早いもので、このブログを始めてから2度目の年越しを迎える事となりました。
これも一重に、訪れて下さった皆々様方の支えがあってこそのものだと改めて痛感しております。
さて、本年度も色々な内容の記事や日記を書いてきた訳ですが、恐らくその内容に対しての疑問や不快な声も多かれ少なかれあった事と思います。
その点につきましては、お詫びを申し上げると共に、それらの苦情や怒りに対しての対応は、今後の内容改善の為の参考にさせていただくという事で、代えさせていただきたいと思います。
また、社員ドライバーである私が、「お客に対して悪口を言うのはおかしい…」という内容の意見も先日あった訳ですが、私自身ロケバスや車両会社を利用するスタッフその他が、お客であるという認識自体間違いであると考えると共に、これらの作品作りは総力を結集したいわば共同作業であり、良い物を作り上げていく上では、世間一般で言うロケ先での間違いや常識云々を正す事も必要であると考える訳ですね。 それは勿論自分自身を含めた戒めの表れでもあるのです。
極論で言えば、悪口や文句を言わないスタッフはいないということです。 言い方を変えれば、皆何かしらの意見や不満があるのは当然で、それをぶつけ合ってこその作品作りではないかと思うのです。 言われたとおり「ハイハイ」では、本当の意味での作品とは言えませんからね。
話が横道に逸れてしまいましたが、つまり自分が否定されるのを恐れているようでは、前には進めないということです。
もしこのブログに対して怒りや疑問があるのなら、その方々は間違いなく一歩前に進むことが出来るでしょう。 また同意、賛同して下さる方々も、自分を改めて見つめなおす事が出来るでしょう。
このブログに訪れて下さった皆様が、そういった色々な意見を持ってコメントしてくださる事が、私にとって何よりもの戒めであると思う次第です。
そういう意味では、とても勉強になった一年でした。
皆様にとって来年も良い年でありますように。
また事故や怪我等にも遭われませぬよう、心から願っております。
後何年いるか分からない業界ではありますが、
来年もまた宜しくお願い申しあげます。
新着記事
2006年12月31日
2006年12月30日
♪“一人きりのバースディにそっとラブソング”の歌
♪《一人きりのバースディにそっとラブソング》
この世に生まれた時から
既に背負わされていた宿命
人の幸せ祝福しても
その見返りは求めない
クリスマスと正月同時に出来ると
家では重宝されたけれど
正月休みと決められていた
29日は僕の悲しいバースディ
ねぇどうして誰も来てくれないの? 学校はお休み
念願の社会人になったけれど 会社もお休み
現場で役者が誕生日になると
大きなケーキでサプライズ
みんなに祝福された後も
番宣で全国規模
ねぇどうして誰も知らないの? 学校はお休み
自由が利く社会人なのに こぞって里帰り
例えその日が休みじゃなくても
誰も来ないと悲しみ増すから
1人ポツンとお祝いしてても
ホッとする僕がいるんだ
ハッピーバースディ
誰にも教える事なんか止めて
1人で映画を見に行こう
ハッピーバースディ
ケーキが食べたくなったら
悟られぬよう2人分買おう
ハッピーバースディ
忘新年会も兼ねる29日は
そうして自分にご褒美を
ねぇどうしてプレゼントが無いの? 学校はお休み
社会人になった今は 貯蓄が最優先
〜間奏〜
〜テロップ〜
“そして数年が経ち…”
だけど今年のバースディは
入社以来初めてのロケ
そんな時に限って今夜は
我が家で誕生会
いつの間にか車の中で
虚しく日付が変わったけど
それでも今は違うと
実感出来るんだ
ハッピーバースディ
たった1人だけでいい
お前がそばにいるだけでいい
ハッピーバースディ
例え誰にも気付かれなくても
暖かい気持ち
ハッピーバースディ
たった1人だけでいい
お前がそばにいればいい
ハッピーバースディ
それは何にも負ける事のない
最高のプレゼント
ハッピーバースディ
それが本当に欲しかった
最高のプレゼント
〜感想〜
「そうですね、ロケなんか大嫌いだバカヤロー!
…って感じです」
ハッピーバースディ
今年最後の仕事
ああ、ロケバスドライバー
帰宅は午前四時…
2006年12月28日
忘年かい?
単発のENGロケとなったこの日、現場に着いたスタッフ達に衝撃が走りました。
この日の僕の担当は機材車。 そして現場には制作自らが運転して来たワゴン車があり、合計2台でのロケとなっていたのですが、その内の1台である制作車横で、何やら制作サイド2人が神妙な面持ちでこんな会話をしていたのです。
「昨日には届く筈だったんですよ…」
「じゃあ今日はこれだけ?」
「はい、確認するの忘れてました」
「じゃあ、仕方ない。 これだけでもやるしかないな…」
この日のロケ内容は、とあるメーカーの品物を宣伝する為の、いわば情報系のものだったのですが、この会話の内容から察するに、どうやらその一部が揃ってないようなんです。
いくら慌ただしい年末進行のロケとはいえ、素材の確認を忘れるというのは、あまりにもずさん過ぎやしませんか?
まぁそれでも、あるものだけで撮影は出来るので、この際よしとしましょう。
僕はひとまず機材車の機材を降ろす為、自分の車へと戻りました。
すると今度は、機材車で移動してきた機材担当のスタッフが、よそよそしく僕の元へやって来て、おもむろにこう告げたのです。
「実はカメラのバッテリー会社に忘れて来ちゃって…」
「…」
もう、どいつもこいつもいろんなもん忘れやがって!
いくら慌ただしい年末進行のロケとはいえ、カメラのバッテリーを忘れるというのは、一体どういう了見なん?
ここで僕は、密かにこう思いました。
「まったく、なに忘れもんしてん年…
もっとしっかりとせん会!!」
この日の僕の担当は機材車。 そして現場には制作自らが運転して来たワゴン車があり、合計2台でのロケとなっていたのですが、その内の1台である制作車横で、何やら制作サイド2人が神妙な面持ちでこんな会話をしていたのです。
「昨日には届く筈だったんですよ…」
「じゃあ今日はこれだけ?」
「はい、確認するの忘れてました」
「じゃあ、仕方ない。 これだけでもやるしかないな…」
この日のロケ内容は、とあるメーカーの品物を宣伝する為の、いわば情報系のものだったのですが、この会話の内容から察するに、どうやらその一部が揃ってないようなんです。
いくら慌ただしい年末進行のロケとはいえ、素材の確認を忘れるというのは、あまりにもずさん過ぎやしませんか?
まぁそれでも、あるものだけで撮影は出来るので、この際よしとしましょう。
僕はひとまず機材車の機材を降ろす為、自分の車へと戻りました。
すると今度は、機材車で移動してきた機材担当のスタッフが、よそよそしく僕の元へやって来て、おもむろにこう告げたのです。
「実はカメラのバッテリー会社に忘れて来ちゃって…」
「…」
もう、どいつもこいつもいろんなもん忘れやがって!
いくら慌ただしい年末進行のロケとはいえ、カメラのバッテリーを忘れるというのは、一体どういう了見なん?
ここで僕は、密かにこう思いました。
「まったく、なに忘れもんしてん年…
もっとしっかりとせん会!!」
2006年12月25日
細やかなクリスマスプレゼント
毎年恒例の賑やかなクリスマス前夜は、我々にしてみれば、ただただ大渋滞を煽るだけの煩わしい日でもあります。
イヴとなったこの日、我々ロケ隊は、そんな世間とは掛け離れた別世界で懲りもせずロケを敢行しておりました。
楽しそうに歩くカップルや家族連れを横目で見ながら、まるで寒さに打ちひしがれるように、街角に立ち尽くしていたのです。
しかしそんな幸の薄いスタッフ達にも、夢が無い訳ではありません。 少なくとも子供の頃にはサンタクロースを信じ、枕元に靴下なんかをぶら下げた幼き時代があった事でしょう。 また、立派な父親になったスタッフもいます。 毎日毎晩帰りの遅いお父さんではありますが、この日だけは子供の為に少しでも早く帰って、健やかな子供たちの寝顔の横に、細やかなクリスマスプレゼントを置きたい心境に駆られているに違いない筈なのです。
しかし現実は、そう甘くはありませんな(笑)
そんな願いも虚しく、この日のロケも結局夜遅くまで続けられてしまったのです。
でもスタッフたちは、やはり今日は何の日か忘れてはいませんでした。 気が付けば、ロケ現場となった住宅地界隈に、こっそりとクリスマスプレゼントを届けていたのです!
まず現場となったマンション入口付近に、密かに置かれた弁当ガラ。
更に隣りの中小企業の壁には惜しげもなく撮影特機が立て掛けてありました。
そして路上には、所狭しとタバコの吸い殻等々がちりばめてあり…
この日もまさに大盤振舞の気前の良さだったのです。
って、おい!
毎日やってたら、有り難みが半減するでしょうがっ!
「サンタさんサンタさん、僕は何もいりませんから、可哀相なロケ隊に“じょーしき”をプレゼントしてあげて下さいな★」
アーメン。
イヴとなったこの日、我々ロケ隊は、そんな世間とは掛け離れた別世界で懲りもせずロケを敢行しておりました。
楽しそうに歩くカップルや家族連れを横目で見ながら、まるで寒さに打ちひしがれるように、街角に立ち尽くしていたのです。
しかしそんな幸の薄いスタッフ達にも、夢が無い訳ではありません。 少なくとも子供の頃にはサンタクロースを信じ、枕元に靴下なんかをぶら下げた幼き時代があった事でしょう。 また、立派な父親になったスタッフもいます。 毎日毎晩帰りの遅いお父さんではありますが、この日だけは子供の為に少しでも早く帰って、健やかな子供たちの寝顔の横に、細やかなクリスマスプレゼントを置きたい心境に駆られているに違いない筈なのです。
しかし現実は、そう甘くはありませんな(笑)
そんな願いも虚しく、この日のロケも結局夜遅くまで続けられてしまったのです。
でもスタッフたちは、やはり今日は何の日か忘れてはいませんでした。 気が付けば、ロケ現場となった住宅地界隈に、こっそりとクリスマスプレゼントを届けていたのです!
まず現場となったマンション入口付近に、密かに置かれた弁当ガラ。
更に隣りの中小企業の壁には惜しげもなく撮影特機が立て掛けてありました。
そして路上には、所狭しとタバコの吸い殻等々がちりばめてあり…
この日もまさに大盤振舞の気前の良さだったのです。
って、おい!
毎日やってたら、有り難みが半減するでしょうがっ!
「サンタさんサンタさん、僕は何もいりませんから、可哀相なロケ隊に“じょーしき”をプレゼントしてあげて下さいな★」
アーメン。
2006年12月22日
新入社員のココロエ
ついに我が社にも久々の新人がやってきました。
まぁ新人と言っても30過ぎのいい大人なんですが(笑)、それでも貴重な戦力ですから、年齢や経験に関係なく、ここはやはり先輩として快く迎えてあげなければいけません。
彼の初出勤となったこの日、たまたま内勤だった僕は、そんな新人がいるとは露知らず、自分に与えられた作業をただ黙々とこなしておりました。
一方の新人君はというと少し早めの出勤をさせられ、これまた内勤であった別の社員ドライバーに連れられて、色々な撮影所やら集合場所やら美術会社やらを見学する旅へと出かけていたのです。
午後、お互いの作業が終わり、初めて事務所の玄関先でその新人君と顔を合わせたのですが、その新人君の第一声は驚く事に…
「……」
…シカトだったのです!(泣)(先輩又は仕事関係者に見えなかった、という推測はこの際無しという事で…)
僕はなんだか寂しくなってしまいました。
それはやはり、新しい会社への初出勤日に、その事務所前で顔を合わせた人間に対しては、例えどんな素性の人間か分からなくても、とりあえず新入社員として挨拶くらいしておくのは当然だと思っていたからなんですね。 (今現在も、自己紹介はおろか挨拶もしてもらえてません…)
しかし実際には、このような覇気の無い新人(転職組を含む)は、この業界、職種、パートに限らず数多く存在しています。 そのような態度では、恐らく目的意識のハッキリしないまま仕方なしにこの仕事へ流れて来ました、というような印象を皆に与えてしまうと思うのです。
今日日この業界に飛び込んで来る新人は、どのパートにおいても、昔ほど意欲を持って入って来る人間が少くなったように思われます。
厳しいから、辛いからと言っては辞めて行く新人が後を絶たないのですね。
こうなってしまうと、慢性的な人不足は誰でも“飢えるカム”の状態となり、確保重視の甘い教育が拍車をかけて、更に無気力な人材を生み出して行きます。
その結果として、業界全体が規律の甘い世界と認識され、このような目的意識のハッキリしない新人が次から次へと入って来てしまうようになるのです。
例えどんなに怒られても、例えどんなに息苦しい酒を飲まされても、辛い仕事が楽しかったその昔…
辞めるという言葉なんて辞書には無かった遠いあの日…
今は、その仕事や人柄に魅力すら感じられないのが、正直なところなのかも知れませんね。
まぁ新人と言っても30過ぎのいい大人なんですが(笑)、それでも貴重な戦力ですから、年齢や経験に関係なく、ここはやはり先輩として快く迎えてあげなければいけません。
彼の初出勤となったこの日、たまたま内勤だった僕は、そんな新人がいるとは露知らず、自分に与えられた作業をただ黙々とこなしておりました。
一方の新人君はというと少し早めの出勤をさせられ、これまた内勤であった別の社員ドライバーに連れられて、色々な撮影所やら集合場所やら美術会社やらを見学する旅へと出かけていたのです。
午後、お互いの作業が終わり、初めて事務所の玄関先でその新人君と顔を合わせたのですが、その新人君の第一声は驚く事に…
「……」
…シカトだったのです!(泣)(先輩又は仕事関係者に見えなかった、という推測はこの際無しという事で…)
僕はなんだか寂しくなってしまいました。
それはやはり、新しい会社への初出勤日に、その事務所前で顔を合わせた人間に対しては、例えどんな素性の人間か分からなくても、とりあえず新入社員として挨拶くらいしておくのは当然だと思っていたからなんですね。 (今現在も、自己紹介はおろか挨拶もしてもらえてません…)
しかし実際には、このような覇気の無い新人(転職組を含む)は、この業界、職種、パートに限らず数多く存在しています。 そのような態度では、恐らく目的意識のハッキリしないまま仕方なしにこの仕事へ流れて来ました、というような印象を皆に与えてしまうと思うのです。
今日日この業界に飛び込んで来る新人は、どのパートにおいても、昔ほど意欲を持って入って来る人間が少くなったように思われます。
厳しいから、辛いからと言っては辞めて行く新人が後を絶たないのですね。
こうなってしまうと、慢性的な人不足は誰でも“飢えるカム”の状態となり、確保重視の甘い教育が拍車をかけて、更に無気力な人材を生み出して行きます。
その結果として、業界全体が規律の甘い世界と認識され、このような目的意識のハッキリしない新人が次から次へと入って来てしまうようになるのです。
例えどんなに怒られても、例えどんなに息苦しい酒を飲まされても、辛い仕事が楽しかったその昔…
辞めるという言葉なんて辞書には無かった遠いあの日…
今は、その仕事や人柄に魅力すら感じられないのが、正直なところなのかも知れませんね。
2006年12月20日
台本とタイアップと地方ロケ
地方ロケハン延べ4日間、連続9回となるメインスタッフとの食事はなかなか有意義なものとなりました。
今回僕は、車両部として基本的に参加することのない、北海道でのメインロケハンにおいて、監督、カメラマン、制作担当、美術、そしてチーフ助監督等と行動を共にした訳ですが、撮影準備段階における苦労話や考えを、その食事会の場で色々聞く事が出来たのです。
そもそも今回のような2時間ドラマの枠で地方ロケを組む場合、制作する側では色々な思惑があるのですが、基本的に視聴率を稼ぐ事がメインとされるテレビ業界においては、地方、観光地、温泉、料理、特産品、女といった要素をふんだんに含んだ2時間ドラマというのは、まさしく無難に視聴率を稼げる願ってもない枠なんですね。
しかし近年では、そういったドラマにでさえ、制作会社は予算を出し渋る傾向が強く、それでも撮らなければならないプロデューサー側と、そんな現場を仕切らなければならないメインスタッフ側との間では、日々火花を散らすような攻防が繰り広げられている… といった内容の話が、今回の食事会ではなされていたのです。
その話をまとめると…
まずプロデューサーが、ある原作を元に企画を立ち上げます。 そしてその企画に合う地域(シリーズならレギュラー地域)を脚本家とシナハンをし、大方のシナリオ(ペラ)を構成していきます。 そしてこのシナリオ(ペラ)を元に制作担当やチーフ助監督は、更にロケハンでそのト書きに見合った細かい場所を探して交渉していく訳ですが、そのシナリオの設定通りに場所を探して行くと、どうしても現場に関わる予算や期間が増えていってしまうのですね。
しかしシナリオを作成した当のプロデューサーは、当然予算や期間が増えるのは快く思いませんから、ロケハンをした制作担当やチーフ助監督に、矛盾にもそれらを切り詰めるよう打診してきます。
しかしシナリオに書いてある以上、それらの場所や内容は変えられませんから、現場サイドとしては、予算を削る別の手段を考え出さなくてはならなくなるのです。
それがいわゆるタイアップと呼ばれるものなんですね。
タイアップとは、つまりドラマ等で使用(宣伝)する代わりに、色々なものを安く(もしくはタダ)して下さい。 というもので、お互いの利益を支えるという意味では、なくてはならないシステムと言えるものなんです。
そして、今回で言うところのタイアップ可能なものが地方ロケにおける宿泊施設のみでした。 つまり何十泊にも及ぶスタッフキャストの宿泊代を削る(撮影する)事によって、現場サイドとしては、今回は何とか予算を節約しようという思惑でいたのです。 そしてそれはシナリオを作成するプロデューサーと脚本家も十二分に理解している部分であると疑いもしていませんでした。
ところが… 地方メインロケハン当日、届けられた準備稿には、タイアップを予定していた筈の宿のシーンが全く書かれていなかったのです。 という事は、撮影(宣伝)もしないのに、タダで泊まらせてくれと、言いに(下見)行かなければならないという事態。
結局この日下見をした当該宿泊施設には、“台本がまだ出来ていない”と嘘をつかざるを得なかったのです。
予算を削れというプロデューサー自らが、タイアップという可能性を摘んでしまうというお粗末。 しかもその皺寄せが現場スタッフにも降り掛かり、挙句の果てには、予算が掛かるその責任を現場責任者である監督に押しつけてしまっていたのです。
食事会はいつしか、監督の愚痴から各スタッフへと飛び火し、まさに一触即発状態に。
『予算を削りたいのなら、まず台本を直して欲しい』 これが現場スタッフからの切実な願いなのです。
そして…
僕はただただその話を聞きながら、頼んだ料理を処理する事位しか出来ませんでした(笑)
今回僕は、車両部として基本的に参加することのない、北海道でのメインロケハンにおいて、監督、カメラマン、制作担当、美術、そしてチーフ助監督等と行動を共にした訳ですが、撮影準備段階における苦労話や考えを、その食事会の場で色々聞く事が出来たのです。
そもそも今回のような2時間ドラマの枠で地方ロケを組む場合、制作する側では色々な思惑があるのですが、基本的に視聴率を稼ぐ事がメインとされるテレビ業界においては、地方、観光地、温泉、料理、特産品、女といった要素をふんだんに含んだ2時間ドラマというのは、まさしく無難に視聴率を稼げる願ってもない枠なんですね。
しかし近年では、そういったドラマにでさえ、制作会社は予算を出し渋る傾向が強く、それでも撮らなければならないプロデューサー側と、そんな現場を仕切らなければならないメインスタッフ側との間では、日々火花を散らすような攻防が繰り広げられている… といった内容の話が、今回の食事会ではなされていたのです。
その話をまとめると…
まずプロデューサーが、ある原作を元に企画を立ち上げます。 そしてその企画に合う地域(シリーズならレギュラー地域)を脚本家とシナハンをし、大方のシナリオ(ペラ)を構成していきます。 そしてこのシナリオ(ペラ)を元に制作担当やチーフ助監督は、更にロケハンでそのト書きに見合った細かい場所を探して交渉していく訳ですが、そのシナリオの設定通りに場所を探して行くと、どうしても現場に関わる予算や期間が増えていってしまうのですね。
しかしシナリオを作成した当のプロデューサーは、当然予算や期間が増えるのは快く思いませんから、ロケハンをした制作担当やチーフ助監督に、矛盾にもそれらを切り詰めるよう打診してきます。
しかしシナリオに書いてある以上、それらの場所や内容は変えられませんから、現場サイドとしては、予算を削る別の手段を考え出さなくてはならなくなるのです。
それがいわゆるタイアップと呼ばれるものなんですね。
タイアップとは、つまりドラマ等で使用(宣伝)する代わりに、色々なものを安く(もしくはタダ)して下さい。 というもので、お互いの利益を支えるという意味では、なくてはならないシステムと言えるものなんです。
そして、今回で言うところのタイアップ可能なものが地方ロケにおける宿泊施設のみでした。 つまり何十泊にも及ぶスタッフキャストの宿泊代を削る(撮影する)事によって、現場サイドとしては、今回は何とか予算を節約しようという思惑でいたのです。 そしてそれはシナリオを作成するプロデューサーと脚本家も十二分に理解している部分であると疑いもしていませんでした。
ところが… 地方メインロケハン当日、届けられた準備稿には、タイアップを予定していた筈の宿のシーンが全く書かれていなかったのです。 という事は、撮影(宣伝)もしないのに、タダで泊まらせてくれと、言いに(下見)行かなければならないという事態。
結局この日下見をした当該宿泊施設には、“台本がまだ出来ていない”と嘘をつかざるを得なかったのです。
予算を削れというプロデューサー自らが、タイアップという可能性を摘んでしまうというお粗末。 しかもその皺寄せが現場スタッフにも降り掛かり、挙句の果てには、予算が掛かるその責任を現場責任者である監督に押しつけてしまっていたのです。
食事会はいつしか、監督の愚痴から各スタッフへと飛び火し、まさに一触即発状態に。
『予算を削りたいのなら、まず台本を直して欲しい』 これが現場スタッフからの切実な願いなのです。
そして…
僕はただただその話を聞きながら、頼んだ料理を処理する事位しか出来ませんでした(笑)
2006年12月16日
ロケバスの有難み
この度、来年早々行われる北海道ロケの下見の為、飛行機での現地入りをする事となりました。
そこで、その渡航日の空港集合の際、空港までの道程でハイウェイバスを利用する事にしたのですが、そのバスに乗り込むまでの間に、思いの他手間が掛かるという事を痛感したのです。
まず自宅最寄りの駅より羽田空港までのバスが存在するかを調べ、ヒットしたサイトの主である、とあるバス会社のホームページを開きました。
まぁ結論から言いますとバスの存在は確認出来たのですが、ホームページ通りの指示で動くと案外と無駄な動きをさせられる事が分かったのです。
まず、そのバスに乗る為には予約をしなければならず、また予約をする(net利用)場合には、先に個人情報を登録して、会員にならなくてはいけなかったのですね。 更にそのバスが途中乗車ではなく、その駅が始発の場合には、現金精算は原則として認められず、予めコンビニ等に設置されている端末よりチケットを購入しておき、当日は出発の10分前には乗車の手続きを完了して下さい。 …と、初めてそのバスを利用する者にとっては、いささか煩わしさを感じるような内容のものだったのです。
しかし出発の際の段取りを考えれば、それは当然で、客の不手際で遅れてもらっても困りますから、僕はとりあえず、その指示通り個人情報を登録して、予約を完了させ、その後メールで送られてきた予約番号を持ってわざわざコンビニへと足を運び、端末より引出した用紙を持ってレジまで行き、そこで初めて念願のバスチケットを手にしたのです。
そして当日の朝。
「10分前には」という事は当然既にバスは来ている筈と思い、余裕を持って駅前へ行ったのですが、実際にバスがやって来たのが出発の約7分前。 しかも予約もしてチケットも持って、という客は僕以外にはほとんど見当たらないのです。 それどころか僕の直前の客は手間の掛かる一万円札を惜しげもなく出し、調子の悪いバスの料金箱は、お釣を出すのにもたついています。 直接現金払いは当たり前で、そのほとんどが予約も無しの状態。 挙句の果てに出発後にも慌てて走って来た客がバスを止めて、遅れて来た上に、これまた手間のかかるニコニコ現金払いをしているから驚きです。
ああ既に出発時間をとうに過ぎているというのに、その客「ふー、間に合った」といきなり背もたれを倒しての仮眠体制。 「いや、お前のせいで出発が遅れているんだぞ!」な〜んて言っても言い筈なのに、僕は丁寧にもまるで制作部みたいな口調で「走って来る客がいますよ」と大声で運転手に教えてあげている始末。
全く、人がいいにも程があるな…
今の世の中、ルール通りに動けば動く程、何か損した気分になってしまうのは気のせいでしょうか。
金も払わず、予約もしない。 出発場所には30分以上も前からそこにあって、例え遅れて来ても、誰かがそこで待っていてくれる。
ああ、そんなロケバスの客に、僕はなりたい…
そこで、その渡航日の空港集合の際、空港までの道程でハイウェイバスを利用する事にしたのですが、そのバスに乗り込むまでの間に、思いの他手間が掛かるという事を痛感したのです。
まず自宅最寄りの駅より羽田空港までのバスが存在するかを調べ、ヒットしたサイトの主である、とあるバス会社のホームページを開きました。
まぁ結論から言いますとバスの存在は確認出来たのですが、ホームページ通りの指示で動くと案外と無駄な動きをさせられる事が分かったのです。
まず、そのバスに乗る為には予約をしなければならず、また予約をする(net利用)場合には、先に個人情報を登録して、会員にならなくてはいけなかったのですね。 更にそのバスが途中乗車ではなく、その駅が始発の場合には、現金精算は原則として認められず、予めコンビニ等に設置されている端末よりチケットを購入しておき、当日は出発の10分前には乗車の手続きを完了して下さい。 …と、初めてそのバスを利用する者にとっては、いささか煩わしさを感じるような内容のものだったのです。
しかし出発の際の段取りを考えれば、それは当然で、客の不手際で遅れてもらっても困りますから、僕はとりあえず、その指示通り個人情報を登録して、予約を完了させ、その後メールで送られてきた予約番号を持ってわざわざコンビニへと足を運び、端末より引出した用紙を持ってレジまで行き、そこで初めて念願のバスチケットを手にしたのです。
そして当日の朝。
「10分前には」という事は当然既にバスは来ている筈と思い、余裕を持って駅前へ行ったのですが、実際にバスがやって来たのが出発の約7分前。 しかも予約もしてチケットも持って、という客は僕以外にはほとんど見当たらないのです。 それどころか僕の直前の客は手間の掛かる一万円札を惜しげもなく出し、調子の悪いバスの料金箱は、お釣を出すのにもたついています。 直接現金払いは当たり前で、そのほとんどが予約も無しの状態。 挙句の果てに出発後にも慌てて走って来た客がバスを止めて、遅れて来た上に、これまた手間のかかるニコニコ現金払いをしているから驚きです。
ああ既に出発時間をとうに過ぎているというのに、その客「ふー、間に合った」といきなり背もたれを倒しての仮眠体制。 「いや、お前のせいで出発が遅れているんだぞ!」な〜んて言っても言い筈なのに、僕は丁寧にもまるで制作部みたいな口調で「走って来る客がいますよ」と大声で運転手に教えてあげている始末。
全く、人がいいにも程があるな…
今の世の中、ルール通りに動けば動く程、何か損した気分になってしまうのは気のせいでしょうか。
金も払わず、予約もしない。 出発場所には30分以上も前からそこにあって、例え遅れて来ても、誰かがそこで待っていてくれる。
ああ、そんなロケバスの客に、僕はなりたい…
2006年12月13日
お父さんの仕事
正月のスペシャル単発ドラマとして復活した連ドラのロケにおいて、僕は2日間キャスト&プロデューサー車をすることになりましました。
まぁ2日間と言っても、これはちょっと騙しみたいなもので、片道3時間半も掛かる地方のロケ地で朝の3時(27時)に終了して、都内までまた3時間半も掛けて帰るという、いわゆるロケ隊独特の偽1日ロケ(笑)
現場は静岡のとある半島の突端にあり、一番近くのコンビニでさえも車で15分は走らなければならないという辺境の地で、一度そこへ足を踏み入れると、ロケが終わるまでの約18時間もの間、この山間への監禁状態を強いられる、とてもサバイバルな感じのロケだったのです。
しかし昼食時直前になって、僕に少々の動きがありました。
午前中のシーンを撮り終えた主役の1人が、夜の10時まで中空きになってしまったのです。 更にレギュラーキャストの1人も撮影が終了したのと相俟って、僕は自分の乗って来たロケバスを現場に置いて、制作部のワゴン車で、このキャスト2人とそのマネージャー達、そしてAPの面倒を見る事となったのです。
この日は早朝からのロングドライブで、少々仮眠をしようとした矢先の出来事であった為、ちょっと面を食らいましたが、一日中そこへいるよりはマシであると、僕は快く引き受ける事にしたのです。
その御一行様のおよそのスケジュールはこう。
まず全員で食事をし、その後公共の温泉施設で立ち寄り湯、その後東京へ戻るキャスト1人を最寄り駅で降ろした後、残った主役を、現場近くの民宿へ連れて行くというもの。
ここで車内のおさらいをします。
まず運転手はpiyota。 助手席にAP。 2列目席にそれぞれの若いマネージャーが男女1人ずつ。 そして3列目最後部に今回の主役である中学生の女の子とそのお友達役の女の子が1人ずつ。
つまり、はたから見ればちょっとした大家族みたいな構成となってしまったのです!
勿論お父さんは、どうみても最年長の僕…
という事で、お父さんはとりあえず、皆を連れて昼食の食べられるレストランへと車を走らせたのです。
海沿いのレストランでは、場所的、時間的な要因もあって客は我々のみ。 しかも一番安いメニューが2100円ときたもんだから、お父さん目ん玉が飛び出しちゃいます。 予算をしきりに気にするAPとマネージャーに、最初お父さんは食事事態を申し入れました。 …が、結局混ぜてもらう事に。
すると今度は、食事を待つ間、それぞれをどう呼び合うかを話し合っているではありませんか。 なんとアットホームな雰囲気なんだ。
「piyoやん!」
ああ、とうとうそんな名前を付けられてしまいました。 年長さんなのに、とっても可愛いニックネーム。
食事が終わると次は温泉です。 その移動中、車内の娘たちは、変な歌を唄って異様に盛り上がっています。 そうか、今中学校ではそんな事が流行っているのか… お父さんは、何か取り残されたような気分。
さて目的地である公共温泉はなんと本日定休日! 僕が行こうって誘った訳じゃないのに、何やら「お父さん、しっかりしてよぉ!」なんて聞こえてきそうな雰囲気でとても肩身が狭い思い。
更に後4〜5軒程温泉宿をあたるも、立ち寄り湯は全滅。 断わられる度に冷たい視線が突き刺さります。(気のせいです)
ああ、それにしても、まさにダメな日曜のお父さんを絵に書いたような構図です。行く所行く所、断られてばっかりで。
結局、お友達役の子は東京へ帰る時間となり、そのまま虚しく駅へと向う事となりました。
その見送りもすっかり終わり、残った主役の子はアイスクリームを買いに行きました。 マネージャーのお兄さん、APのお母さん?は、揃って一緒にたのしそうに食べています。
あれっ、お父さんの分は?
…
なるほど…
僕にはまだ子供はいませんが、日曜日のお父さんの気持ちが痛い程良く分かった気がします。
仕事をしているにも関わらず、折角の休日に連れ出され、運転までさせられた挙句、何故か孤独感と疎外感を味わってしまう。
あれ?ちょっと車両部に似た部分もあるな…
いや、車両部は違うか。
だってどうみても、我が家の一番の稼ぎ頭は、この中学生の女の子なんですからねぇ。
w(☆o◎)w ガーン
まぁ2日間と言っても、これはちょっと騙しみたいなもので、片道3時間半も掛かる地方のロケ地で朝の3時(27時)に終了して、都内までまた3時間半も掛けて帰るという、いわゆるロケ隊独特の偽1日ロケ(笑)
現場は静岡のとある半島の突端にあり、一番近くのコンビニでさえも車で15分は走らなければならないという辺境の地で、一度そこへ足を踏み入れると、ロケが終わるまでの約18時間もの間、この山間への監禁状態を強いられる、とてもサバイバルな感じのロケだったのです。
しかし昼食時直前になって、僕に少々の動きがありました。
午前中のシーンを撮り終えた主役の1人が、夜の10時まで中空きになってしまったのです。 更にレギュラーキャストの1人も撮影が終了したのと相俟って、僕は自分の乗って来たロケバスを現場に置いて、制作部のワゴン車で、このキャスト2人とそのマネージャー達、そしてAPの面倒を見る事となったのです。
この日は早朝からのロングドライブで、少々仮眠をしようとした矢先の出来事であった為、ちょっと面を食らいましたが、一日中そこへいるよりはマシであると、僕は快く引き受ける事にしたのです。
その御一行様のおよそのスケジュールはこう。
まず全員で食事をし、その後公共の温泉施設で立ち寄り湯、その後東京へ戻るキャスト1人を最寄り駅で降ろした後、残った主役を、現場近くの民宿へ連れて行くというもの。
ここで車内のおさらいをします。
まず運転手はpiyota。 助手席にAP。 2列目席にそれぞれの若いマネージャーが男女1人ずつ。 そして3列目最後部に今回の主役である中学生の女の子とそのお友達役の女の子が1人ずつ。
つまり、はたから見ればちょっとした大家族みたいな構成となってしまったのです!
勿論お父さんは、どうみても最年長の僕…
という事で、お父さんはとりあえず、皆を連れて昼食の食べられるレストランへと車を走らせたのです。
海沿いのレストランでは、場所的、時間的な要因もあって客は我々のみ。 しかも一番安いメニューが2100円ときたもんだから、お父さん目ん玉が飛び出しちゃいます。 予算をしきりに気にするAPとマネージャーに、最初お父さんは食事事態を申し入れました。 …が、結局混ぜてもらう事に。
すると今度は、食事を待つ間、それぞれをどう呼び合うかを話し合っているではありませんか。 なんとアットホームな雰囲気なんだ。
「piyoやん!」
ああ、とうとうそんな名前を付けられてしまいました。 年長さんなのに、とっても可愛いニックネーム。
食事が終わると次は温泉です。 その移動中、車内の娘たちは、変な歌を唄って異様に盛り上がっています。 そうか、今中学校ではそんな事が流行っているのか… お父さんは、何か取り残されたような気分。
さて目的地である公共温泉はなんと本日定休日! 僕が行こうって誘った訳じゃないのに、何やら「お父さん、しっかりしてよぉ!」なんて聞こえてきそうな雰囲気でとても肩身が狭い思い。
更に後4〜5軒程温泉宿をあたるも、立ち寄り湯は全滅。 断わられる度に冷たい視線が突き刺さります。(気のせいです)
ああ、それにしても、まさにダメな日曜のお父さんを絵に書いたような構図です。行く所行く所、断られてばっかりで。
結局、お友達役の子は東京へ帰る時間となり、そのまま虚しく駅へと向う事となりました。
その見送りもすっかり終わり、残った主役の子はアイスクリームを買いに行きました。 マネージャーのお兄さん、APのお母さん?は、揃って一緒にたのしそうに食べています。
あれっ、お父さんの分は?
…
なるほど…
僕にはまだ子供はいませんが、日曜日のお父さんの気持ちが痛い程良く分かった気がします。
仕事をしているにも関わらず、折角の休日に連れ出され、運転までさせられた挙句、何故か孤独感と疎外感を味わってしまう。
あれ?ちょっと車両部に似た部分もあるな…
いや、車両部は違うか。
だってどうみても、我が家の一番の稼ぎ頭は、この中学生の女の子なんですからねぇ。
w(☆o◎)w ガーン
2006年12月11日
ロケ隊走り
渋滞している都心の道路状況においても、ロケ車は常に前へ前へと進まなければならない環境にあります。
というのも、ロケ隊というのは常に時間に追われており、しかも時間的制約のあるロケセットや現場が多く、また太陽の加減にも左右され易いというタイトな状況であるにも関わらず、日々のスケジュールがうまく進行せず、その遅れた時間の調整を、全て車両の移動によって短縮しようという動きがあるからなんですね。
つまり極端な話、例えば2車線以上の幹線道路での渋滞時、必ず進んでいる方の車線にいないと、それが遅れた理由にされ兼ねない状況となる場合があるのです。
そこで我々は、その車線選びを、常に頭においた走りを心掛けるようにしています。
それはまず、常に流れる側の車線を瞬時に判断するということです。
車線と言っても色々あります。 その役割は地域や環境によって様々ですが、基本的には大体同じ様な流れを持っているものなのです。
例えば2車線一般道における左車線の場合、どちらかというと流れが悪い傾向にあります。 それはやはり左側には左折を伴う色々な出入り口があるからですね。 この場合やはり歩道を跨ぐ際に必ず一時停止せねばならず、その都度後続車両も停止しますから、やはり必然的にノロノロとなります。 また違法駐車等があるのも左側が原則ですから、それを避ける為に煩わしい車線変更をしなければならないので、やはり隣り車線への合流待ちをする車両等で流れが悪くなってしまうのです。
では右車線はどうでしょう。 右車線は基本的に流れはスムーズです。 がしかし、ある条件によっては全く動かなくなる場合も無きにしも非ずとなります。 その最たる原因として右折レーンの無い場所での右折車待ちが発生した時があげられます。 というのも右折車は、対向車線の車両が無くならない限り右折が出来ません。 つまりある意味運みたいなものがそこにはある訳ですね。 更にタイミング、度胸、経験等に左右され、場合によっては永遠と曲がれない… なんてことが時として起こり得る状況なのです。 そうなると後続車は、永遠とそれに付き合う羽目になってしまう可能性を秘めているのですね。 また、右車線はスムーズに流れる反面、他のとばっちりを受けやすく、例えば左側で工事や違法な駐車、更に左折困難車を避ける為になだれ込んできた左車線の車両等を全て引き受けなければならず、その為に流れが悪くなってしまう事も避けられない事実として存在しているのです。
細かく言えばきりが無いのですが、これが基本的な流れの仕組みとなります。
それらを踏まえて、更にこのような応用的な推測を絡めていきます。
例えば、左は詰まりやすい… ので、通行車両が自ずと減る。 右は流れやすく、尚且つ煩わしい車線変更が少ない… ので、自ずと車両が増えて慢性的に詰まりやすい。
例えば、規制している側の方が、実は合流される側よりも流れる。
例えば、先にある交差点の種類や大きさによっては、朝夕の流れが逆である為、それによる右左折待ちの多さが変わる。
等々の推測や経験を考慮してロケ車は常に前進をしていく訳なのです。
ここでちょっとしたシュミレーションとして、平日の夕方、第三京浜玉川出口より渋滞必至な環八を高井戸方面へ移動する場合を例に挙げてみます。 ロケ車は恐らくこのような動きをするかも知れません。
@環八へ入るとまず、左車線をひた進みます。
(左車線は、上野毛駅前辺りの路上駐車が懸念される他、路線バスも多く、更にその先の国道246号線手前から左折専用レーンになる為、車線変更を嫌う一般車等は敬遠する為流れやすい)
A246号線交差点まで後500mという看板を過ぎた辺りで、無理矢理一つ隣りの真ん中車線(環八は3車線あります)へと車線変更し、間髪入れず右車線まで一気になだれ込みます。
(左が流れるのは左折車が少ない為。 一気に右車線まで行くのは、同じ様な姑息な手段を企む車両が合流してくる真ん中車線を更に避ける動き)
B246号線を過ぎ、東名入口を越えた辺りで今度は真ん中車線へ移動します。
(この先の世田谷通りを越える三本杉陸橋は2車線となるがあえてその左側へ。 世田谷通りへ行く車両が抜けて行き、尚且つ同世田谷通りからの合流を避ける為に右車線へ逃げた車両で、当の右車線は実は流れが悪くなりやすい)
C三本杉陸橋を過ぎると再び3車線になるが、ここはあえて環八船橋交差点までは真ん中車線で行きます。
(この先は左側がよく流れるが、交差点やガソリンスタンド等に入る車両で詰まる場合がある)
D環八船橋の交差点を過ぎたら一気に左車線へゴー! 後はひたすら3車線の左側を通行します。
(千歳台の交差点以外はほとんど詰まらない。 この先の甲州街道を越える高井戸陸橋が再び2車線なのと、一番左側からその陸橋の手前で強引に真ん中車線へ割り込む車両が多いので、それを避ける車両が右車線、合流されっ放しの真ん中車線はいつも全く動かない)
…等々から、実は車線選びは奥が深く、ただ安易に車線変更をするだけではなく、色々と先の状況や原因があってのものだという事を常に念頭に置いておかなければなりません。
ですから、例え流れていない車線に並んでいたとしても、それには深い深〜い理由があるという事をどうか理解して下さいね(^o^)/
というのも、ロケ隊というのは常に時間に追われており、しかも時間的制約のあるロケセットや現場が多く、また太陽の加減にも左右され易いというタイトな状況であるにも関わらず、日々のスケジュールがうまく進行せず、その遅れた時間の調整を、全て車両の移動によって短縮しようという動きがあるからなんですね。
つまり極端な話、例えば2車線以上の幹線道路での渋滞時、必ず進んでいる方の車線にいないと、それが遅れた理由にされ兼ねない状況となる場合があるのです。
そこで我々は、その車線選びを、常に頭においた走りを心掛けるようにしています。
それはまず、常に流れる側の車線を瞬時に判断するということです。
車線と言っても色々あります。 その役割は地域や環境によって様々ですが、基本的には大体同じ様な流れを持っているものなのです。
例えば2車線一般道における左車線の場合、どちらかというと流れが悪い傾向にあります。 それはやはり左側には左折を伴う色々な出入り口があるからですね。 この場合やはり歩道を跨ぐ際に必ず一時停止せねばならず、その都度後続車両も停止しますから、やはり必然的にノロノロとなります。 また違法駐車等があるのも左側が原則ですから、それを避ける為に煩わしい車線変更をしなければならないので、やはり隣り車線への合流待ちをする車両等で流れが悪くなってしまうのです。
では右車線はどうでしょう。 右車線は基本的に流れはスムーズです。 がしかし、ある条件によっては全く動かなくなる場合も無きにしも非ずとなります。 その最たる原因として右折レーンの無い場所での右折車待ちが発生した時があげられます。 というのも右折車は、対向車線の車両が無くならない限り右折が出来ません。 つまりある意味運みたいなものがそこにはある訳ですね。 更にタイミング、度胸、経験等に左右され、場合によっては永遠と曲がれない… なんてことが時として起こり得る状況なのです。 そうなると後続車は、永遠とそれに付き合う羽目になってしまう可能性を秘めているのですね。 また、右車線はスムーズに流れる反面、他のとばっちりを受けやすく、例えば左側で工事や違法な駐車、更に左折困難車を避ける為になだれ込んできた左車線の車両等を全て引き受けなければならず、その為に流れが悪くなってしまう事も避けられない事実として存在しているのです。
細かく言えばきりが無いのですが、これが基本的な流れの仕組みとなります。
それらを踏まえて、更にこのような応用的な推測を絡めていきます。
例えば、左は詰まりやすい… ので、通行車両が自ずと減る。 右は流れやすく、尚且つ煩わしい車線変更が少ない… ので、自ずと車両が増えて慢性的に詰まりやすい。
例えば、規制している側の方が、実は合流される側よりも流れる。
例えば、先にある交差点の種類や大きさによっては、朝夕の流れが逆である為、それによる右左折待ちの多さが変わる。
等々の推測や経験を考慮してロケ車は常に前進をしていく訳なのです。
ここでちょっとしたシュミレーションとして、平日の夕方、第三京浜玉川出口より渋滞必至な環八を高井戸方面へ移動する場合を例に挙げてみます。 ロケ車は恐らくこのような動きをするかも知れません。
@環八へ入るとまず、左車線をひた進みます。
(左車線は、上野毛駅前辺りの路上駐車が懸念される他、路線バスも多く、更にその先の国道246号線手前から左折専用レーンになる為、車線変更を嫌う一般車等は敬遠する為流れやすい)
A246号線交差点まで後500mという看板を過ぎた辺りで、無理矢理一つ隣りの真ん中車線(環八は3車線あります)へと車線変更し、間髪入れず右車線まで一気になだれ込みます。
(左が流れるのは左折車が少ない為。 一気に右車線まで行くのは、同じ様な姑息な手段を企む車両が合流してくる真ん中車線を更に避ける動き)
B246号線を過ぎ、東名入口を越えた辺りで今度は真ん中車線へ移動します。
(この先の世田谷通りを越える三本杉陸橋は2車線となるがあえてその左側へ。 世田谷通りへ行く車両が抜けて行き、尚且つ同世田谷通りからの合流を避ける為に右車線へ逃げた車両で、当の右車線は実は流れが悪くなりやすい)
C三本杉陸橋を過ぎると再び3車線になるが、ここはあえて環八船橋交差点までは真ん中車線で行きます。
(この先は左側がよく流れるが、交差点やガソリンスタンド等に入る車両で詰まる場合がある)
D環八船橋の交差点を過ぎたら一気に左車線へゴー! 後はひたすら3車線の左側を通行します。
(千歳台の交差点以外はほとんど詰まらない。 この先の甲州街道を越える高井戸陸橋が再び2車線なのと、一番左側からその陸橋の手前で強引に真ん中車線へ割り込む車両が多いので、それを避ける車両が右車線、合流されっ放しの真ん中車線はいつも全く動かない)
…等々から、実は車線選びは奥が深く、ただ安易に車線変更をするだけではなく、色々と先の状況や原因があってのものだという事を常に念頭に置いておかなければなりません。
ですから、例え流れていない車線に並んでいたとしても、それには深い深〜い理由があるという事をどうか理解して下さいね(^o^)/
2006年12月09日
期間限定女性専用車両
僕はこの度、再び成田送りという、ある意味気を張らずに出来る仕事をする事になりました。(気は抜いてません(笑))
この日は、小雨降りしきる中、他のロケ隊がほぼ出発しきった午前9時過ぎ、渋谷はパンテオンの集合場所で、豪勢にも3台もの車両を配車しての成田送迎でした。
その内訳はロケバスが1台に15人乗りのコミューターが1台、そして2tトラックが1台という豪華布陣。 たかだか17人程度の移動にこれだけの車両が用意される(しかも海外ロケ)なんて、さぞかし予算があるのだろうなぁと思っていたら、案の定局制のスペシャルドラマのよう。 なるほど、この豪勢さはまさに局制の意地みたいなものだったのでしょう(笑) 例え片道切符の大名行列であったとしても、金に糸目は全く付けないという、その堂々とした戦いぶり?を披露してくれたのです。
それはさて置き、まず出発間際に、制作備品や衣裳、小道具類が積まれた2tトラックへスタッフの私物を積み込みます。 そしてスタッフの振り分けが行われた訳ですが、20人近く乗れるロケバスと、MAX14人(運転手は除く)は乗れる僕のコミューター2台で、私物の無い17人を振り分けるなんてのはホンの朝飯前。 だって通常なら小さな車両(機動力のある)に監督以下メインスタッフ、そしてその他のスタッフがロケバスというのが、ありがちなパターンとして既に存在しておりましたから。
しかしこの日はなんと、ロケバスに男性スタッフ、コミューターに女性スタッフという、少し変則的な振り分けとなりました。
そんなこんなで、早速出発と相成った訳ですが、気を張らずに仕事をするつもり(やる気はあります)でいた僕は、いきなり始まったその車内会話から、一気に緊張感溢れる運転を余儀なくされたのです。
「3人寄れば文殊の知恵」
「女三人寄れば姦しい」
「サンフレッチェ広島」
とは、良く言ったもので…
そうなんです。 女性ばかりが集まった会話というのは、まさに鬼のような内容になるものなんですね。
「…」
はっきり言ってここでは申し上げられませんが、その内容は、この局制スペシャルドラマに関わる上層部や演出サイド、はたまた役者やその役者マネージャーの態度に至るまでの、陰口オンパレードだったのです。
しかも一番シワの多い方から「車内が暑いんだけど!」なんて、僕までとばっちりを受ける始末。
気温の低い早朝出庫の際、何度も客席に回っては温度調節を繰り返した僕の努力を、たった一言で突っぱねるその妙な貫禄。
「そっちが勝手に熱くなってるからだろ!」
…なんて、口が裂けても言えませんよ。
後は、何も聞かず存ぜぬで、なんとかやり過ごそう…
そんな時に限ってハマる渋滞のなんと恨めしい事か。
ああ、監督車なんかより、大物役者の車なんかより、ロケバスなんかよりも、この女性スタッフ専用車が一番怖い。
「四面楚歌」
「地獄の一丁目」
「地震 かみなり 火事 女性スタッフ専用車」
とは、まさにこの事か…
ああ聞かぬフリ聞かぬフリ。
この日は、小雨降りしきる中、他のロケ隊がほぼ出発しきった午前9時過ぎ、渋谷はパンテオンの集合場所で、豪勢にも3台もの車両を配車しての成田送迎でした。
その内訳はロケバスが1台に15人乗りのコミューターが1台、そして2tトラックが1台という豪華布陣。 たかだか17人程度の移動にこれだけの車両が用意される(しかも海外ロケ)なんて、さぞかし予算があるのだろうなぁと思っていたら、案の定局制のスペシャルドラマのよう。 なるほど、この豪勢さはまさに局制の意地みたいなものだったのでしょう(笑) 例え片道切符の大名行列であったとしても、金に糸目は全く付けないという、その堂々とした戦いぶり?を披露してくれたのです。
それはさて置き、まず出発間際に、制作備品や衣裳、小道具類が積まれた2tトラックへスタッフの私物を積み込みます。 そしてスタッフの振り分けが行われた訳ですが、20人近く乗れるロケバスと、MAX14人(運転手は除く)は乗れる僕のコミューター2台で、私物の無い17人を振り分けるなんてのはホンの朝飯前。 だって通常なら小さな車両(機動力のある)に監督以下メインスタッフ、そしてその他のスタッフがロケバスというのが、ありがちなパターンとして既に存在しておりましたから。
しかしこの日はなんと、ロケバスに男性スタッフ、コミューターに女性スタッフという、少し変則的な振り分けとなりました。
そんなこんなで、早速出発と相成った訳ですが、気を張らずに仕事をするつもり(やる気はあります)でいた僕は、いきなり始まったその車内会話から、一気に緊張感溢れる運転を余儀なくされたのです。
「3人寄れば文殊の知恵」
「女三人寄れば姦しい」
「サンフレッチェ広島」
とは、良く言ったもので…
そうなんです。 女性ばかりが集まった会話というのは、まさに鬼のような内容になるものなんですね。
「…」
はっきり言ってここでは申し上げられませんが、その内容は、この局制スペシャルドラマに関わる上層部や演出サイド、はたまた役者やその役者マネージャーの態度に至るまでの、陰口オンパレードだったのです。
しかも一番シワの多い方から「車内が暑いんだけど!」なんて、僕までとばっちりを受ける始末。
気温の低い早朝出庫の際、何度も客席に回っては温度調節を繰り返した僕の努力を、たった一言で突っぱねるその妙な貫禄。
「そっちが勝手に熱くなってるからだろ!」
…なんて、口が裂けても言えませんよ。
後は、何も聞かず存ぜぬで、なんとかやり過ごそう…
そんな時に限ってハマる渋滞のなんと恨めしい事か。
ああ、監督車なんかより、大物役者の車なんかより、ロケバスなんかよりも、この女性スタッフ専用車が一番怖い。
「四面楚歌」
「地獄の一丁目」
「地震 かみなり 火事 女性スタッフ専用車」
とは、まさにこの事か…
ああ聞かぬフリ聞かぬフリ。
2006年12月06日
監督不在!?
この日、集合場所に監督は現れませんでした。
と言っても、別に職場放棄をした訳でも登校拒否をした訳でもなく(笑)、ただ単純に集合する場所に来るまでの手段である通勤電車にちょっとしたトラブルがあっただけのようで、その後、直接現場には向うという情報は届いていましたから、僕ら本隊組としても、とりあえず監督を乗せずに、第1現場へと出発することにしたのです。
このように、集合場所まで電車を利用して来るスタッフたちの場合、監督に限らず、このようなトラブルは日常的に誰にでも起こり得るのですね。
それは我々車両部も例外ではなく、集合場所までの移動において、いつも利用する幹線道路、または平行して走る高速道路等で突発的な事故が起こったりすると、直ぐに渋滞が始まってしまい、それこそ集合時間に間に合わなくなる可能性が出てきます。
それらを常に念頭に踏まえ、我々ドライバーは、いつも早めの集合場所入りを果たしているのです。
さて話は戻りますが、電車が止まってしまうと、そのスタッフにとって、集合することが時間的にも困難な状況になってしまいます。
このような場合の対策として、まず都内近郊のロケにおいて、遅れたスタッフと連絡が取れていない場合、本隊バスは先に出発して、間に合わないスタッフについては別の手段、または電車やタクシー等を利用して直接現場入りをしてもらいます。 また連絡が取れていて、尚且つ集合場所へ向っている事が確認出来ているのであれば、逆に制作サイドの車両を1台残し、本隊バスは先に現場へと向ったり、現場に準備等の時間的余裕があり、更にバス内のスタッフがその準備におよそ関わり合いがない場合においては、今度は本隊バスの方を残し、先に制作サイドの車両でメインスタッフ等が先発するといった具合に臨機応変な対応も考慮します。
しかし、これらが地方ロケともなると少々厄介で、現場近くに駅が無かったり交通費が高かったりする事も考えられるので、その場合は例え待ち時間が長くなろうとも、本隊バスもしくは制作サイドの車両が、これらのスタッフの到着を待ってからの出発と相成る訳です。
ですがこれらは、制作会社や制作部、または乗員によって色々変わりますので、一概にそうなるとは限らないという事だけは一応付け加えておきましょう。
(当然ですが、寝坊等による遅刻には適用されない場合があります…)
という訳で今回の場合、監督は集合場所まで自力で向うという事となったのですが、それまでにはおよそ1時間も掛かるらしく、よってこの度は、制作車を集合場所へと残し、ロケバスはメインスタッフや準備パートを乗せて、通常時間通り出発することにしたのです。
そして現場到着…
ですが、現場に着いても当然監督はいません。
結局現場は監督不在の為に、約1時間の撮影待機を余儀なくされたのでした。
『監督不在』に限らず、どのパートのスタッフも、現場に無くてはならない存在です。 でも実際に、このようなケースは、必ずと言って良いほど、一作品に一回はあるのですね。
我々は出発の順番を構築するよりもまず、これらのスタッフ不在でも撮影が可能なシステムを早々に考えるべきなのかも知れませんね。
と言っても、別に職場放棄をした訳でも登校拒否をした訳でもなく(笑)、ただ単純に集合する場所に来るまでの手段である通勤電車にちょっとしたトラブルがあっただけのようで、その後、直接現場には向うという情報は届いていましたから、僕ら本隊組としても、とりあえず監督を乗せずに、第1現場へと出発することにしたのです。
このように、集合場所まで電車を利用して来るスタッフたちの場合、監督に限らず、このようなトラブルは日常的に誰にでも起こり得るのですね。
それは我々車両部も例外ではなく、集合場所までの移動において、いつも利用する幹線道路、または平行して走る高速道路等で突発的な事故が起こったりすると、直ぐに渋滞が始まってしまい、それこそ集合時間に間に合わなくなる可能性が出てきます。
それらを常に念頭に踏まえ、我々ドライバーは、いつも早めの集合場所入りを果たしているのです。
さて話は戻りますが、電車が止まってしまうと、そのスタッフにとって、集合することが時間的にも困難な状況になってしまいます。
このような場合の対策として、まず都内近郊のロケにおいて、遅れたスタッフと連絡が取れていない場合、本隊バスは先に出発して、間に合わないスタッフについては別の手段、または電車やタクシー等を利用して直接現場入りをしてもらいます。 また連絡が取れていて、尚且つ集合場所へ向っている事が確認出来ているのであれば、逆に制作サイドの車両を1台残し、本隊バスは先に現場へと向ったり、現場に準備等の時間的余裕があり、更にバス内のスタッフがその準備におよそ関わり合いがない場合においては、今度は本隊バスの方を残し、先に制作サイドの車両でメインスタッフ等が先発するといった具合に臨機応変な対応も考慮します。
しかし、これらが地方ロケともなると少々厄介で、現場近くに駅が無かったり交通費が高かったりする事も考えられるので、その場合は例え待ち時間が長くなろうとも、本隊バスもしくは制作サイドの車両が、これらのスタッフの到着を待ってからの出発と相成る訳です。
ですがこれらは、制作会社や制作部、または乗員によって色々変わりますので、一概にそうなるとは限らないという事だけは一応付け加えておきましょう。
(当然ですが、寝坊等による遅刻には適用されない場合があります…)
という訳で今回の場合、監督は集合場所まで自力で向うという事となったのですが、それまでにはおよそ1時間も掛かるらしく、よってこの度は、制作車を集合場所へと残し、ロケバスはメインスタッフや準備パートを乗せて、通常時間通り出発することにしたのです。
そして現場到着…
ですが、現場に着いても当然監督はいません。
結局現場は監督不在の為に、約1時間の撮影待機を余儀なくされたのでした。
『監督不在』に限らず、どのパートのスタッフも、現場に無くてはならない存在です。 でも実際に、このようなケースは、必ずと言って良いほど、一作品に一回はあるのですね。
我々は出発の順番を構築するよりもまず、これらのスタッフ不在でも撮影が可能なシステムを早々に考えるべきなのかも知れませんね。
2006年12月03日
道路交通法なんて“ラララ”システム
さて、前回は駐禁に対する責任問題について追及した僕でしたが、その翌々日、またしてもこのような事がありました。
この日、第1現場は横浜方面。 朝の7時半頃、現場である商店前に路上駐車した全ロケ関係車両でしたが、当該駐車場所は、朝の7時30分より9時30分までがいわゆる路線バス専用レーンだったんですね。
本来このバス専用レーンというものは、その指定時間帯に限り、小型特殊自動車、原付、軽車両、そして緊急車両以外は進入や走行、ましてや駐停車等は一切禁止されているものです。
これは道路交通法第20条の2{路線バス等の優先通行帯}に抵触し、これを発見された場合、5万円以下の罰金に相当してしまうものなんです。
荷物の搬出入のみの作業なら、まだ情状酌量の余地はあるかもしれませんが、止める場所がないからという理由だけで、朝の通勤にも影響が出る恐れのある路上でのロケ車駐車は、やはり大きな問題と言えると思います。
まぁでも、その場は早々に立ち去る事になったので運良く通報されずには済んだのですが、更にこの日、2か所目の現場移動時においては、それ以上に超スレスレな状況に遭遇することになってしまったのです。
午前8時15分―
この第1現場が終わり、各車一斉に移動開始となった訳ですが、次の現場である撮影場所が狭い住宅街にあり、しかも小学校が隣接している為に、色々な道路事情が絡んできたのです。
この物件を用意した制作部を含むメイン車や役者等の車両は、恐らく何のためらいもなく第2現場入りをした事でしょう。
しかしよく見ると、ロケバス等では進入が困難な標識やルールが、そこには立ちはだかっていたのです。
まずは、大型乗用自動車等の進入禁止の標識。
いわゆる進入禁止の標識にバスの絵が書いてあるやつなのですが、これはつまり単純に言うと、その名の通り大型乗用自動車通行止めの意味なんです。
ここで大型乗用自動車の定義についてお話します。
まず道交法ではバス自体が大型乗用自動車として表記されていますが、更にこのように細かく指定されているのです。
@乗用とは、もっぱら人を運搬する構造の自動車であること
A大型バスとは、乗車定員が30人以上の大型自動車であること
Bマイクロとは、大型バス以外の大型乗用自動車であること
つまりロケバス(マイクロ)は大型ではないけど、大型乗用自動車として存在することになる訳なんです。
更に乗用ではない大型の定義として『乗車定員が11人以上のもの』というのもあります。
以上を踏まえ、結果として11人以上29人以下の乗車定員にあたるロケバスは、れっきとした大型乗用自動車となるのです。(有料道等で中型料金とされる事には矛盾を感じますが…)
ということは、この標識がある道への進入が基本的に許されないのです。
しかしロケ現場はその標識の向こう。
ですが雇われの身の車両部としては、それらの違反には目をつぶってでも、前へ前へと進まなければならない状況です。
そしてやむなく制作地図の指示通り、そこへ進入しました。
しかも今度は運が悪い事に、対向車線の先頭にミニ白バイがいたのです!
僕は既に曲がってしまいました。 そして案の定ミニ白バイもついてきます。 このままサイレンが聞こえませんように… と正直祈りました。
時間は8時25分、既に他の車両は現場に到着している筈。
しかし現場まで後少しというところで、なんと今度は時間制限付き指定方向外進行禁止の標識にぶち当たってしまったのです!
第2現場は小学校に隣接している場所。 しかもそれは8時30分までは曲がっては行けない方向に存在しているのです。
僕は仕方なく緊急停車。 恐らく他の関係車両は気にもせずそこを曲がって行ったのでしょうが、何しろ僕の後ろにはミニ白バイがいるのです。 これでは進みたくてもこれ以上の進行は、僕の生活に関わってきます。
するとやはりミニ白バイが運転席目掛けてやってきました。
警官「これは… 何ですか?」
piyo 「撮影です」
警官「どちらの方に…」
piyo 「この先の教会へ… これ8時半まで曲がっちゃダメなんですよね?」
警官「そうですね、小学校ですから…」
piyo 「分かりました、待ちます…」
この後、警官は8時半までその場で待機し、他の一般車両をも制していました。
5分の待機の後、無事現場へ到着。
結局僕には、その日法律上のおとがめは何も無かったのです。
(※ 大型乗用自動車の定義は、警察もイマイチ理解していないようで、場所によってはマイクロバスはOK… みたいに曖昧です。 「これは30人以上からでしょ?」と言うと、「えっ?」となる事が多いらしいです)
正直言って、ロケ隊の移動に関して、このような違法な行為は当たり前の日常です。
それを理解しているのかいないのかは分かりませんが、ロケ場所を決める側は、撮影出来る場所が一番であって、そこに辿り着くまでのプロセスには、全くもって無頓着のように思われます。
今回のような場合、違反切符を切られるのは当然当事者であるドライバー本人です。
責任の追及をしたところで、結果としてそこへ進行したドライバーの落ち度として処理されてしまうのがオチです。
ロケドライバーとは因果な商売です。他のパートの職種では有り得ない、国家資格を持っての仕事でありながら、警察や法律に真っ先に裁かれる危機を常に背負わされているにも関わらず、その扱いは撮影に携わるパート内では最低ラインです。
恐らく、“ただの運転手”だろう、と思っているスタッフもいるかも知れません。
それが嫌なら辞めればいい…
本当に手立てはそれしかないのでしょうか。
はっきり言って違う気がします。
この日、第1現場は横浜方面。 朝の7時半頃、現場である商店前に路上駐車した全ロケ関係車両でしたが、当該駐車場所は、朝の7時30分より9時30分までがいわゆる路線バス専用レーンだったんですね。
本来このバス専用レーンというものは、その指定時間帯に限り、小型特殊自動車、原付、軽車両、そして緊急車両以外は進入や走行、ましてや駐停車等は一切禁止されているものです。
これは道路交通法第20条の2{路線バス等の優先通行帯}に抵触し、これを発見された場合、5万円以下の罰金に相当してしまうものなんです。
荷物の搬出入のみの作業なら、まだ情状酌量の余地はあるかもしれませんが、止める場所がないからという理由だけで、朝の通勤にも影響が出る恐れのある路上でのロケ車駐車は、やはり大きな問題と言えると思います。
まぁでも、その場は早々に立ち去る事になったので運良く通報されずには済んだのですが、更にこの日、2か所目の現場移動時においては、それ以上に超スレスレな状況に遭遇することになってしまったのです。
午前8時15分―
この第1現場が終わり、各車一斉に移動開始となった訳ですが、次の現場である撮影場所が狭い住宅街にあり、しかも小学校が隣接している為に、色々な道路事情が絡んできたのです。
この物件を用意した制作部を含むメイン車や役者等の車両は、恐らく何のためらいもなく第2現場入りをした事でしょう。
しかしよく見ると、ロケバス等では進入が困難な標識やルールが、そこには立ちはだかっていたのです。
まずは、大型乗用自動車等の進入禁止の標識。
いわゆる進入禁止の標識にバスの絵が書いてあるやつなのですが、これはつまり単純に言うと、その名の通り大型乗用自動車通行止めの意味なんです。
ここで大型乗用自動車の定義についてお話します。
まず道交法ではバス自体が大型乗用自動車として表記されていますが、更にこのように細かく指定されているのです。
@乗用とは、もっぱら人を運搬する構造の自動車であること
A大型バスとは、乗車定員が30人以上の大型自動車であること
Bマイクロとは、大型バス以外の大型乗用自動車であること
つまりロケバス(マイクロ)は大型ではないけど、大型乗用自動車として存在することになる訳なんです。
更に乗用ではない大型の定義として『乗車定員が11人以上のもの』というのもあります。
以上を踏まえ、結果として11人以上29人以下の乗車定員にあたるロケバスは、れっきとした大型乗用自動車となるのです。(有料道等で中型料金とされる事には矛盾を感じますが…)
ということは、この標識がある道への進入が基本的に許されないのです。
しかしロケ現場はその標識の向こう。
ですが雇われの身の車両部としては、それらの違反には目をつぶってでも、前へ前へと進まなければならない状況です。
そしてやむなく制作地図の指示通り、そこへ進入しました。
しかも今度は運が悪い事に、対向車線の先頭にミニ白バイがいたのです!
僕は既に曲がってしまいました。 そして案の定ミニ白バイもついてきます。 このままサイレンが聞こえませんように… と正直祈りました。
時間は8時25分、既に他の車両は現場に到着している筈。
しかし現場まで後少しというところで、なんと今度は時間制限付き指定方向外進行禁止の標識にぶち当たってしまったのです!
第2現場は小学校に隣接している場所。 しかもそれは8時30分までは曲がっては行けない方向に存在しているのです。
僕は仕方なく緊急停車。 恐らく他の関係車両は気にもせずそこを曲がって行ったのでしょうが、何しろ僕の後ろにはミニ白バイがいるのです。 これでは進みたくてもこれ以上の進行は、僕の生活に関わってきます。
するとやはりミニ白バイが運転席目掛けてやってきました。
警官「これは… 何ですか?」
piyo 「撮影です」
警官「どちらの方に…」
piyo 「この先の教会へ… これ8時半まで曲がっちゃダメなんですよね?」
警官「そうですね、小学校ですから…」
piyo 「分かりました、待ちます…」
この後、警官は8時半までその場で待機し、他の一般車両をも制していました。
5分の待機の後、無事現場へ到着。
結局僕には、その日法律上のおとがめは何も無かったのです。
(※ 大型乗用自動車の定義は、警察もイマイチ理解していないようで、場所によってはマイクロバスはOK… みたいに曖昧です。 「これは30人以上からでしょ?」と言うと、「えっ?」となる事が多いらしいです)
正直言って、ロケ隊の移動に関して、このような違法な行為は当たり前の日常です。
それを理解しているのかいないのかは分かりませんが、ロケ場所を決める側は、撮影出来る場所が一番であって、そこに辿り着くまでのプロセスには、全くもって無頓着のように思われます。
今回のような場合、違反切符を切られるのは当然当事者であるドライバー本人です。
責任の追及をしたところで、結果としてそこへ進行したドライバーの落ち度として処理されてしまうのがオチです。
ロケドライバーとは因果な商売です。他のパートの職種では有り得ない、国家資格を持っての仕事でありながら、警察や法律に真っ先に裁かれる危機を常に背負わされているにも関わらず、その扱いは撮影に携わるパート内では最低ラインです。
恐らく、“ただの運転手”だろう、と思っているスタッフもいるかも知れません。
それが嫌なら辞めればいい…
本当に手立てはそれしかないのでしょうか。
はっきり言って違う気がします。
2006年12月01日
♪ “一人でも人足”の歌
♪《一人でも人足》
※作曲は自由ですが
「いっぽんでもにんじん」が合うかもしれません。
(1番)
1人でも人足
2発でもサンライズ
3枚でも予定表
4歳でも5年D組
5尺でも「おい6尺!」
6%でも視聴率
7個でも夜食
8時間でも撮休
9台でも渋滞
10チャンでも市○悦子!
「人足」
「サンライズ」
「予定表」
「5年D組」
「おい6尺!」
「シチョーリツ」
「夜食」
「撮休」
「渋滞」
「市○え〜つ子!」
(2番)
位置決めても二重駐車
握り飯よりサンドイッチ
差入れ貰えぬ車両部
失敗したら誤魔化す
御当地なのに路地裏
ロケが出来ず中空き
70円でバレ飯
八時は早いよ久○宏
苦情処理はとーしろー(素人)
倒産しちゃって胃腸炎
「二重駐車」
「サンドイッチ」
「車両部」
「誤魔化す」
「路地裏」
「中空き」
「バレ飯」
「久○宏」
「とーしろー」
「胃ちょ〜炎!」
(あ、そーれ3番(笑))
意外と下手な人気俳優
新潟と見せかけ三浦半島
寒さを堪える死体役
シナリオ通りは強引
ゴミはそのままろくでなし
録音部から泣きの車止め
長崎まで行って鉢合わせ
ハッタリばかりでクレーム
九死に一生都心ロケ
重要参考人に市○悦子!!
「人気俳優」
「三浦半島」
「死体役」
「強引」
「ろくでなし」
「泣きの車止め」
「鉢合わせ」
「クレーム」
「都心ロケ」
「市○え〜つ子!!」
(4番)
※作曲は自由ですが
「いっぽんでもにんじん」が合うかもしれません。
(1番)
1人でも人足
2発でもサンライズ
3枚でも予定表
4歳でも5年D組
5尺でも「おい6尺!」
6%でも視聴率
7個でも夜食
8時間でも撮休
9台でも渋滞
10チャンでも市○悦子!
「人足」
「サンライズ」
「予定表」
「5年D組」
「おい6尺!」
「シチョーリツ」
「夜食」
「撮休」
「渋滞」
「市○え〜つ子!」
(2番)
位置決めても二重駐車
握り飯よりサンドイッチ
差入れ貰えぬ車両部
失敗したら誤魔化す
御当地なのに路地裏
ロケが出来ず中空き
70円でバレ飯
八時は早いよ久○宏
苦情処理はとーしろー(素人)
倒産しちゃって胃腸炎
「二重駐車」
「サンドイッチ」
「車両部」
「誤魔化す」
「路地裏」
「中空き」
「バレ飯」
「久○宏」
「とーしろー」
「胃ちょ〜炎!」
(あ、そーれ3番(笑))
意外と下手な人気俳優
新潟と見せかけ三浦半島
寒さを堪える死体役
シナリオ通りは強引
ゴミはそのままろくでなし
録音部から泣きの車止め
長崎まで行って鉢合わせ
ハッタリばかりでクレーム
九死に一生都心ロケ
重要参考人に市○悦子!!
「人気俳優」
「三浦半島」
「死体役」
「強引」
「ろくでなし」
「泣きの車止め」
「鉢合わせ」
「クレーム」
「都心ロケ」
「市○え〜つ子!!」
(4番)





