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2007年01月29日

毎度お世話になります。

つい先日アップした北海道ロケにおいて、洞爺湖にある、とあるホテルにお世話になった時の事。

この日は、夕方まで道南の函館方面でロケをして、その終了後に約3時間掛けてスタッフキャスト共に車両移動してきた訳なのですが、その日の合同夕食会場へ向かう途中、とある看板を見つけたのです。


pi 2.jpg


これは、その食事会場へ行く際に、我々スタッフがその場所を間違えないようにする為に用意されたホテル側の細かい配慮の表れなのですが、はて… これは何処かで見たような…


GOIKKOOU.jpg


そうなんです! これは一昨年、別のロケで同場所を訪れた際に撮影した、PC版ブログ内のプロフィールにも掲載されている、あの名看板だったのです!!

およそ2年振りの再会。

しかも“隊”から、“スタッフ”へと、少しだけ人間らしく扱われている!

いや、その節はお世話になりました。


 「はい、ホントお世話しました。」 




と言う声が、間髪入れずかえって来そうです。
posted by piyota at 21:20| 東京 ????| Comment(7) | TrackBack(0) | ロケ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月28日

綱渡りな乗り換え

ドラマ等のロケ期間中、我々は大抵同じロケバス(車両)を使用します。

約2週間から3ヶ月もの長きに渡り、ほぼ毎日同じ車両を乗り続ける訳ですね。

そしてそれらの車両は、作品のクランクアップを迎えると、スタッフや自分の私物、撮影特機、メイク道具、そして衣裳をそれぞれ降ろして、翌日以降の別の仕事に備える為、清掃洗車等をして各々の駐車場へ返却するようになるのです。

この場合、基本的には全てクランクアップ日に積載物は返却となる訳ですが、最終日という特殊な事情から、期間中の撮りこぼし分を回収したり、より時間を掛けた撮影をしたり、テレビ画面撮りや小物撮りをするといった細かい作業を残している為、必ずしもスケジュール通りにはいかない事も無きにしも非ずなんです。

よって大抵の車両会社等では、クランクアップ日に全ての返却が完了出来ないという部分を考慮して(清掃洗車含む)、翌日もその使用したロケバスに別の仕事が入らないようにするといった配慮がなされるのです。

ですが、2時間ドラマとしては長めの18日間という行程を終える事となった今回の乗り換えの場合、実はかなりヤバイ状況となってしまいました。

当初、この日のスケジュールによる終了予定時刻は18時でした。 これなら、全ての返却を当日中に行う事が出来、掃除や洗車までしてもお釣が来る位、余裕があるようなものだったのですね。

そこで当事務所は何を血迷ったか、素直にもこれと同じような解釈をし、この日、とあるスタジオで23時から行われる昼帯ドラマ撮影終了後の衣裳積み込みにこのロケバスを使用するよう手配してしまったのですよ。

つまり僕の組が18時に撮影終了後、更にスタッフやメイク道具、衣裳や特機をバラした後、昼間のうちに予め当社トラックにて引き取りをしてあった別の特機をこのバスに積み換え、23時には別のスタジオで別の番組の為の衣裳積み込み(勿論ドライバーは別)をしなければならないという無謀な配車をされてしまったという事なのです。

しかし前述した通り最終日のスケジュールは思いの外特殊です。 そして案の定、終了予定時刻間近になって、撮影の進行が3時間も遅れているという情報が流れてきたのです!

3時間も押すということはつまり、どんなに急いでも当初予定していた場所(当社駐車場)での特機積み換えが困難となり、それどころか次の衣裳積み込み自体間に合うかどうかの瀬戸際ということ。

結局、押したのが約2時間で済み、心配された次の23時から行われる衣裳積み込みには間に合いました。 

しかし特機の積み換えだけは、当初予定していた当社駐車場と衣裳積み込み場所の中間で行われた為、掃除や洗車、給油等が不完全なまま、次のドライバーに当該ロケバスを渡すこととなり、僕的にはとても納得のいかない慌しいクランクアップとなってしまったのです。

それにしても、間に合わなかったらどうするつもりだったのですかねぇ、うちの会社は…
posted by piyota at 23:55| 東京 ????| Comment(2) | TrackBack(0) | ロケ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月24日

グッチ誘導

さて今月初めより、北海道各所で巡業ロケを敢行してきたこの組も、後は都内ロケを数日残すのみとなりました。

まぁ都内ロケと言っても、基本的に北海道在住者の話である本作品においては、いわゆる室内(ハコ)のみの撮影がメインとなります。

それはやはり、冬の北海道へは、その風景を撮りに行くのが前提となりますから、この陽の短い冬の地では、時間の許す限り外でのロケが主となり、それ以外の家や部屋、会社等の窓外の映らない室内でのロケに至っては、美術の飾り込みや登場する人物、またその準備にかかる手間等を考えると、やはりそれらは都内で行う方が都合が良かったりする訳なんですね。

しかしそこは都内ロケ。 搬入搬出に路駐がし放題だった広大な北海道ロケに比べると、5か所あった都内ロケセットのうち4か所で搬出入に制限規制があり、駐車場不足により駐車場所確保も勿論困難。 更に美術、照明、美術別の各トラック、ロケバス等の大型車両関係は、その内3か所で現場にも近付けず、また搬入後の待機逃がし場所においても特に指定が無かった為、各車蜘蛛の子を散らすように展開。

その結果、居場所の確認が出来ず、昼時の荷物の出し入れや弁当の配付時には、ちょっとした混乱を招いてしまったのですね。

そんな折、都内ロケ3日目にこんな事がありました。

この日も都内某所にある大型地下駐車場でのロケがあったのですが、現場である地下駐車場には高さ制限があり、この度は機材車を含む全ての搬入車両が現場に行けないという事態になってしまったのです。

さて機材を搬入する場所はどこかいな?

一番近い出入り口はどこでしょう?

そして何よりも現場を知るスタッフが誰もいないなんて…

そんな時、右往左往している各車両に救いの手が差し延べられました。

真っ先に到着した照明トラックを誘導する警備員がいたのです。

言われるがままに進もうとする照明トラック。 しかしそこには、我々が絶句するような光景があったのです。

警備員に守られた照明トラックやゼネ車、ロケバスや機材車等が所狭しと並べられ、更には役者待機用の外国産超巨大モーターホームがその中心に陣取る布陣。 また歩道に並べられた(放置?)撮影照明機材にまで警備員が付くという大掛かりな護衛体制。

そうなんです。 道路隔てた反対側では、段取り(予算も)十分なCM大ロケーション部隊が、でーんと構えていたのでした。

そしてどうやら、そんな大ロケーション部隊の一部に、我々も間違えられてしまったようなのです。

なるほど…

今日はこのままCMへ…



いや、いかんいかん。

それでは、ドラマ部隊が馬鹿にされるではないか!



という訳で我々は、とりあえず地下にあるであろう我々自身のロケ現場を探す事から始めたのでした。

…って、おい!
posted by piyota at 20:02| 東京 ????| Comment(0) | TrackBack(0) | ロケ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月22日

人生のレール

洞爺湖ロケ初日となった北海道滞在11日目のこと、第1現場へと向うその途中、僕はあるものを見て愕然としました。

それは走行中の窓から見えたこの日の第2現場が、その駐車場もろとも雪の為に埋もれてしまっていたからなんです!

第1現場へ着いた僕は、早速除雪隊他2名を編成して、その雪を文字通り取り除く為、第2現場へと赴きました。

3分程車で戻った第2現場は、まず車両を止めようとしていた駐車場からして進入が困難で、僕ら除雪隊3名は、とりあえず乗って来た制作2号車を車道に止め、この壁のように積み上げられた入口付近の雪壁をなんとかする事から始めたのです。

しかし与えられた道具は人数分のプラスチック製のスコップのみ。

これで約30台分の駐車スペースと、その先の湖近くまで通ずる約150m程の遊歩道(実際はどこが遊歩道かは一面真っ白の為に分からず)を開拓せねばならず、これを第1現場終了までの間に僅か3名で完了せねばならないという事を想像すると、それはそれは気の遠くなる思いをしたのでした。

ですがここで、僕の脳裏にちょっとしたアイデアが思い浮かびました。

それを実現する為に、まず駐車場入口付近の雪壁をスコップで取り除き、制作2号車を駐車場に入れました。そこで僕はおもむろにそれに乗り込むと、その約30台分の駐車スペースを、一気に踏み慣らしていったのです。

これで大幅な時間と労力の節減が出来る筈。

往復回数は、一体どれだけだったかは分りませんが、かなりの轍数になったのは確かです。 それはもう、このままバターになってしまうかのような勢いで回り続けたのです。

駐車場を踏み固めると、今度は約150mにも及ぶ遊歩道を作らねばなりません。

正直途方にくれていた我ら除雪隊でしたが、とりあえず、この膝下にも及ぼうかという雪原にスコップを入れて、人1人通れるかどうか(実際には靴が入る程度)の穴をあけ、簡単な道筋をつけることにしました。 そしていつの間にか、その道筋に沿って残りの2人がその道を広げて行くという段取りが成立。

いささか逆境に立たされていた我々でしたが、作業を進めて行くうちに、こうしてその流れが自然と構築されていったのでした。

およそ30分。 がむしゃらに雪をかき続けた我々は、恥ずかしながら手足がガクガクでした。

ですが、第2現場へ移動してきた本隊が、(勿論ちゃんと戻りましたよ)すんなりと駐車場へ入り、僕らのつけた遊歩道の道筋を誰も踏み外す事なくちゃんと進んで行く姿を見た時、僕は… なぜだかとっても感無量(きっと子供を導くお父さん)な気分だったのでした。

もしかしてロケ隊って物凄く素直なのかも知れませんね。

そりゃ勿論、間違って敷かれたレールだって疑いもなしに進みますから…

ああ、どうせなら、そのまま湖の中まで堀り進んでおけば良かったかな(笑)
posted by piyota at 15:38| 東京 ????| Comment(6) | TrackBack(0) | ロケ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月20日

さようならロケ隊

私は今まで、それ程役にたった訳ではないのかも知れない。

車両会社に古くから雇われ、例え火の中水の中、来る日も来る日も仕事に明け暮れていた事さえ、今になってみれば、全ていい思い出であったとも言えるだろう。

そんな私にも、どうやら別れの時が来たらしい。

北海道ロケも中盤に差し掛かった頃のナイターロケにおいて私は、カメラマンの指示で、美術部の手伝いとして、岸壁を海水で光らせるという仕事を仰せつかった。

身も心もボロボロだった私にとって、こんな表舞台の仕事は久しぶりであり、作品のクォリティの為に活用されるという事は、もしかしたら最初で最後かも知れないと思うと居ても立ってもいられなくなり、何度となく進んで冷たい海水の中に飛び込んだのだ。

しかしここで、別れが突然にやってきた。

繋ぎ止めていたロープが解け、私はその冷たい海水の中に1人取り残されてしまったのだ。

美術部の方々や助監督の方々が、木の棒や雪降らし用のカゴで懸命に私に救いの手を差し伸べてくれたが、幾分か水を飲んでしまった私の身体は、徐々に海中へと引き込まれて行く。

そしてフック付きのラッシングベルトを持って走ってきてくれたpiyotaが着いた時には、私の腕は既に力尽きてしまった後で、もう2度と海面に浮き上がる事は出来なくなっていたのだった。

沈みゆく海中から、次第にボケていくロケ隊スタッフを見ていた私は、これがきっと最期の瞬間なのだろうと思いながら、“ガンガン”として活躍していたその昔、ロケ隊の為にゴミやタバコの火を投げ入れられていた過去を振り返り、これでも少しはロケ隊の役に立てたのかなぁと思えるよう、笑顔で自分を説得する事にした。


さようならロケ隊…

だけど私は少しだけ、ホッとしていたんだ。
posted by piyota at 23:08| 東京 ????| Comment(6) | TrackBack(0) | ロケ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月18日

不幸中の幸い

前の現場からの移動が完了した時の事。

照明部のチーフが僕の所へやって来て、何やら現場の真正面にバーンとロケバスをつけてくれと言うのです。 というのも、実はロケバスのキャリアの上へ背景用の4キロライトを立てたいというのがあったからなんですね。

そこで僕はまず、バスを照明ポジションへと移動し、チーフと2人でキャリアへと上がり、早速足場の確認をしてもらう事にしたのです。

御存じない方もいらっしゃるかも知れませんが、バスのキャリアの上というのは、まるで障害物競走のように複雑ですんなりとは前に進めない状態なんですね。

網目状の台の上に3尺5尺のイントレ、5本半の直線レール、3本の円形レール、そしてわざわざ東京から持ってきて一度も降りる事のなかった衣裳のラック5本がところ狭しと並べられ、更にはそれらを落ちないように固定するラッシングベルトが、まるで盗難防御システムの為に張り巡らされた赤外線の赤い光線のように縦横無尽になっているから、一体どこに足を置いてよいのやらというような状態なんですよ。 しかもガンダムみたいに大きくなった足下の防寒靴のせいで、歩き難さ100倍。 ここへ4キロクラスのライトを置こうとしているのですから、正直危険極まりないのです。

そこで、とりあえず3尺のイントレだけを降ろし、5尺イントレの天板が露出するようにして足場を確保。 その時点で後の作業はチーフに任せ、僕はキャリアの上を降りる事にしたのです。

ん? 待てよ…

僕はキャリアの上で足を止め、今一度回りを見回しました。

何かが足りない…

なんだろう?

僕はここで、今までの流れを、時間を追って思い返してみることにしました。

なんだろう?

何かが足りない…

僕はキャリアの上で足を止め、今一度回りを見回しました。

ん? 待てよ…

そこで、とりあえず3尺のイントレだけを降ろし、5尺イントレの天板が露出するようにして足場を確保。 その時点で後の作業はチーフに任せ、僕はキャリアの上を降りる事にしたのです。

網目状の台の上に3尺5尺のイントレ、5本半の直線レール、3本の円形レール、そしてわざわざ東京から持ってきて一度も降りる事のなかった衣裳のラック5本がところ狭しと並べられ、更にはそれらを落ちないように固定するラッシングベルトが、まるで盗難防御システムの為に張り巡らされた赤外線の赤い光線のように縦横無尽になっているから、一体どこに足を置いてよいのやらというような状態なんですよ。 しかもガンダムみたいに大きくなった足下の防寒靴のせいで、歩き難さ100倍。 ここへ4キロクラスのライトを置こうとしているのですから、正直危険極まりないのです。

御存じない方もいらっしゃるかも知れませんが、バスのキャリアの上というのは、まるで障害物競走のように複雑ですんなりとは前に進めない状態なんですね。

そこで僕はまず、バスを照明ポジションへと移動し、チーフと2人でキャリアへと上がり、早速足場の確認をしてもらう事にしたのです。

照明部のチーフが僕の所へやって来て、何やら現場の真正面にバーンとロケバスをつけてくれと言うのです。 というのも、実はロケバスのキャリアの上へ背景用の4キロライトを立てたいというのがあったからなんですね。

前の現場からの移動が完了した時の事。

そして…

結局僕は50mだけ前進するだけにとどまり、待ちに待ったスタッフたちは歩いた方が早かったという事に、この時点でやっと気付いたのです…

撤収を手伝い終えた僕は、先にバスに乗り込んだ助監督に促されバスへと向かいました。

そうなんです、実は次の現場というのがたった50m程前進した先だったのです。

バスに乗り込んだスタッフたちは、そんな僕を尻目に、今か今かと発車を待ち望んでいました。が、この現場移動には、ちょっとした絡繰りがありました。

そして待ち切れなくなった僕は、照明部の手伝いをする為、現場へと再び戻り、いつしか移動車の事なんかすっかり忘れてしまったのです。

しかし、いつになってもそんなスタッフは現れません。

助監督がタイヤ移動車を運んできたので、僕はとりあえずそのタイヤを外し、キャリアの上に上げるのを手伝ってくれる人が来るのを待ちました。




なるほど…

移動車がない。

どうやら50m手前の現場… の前の歩道に置き去りにしてきてしまったようです。

僕は1人、誰にも気付かれぬよう、前の現場に移動車を取りに行き、先に降ろしてあった3尺イントレの上に、そっと重ねて置いたのでした…


めでたしめでたし。
posted by piyota at 22:52| 東京 ????| Comment(0) | TrackBack(0) | ロケ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月15日

メシ遠く…

北海道ロケも、本日からの3日間、極寒での立ち尽くし環境から免れ、暖房温く温くのロケセット(箱)内での落ち着いた撮影となりました。

オープンロケでは、支度場所や待機場所となっていたロケバスや各車両も、車止めや除雪、見張りや送迎を担当していた我が車両部隊も、この日からは現場を少し離れた場所で、ある意味落ち着いた車両待機が出来る事となったのです。

しかしこうなると、現場から離れているせいで、その存在自体が忘れられやすいのが車両部の痛いところ。

今までの例にとってみても、ロケに関する情報が届かないのは元より、ベースサイドでしか食べられない差入れの存在も知らず、時には食事まで忘れ去られる事も実際に起きていたのですね。

まぁそれも地方ロケであれば、ロケだけに限らず宿泊宿等でも昼夜共に過ごしますから、少なくとも都内ロケだけの現場に比べれば、その顔も存在も覚えていては貰える筈。ですから、この日のロケセット内での食事においても、その辺は抜かりなく、我が車両部にも連絡はちゃんとやってきたのでした。

僕は他の車両たちが、相次いでセット内の食事会場に向って行くのを見送ると、遅れないようにと僕もそのロケセット内に向いました。

するとその進行を妨げるかのように(別にバリケード等がひかれた訳ではなく、気分的にやり過ごせないなぁという意味で…)助監督と制作君が特機を持って現れ、「もう使わないらしいです」と言ってきたのです。

とりあえず、バスも特機も、お借りしている敷地内の駐車場に放置するのは気がひけるので、せめて特機だけはバスの上に載せてからにしよう… と早速キャリアの上に上り、これまた遠ざかる助監督と制作君を見送りながら、せっせと特機の固定をしました。

さて、これでやっと食事会場へ行ける、と思ったのも束の間、今度はこの駐車場に一台の車が現れ、「ここに、車置いたら出られなくなるよね?」と言ってきたのです。

つまりバスは動かなくても大丈夫だったのですが、それを聞いてきた敷地内の駐車スペースの持ち主が自分の車を止めると、僕のバスが出られなくなるという状態になってしまうのを心配してくれたのですね。

仕方がないので、僕はバスを敷地内の駐車場から一度出し、現場近くの道へ路駐することにしました。

そしてしっかりと戸締まりをし、今度こそは!と、意気込んでロケセットの入口へ差し掛かったところ、今度は食事を真っ先に終えたメイクさんが上から降りてきて、「バス開いてます?」と言うではありませんか。僕は「今開けます…」と、少し離れたバスへと案内する為、またバスに引返したのです。

メイクさんの用事が終わると僕は再び戸締まりをして、今度こそ絶対にメシだ! と急いでロケセットへ向いました。

が、またもやエレベーターを降りてきた録音部に「バスどこ?」と言われ、僕は渋々バスへと案内する為、再度バスへと戻って行ったのです。

そして、やっとの思いで、ロケセット内の食事会場へ着くと、皆ほとんど食事を済ませており、既にケータリング屋さんまでが撤収体制。

挙句の果てに、「早く食べないと片付かないだろ!」なんて声も聞こえてきて、1人、部屋の片隅で隠れるように食事を終えたのでした。


「あー、うめぇ!」と言いたかったのに…

僕は密かに、

「ああ運命…」

と今年も呟いたのさ。
posted by piyota at 11:23| 東京 ????| Comment(4) | TrackBack(0) | ロケ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月13日

TSUNAMI

神様の悪戯が段々本格的になってきたようです。

なんと本日の午後1時24分頃、北海道の東部沖でマグニチュード8.3の大型地震が発生。 その13分後、北海道全域に津波警報、並びに津波注意報が発令されたのです!

そして我がロケ地函館でも15時30分、最大で約50cmの津波が押し寄せる可能性が出てきました。

この日のスケジュールでは、15時30分より海に面した桟橋での撮影準備。

その後、同桟橋でのナイターロケとなっています。

これはまずい!

この記事を書いている14時20分現在、我々ロケ隊はその桟橋の現場より約100m程内陸部の1つ前の現場にいます。

津波到達予定時刻まで、後約1時間。

ロケ隊は、恐らくこの情報を知らずに、未だこのビルの6Fでロケを続けている事でしょう。

そして我々車両部は、海沿いの道路に未だ路駐中の身です。

そして間もなく、海沿いの桟橋に現場移動が開始される事となります。


さて、今回の神様の悪戯。


我々の運命はいかに!!
posted by piyota at 14:32| 東京 ????| Comment(4) | TrackBack(0) | ロケ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月11日

究極の二者択一

さて遠距離地方での長期ロケがあったとします。

あなたはその移動において、飛行機またはロケバスを選択しなければなりません。

飛行機なら楽々1時間半。 ロケバスならすし詰めの車内に12時間。

しかし条件として、飛行機なら、着いた先のロケ地の宿泊宿で13泊を2人ないし数人の従業員系蛸部屋。

ロケバスなら宿泊宿13泊全てを快適な最新シングルルーム。

同じ移動日1日間を、楽な1時間半の移動にして、プライバシーも無い煩わしい13泊に耐えるか。

また同じ移動日1日間を、12時間、都合800kmの移動に耐え、13泊分の人権を確保するか。

※尚、どちらを選択しても制作予算が同じで、両方同時に選択出来る可能性は監督以外は皆無とする。


さぁ、あなたなら、一体どちらを選択致しますか?


(今回の地方ロケシリーズとは、多分関わりがありません…)
posted by piyota at 22:23| 東京 ????| Comment(4) | TrackBack(0) | ひとり言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月07日

神様からの挑戦状

今年で3年連続となった北海道ロケ。

しかしその道程は過去2年と比べても驚く程順調でありました。 というのも普段なら豪雪地域となる秋田、青森両県を跨ぐ東北自動車道には全く雪のゆの字も存在しなかったからなんです。

我々車両パートにとっては、移動するにあたり、雪が無ければ、やはり最高速度も違いますし、精神的にもかなり楽なのは確かです。

この作品は、この季節に、わざわざこの地域に来る位ですから雪狙いが当然な訳ですが、正直言って移動の道中に降る雪というのは、ただただ危険で、ただただ煩わしいものであるものなんですね。

その願いが通じたのか、この度の移動は、真冬真っ直中の東北道において、一度も“すべり止め規制”を受ける事なく順調に移動して来る事が出来たのです。

トータルでおよそ1時間の時間短縮。 これは運転する僕はおろか、予算削減の対象となった13名の犠牲者にとっても喜ぶべき事実でありました。

そしてその夜、地元のニュースにて、台風並みの低気圧が東北・北海道を直撃し、一帯が暴風雪になるだろうという予報が出ているのを知り、改めて順調に移動してきたこの日の運の良さを神に感謝することとなったのです。

ですが翌朝…

我々が乗る筈のフェリーが、その暴風雪による高波の為に、約2時間も遅れているというではありませんか!

この日のロケは、移動する船内でのロケをした後、到着した先の北海道では、ディいっぱいのオープンロケが控えていました。 それが2時間も遅れるという事は… 最悪の場合ナイターもしくは中止。 これは余計な負担が後々スタッフ皆に降りかかってくる大問題となる筈。

そこで、そんな神様の悪戯に負ける訳にはいかぬと、2時間遅れで着いた先の地では、テキパキと下船シーンを撮影し、後数時間と迫った日の入りまでの間に、別の現場へと大移動を開始したのです。

その際、たまたま地元出身であった僕が先頭で全車両(計7台)を引っ張ったのですが、時間短縮の為に、海沿いの観光地を通るルートで思い切ってショートカットをした訳です。

お陰?で、とりあえず現場は無事終了したのですが、その夜のニュースにて再び背筋の凍る思いをしたのです。

なんと我々が通って来た海沿いの観光地が、その約1時間後に高潮で道路もろとも水没してしまったのです。 これは某国営放送でもトップニュースとして扱われる程のものでした。

まさに飴とムチ、最後に悪戯…

約2週間もの地方ロケ。

これが神様の悪戯だけで終わればいいのですが…


制作「大変です! piyotaがまだ起きて来ません!!」



piyo「だって神様が!か、神様が、まだ起きちゃいけませんって!!」



恐ろしい…
posted by piyota at 23:33| 東京 ????| Comment(2) | TrackBack(0) | ロケ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月05日

前略、キャリアの上より

さて本年度の初日となった本日の地方ロケ分積み込みは、過去10年間通いなれた撮影特機屋さんからのスタートとなりました。

そこではまず、移動車と呼ばれるカメラやカメラマンを載せて移動する台車とレールのセット、そして同じくイントレと呼ばれる天板と足場のセットを積む事となった訳ですが、実はこれら特機を積む時の順番で、少々悩む事があるのです。

それは天板と足場で分かれているイントレを積む際に、どちらを先に積むかという事なんです。

まぁどちらを先に載せるかなんていう些細な事は、そのドライバー個人個人の判断や、その場その場の状況で常に変わるものですし、特にこれといって決まりがある訳ではないのですが、例えば使用する際に足場から立てるという作業効率を考慮したり、天板を上に載せると風の抵抗を浴びて飛ぶのではないかという不安要素等を考慮すれば、やはり天板の上に足場を重ねる"天板の上に足場じゃん”派と、足場の上に天板を重ねることによって生まれる、新たな荷物置きのスペースのありがたみを支持する"足場の上にはやっぱ天板だろ”派等々、少数ではありますが、それぞれ積み込みにはこだわりがあったりするものなんですね。

基本的に僕はどちらでもいいとは思っているのですが、明日から行く雪国でのロケにおいては、どうもそうは言ってられない状況となってしまうんでよ。

次の写真がその証拠です…

rokebasu.2pg.jpg

御覧のように、ここまで雪が積もってしまうと、特機を掘おこす為には、キャリアの上で永遠と除雪作業をしなければならなくなるのです!

では、降り積もる雪の重さを考慮した場合、天板を上に積んだ方がいいのでしょうか? それとも足場を上に積んだ方がいいのでしょうか? 



なるほど、この場合確かにどちらでもいいと言えますね。



もはや手も足も出ません(笑)
posted by piyota at 22:07| 東京 ????| Comment(7) | TrackBack(0) | ロケ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月01日

謹賀新年!

皆様、明けましておめでとうございます!

piyotaの今年の仕事初めは、5日積み込みの6日移動で、
青森から厳冬の北海道への約2週間の旅となります。

皆々様方、本年もどうぞ宜しくお願い致します!!

何卒、お手柔らかに…
posted by piyota at 13:17| 東京 ????| Comment(10) | TrackBack(0) | ひとり言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする