来ない物件等があれば、いかに途中の現場が押そうが巻こうが、それなりの中空きが発生してしまうというのも、やむを得ないといったところでしょう。

そんな前フリも踏まえ、この度4時間にも及ぶ中空きが発生しました。

今回の場合の制限としては、夜の19時からの搬入開始という物件のみだったのですが、昼までの撮影の後、デイシーンは実景だけのスケジュールだったので、この日僕が担当した照明車は、ナイターからの再入となり、昼の部終了時点からの中空きがおよそ4時間となってしまったのです。

このような場合、ロケバス等は、実景には行かず、役者の準備班の為の待機や、時間稼ぎ(中空きをごまかす)の為に、近くの繁華街での待機となる事が多いようですが、その他各パートや車両に関しては、それぞれのパートの行動パターンに、我々ドライバーも必ず属さなければならないのです。

@ 有無を言わさずラーメンを食べに行く

A 真面目に一度会社へ戻る

B 負ける覚悟でパチンコ勝負!

C ただひたすら仮眠大会

D 用もないのに実景に参加する


等々、それは各パートによって動きが少しずつ違うようで、以前のケースで例えれば、皆でプールへ行ったり、温泉へ行ったり、挙句の果てにはフーゾクにまで行ったりしていたようなんです…

しかしこの日僕が担当した照明車は、この中空きの時間に、よもやの行動をし始めました。

それは、お昼の現場が終わり、とりあえずコンビニへ立ち寄った時の事。

な、な、なんと、照明部4人のうち、技師を含む3人が酒盛りを始めてしまったのです!

当然、夜は夜で2現場も控えており、夜と言えばまさに照明部の独壇場の筈。 なのに気がつけば、車内でスルメまで焼きだす始末なんです。

おいおい、ジェネガス入りのタンクがあるガソリン臭い車内って、火気厳禁なんじゃないのかい?

全くこの照明部は何を考えているのやら。

まぁそんな感じで、この日もてっぺんを回り余裕のタク送。

中空き4時間でタク送なんて…

ああ、いつか、こういった無駄な使い方をされる制作費を、国民から徴収する時代が来ませんように。

いや…

もう既に、始まっている。
posted by piyota at 22:35| 東京 ??| Comment(5) | TrackBack(0) | 業界常識? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年11月03日

走り屋たちの闘争心

今月の頭、とある某高級外車メーカーのVP(テレビ等では流れない)ロケがあり、僕はその某高級外車のドライバーとして、このロケに参加する事となりました。

恐らくこういった感じの撮影の場合、ドライバーとして雇われるのは、僕のような“いち”車両部等ではなく、メーカー専属のテストドライバーとか、プロのスタントマンとか、劇用車を用意した〔げきようしゃ屋さん〕とか、それこそ高級な外車が似合いそうな外国人モデルの方々なのでしょうけど、今回は制作する会社がたまたま以前より当社と繋がりがあったというのと、当該車両が某外車メーカー本社の広報車であり、〔げきようしゃ屋さん〕等の仲介もないという理由もあって、その上で一番安く仕上げられるという事を考慮した結果、ロケバス屋の“いち”ドライバーに白羽の矢が立ったのだと思います。

ですが、そこはやはり某高級自動車メーカー。

まずはロケ当日の早朝出勤で、自家用車の差し替えが無理となり、さてどうやって出発場所まで行こうかと悩んでいると、僕の自宅までプロデューサー自らが「御迎えに上がります」ときたもんだ。

しかしさすがにそれは気が引けるので、途中まではタクシーを使用し、その後にちょっとだけプロデューサーの運転する車での送迎の、お世話になることにしました。

でも、それもこれも全ては予算削減の為なのでしょう。 その証拠に、本来は演出もしくは制作サイドで用意されるべき衣裳のスーツは、ドライバーが持参(“外車のドライバーはスーツ”という先入観が笑える)で、朝食はコンビニおにぎりがが寂しく二つ。

まぁ、そんなこんなでとりあえず、ロケへと出発と相成る事に。

撮影は某静岡県の某スカイライン。 そこへ行くまでの間もずーっと走行シーンを撮影し続けたのですが、何よりも一番驚いたのが、現地の車両関係撮影の多さ。

まずはバイク雑誌系の撮影隊が、数十台のレーサーレプリカを従えて同じコーナーを繰り返し繰り返し攻めます。

更に、車系雑誌が高級車、改造車等で峠を全力で下って行きます。

その中で、我々某高級外車メーカーのVPロケまで敢行しているのですから、この地域はまさに猛レース状態です。

次から次へとワインディングをスラロームしてくる各車両たち。

繰り返し繰り返し同じコーナーを攻める為にUターンをし、路上で待機するものだから、まさに一触即発。

走り屋たちの闘争心に火がついたのか、制限速度も守らない奴等に駆け寄られて「危ねーよ!」とかまで言われたりして、こちとら10000000万円の車を預かる身としては、そういった挑発にも…乗る訳にもいかず(汗)、何とか無事に、車両にもキズを付けずにロケを終える事が出来たのでした。

それにしても、その他ドライバー&ライダーのなんと血の気の多い事でしょうか。

ここは一般公道なんですよ。

せめて守ろうよ交通ルールくらいは。

攻めてばかりいないでさぁ(笑)
posted by piyota at 23:53| 東京 ??| Comment(1) | TrackBack(0) | ロケ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする