車両部のドライバーは原則として車の中で待機しなければなりません。
例外として撮影所やスタジオ等の敷地内に駐車するスペースが確保されている場合や、1日中同場所でのロケの為、搬入搬出以外に車両の移動が無く、尚且つ駐車スペースが確保された上に各担当者の許可等を貰っていれば離れる事も可能ですが、恐らくそのどれかが欠けても車内待機(生理現象、食事除く)を免れないと思われます。
車内待機する理由としては、やはり管理的な部分があげられる訳ですが、不特定多数のスタッフが貴重品を車内に放置していたり、人や荷物の出し入れが多かったりする場合には、それはやはり常に誰かが車内にいた方がいいですし、特に路上に駐車させられている車両に関して言えば、対近隣住民や駐禁対策としての対応を即座に行えるという意味で、その場にとどまる事がドライバー自身にとっても、落ち着く環境であったりもする訳です。
ですが車内待機は、時として人を人とも思わぬような環境を作り出してしまいます。
それは特に季節にも左右される事が多く、蒸し暑い真夏や身も凍る真冬等にエンジンを始動させられない環境で、尚且つ車両から離れられない状況におかれた我々ドライバーは、まさに監獄以上に厳しい条件を突き付けられたも同然の扱いを受ける事になるのです。
つまり我々ドライバーは車両を守る為に、時として自分を犠牲にしなければならない状況となってしまうのですね。
それは例えば、制作サイドが確保した駐車スペースや我々がやむなく逃がした駐車スペースが住宅街や飲食店近辺であれば、当然排ガスを伴う騒音は一切NGですからエンジンは完全停止状態。
また、この度僕が経験した現場最接近駐車も当然の事ながら、音声収録に影響が出る為エンジン停止が鉄則となる訳です。
時に車内温度は50℃を越え(事実)、時にペットボトル内の液体が凍るような環境(事実)になったりもします。
しかしいくら車両が運良くどこか近くに止められたとしても、ロケセット内には我々ドライバーの居場所がある訳でもなく、よって真夏や真冬等に限らず、ロケ終了まで待ち続けられる我々の居場所は、結局車内でしかないというのは仕方のない事なのかもしれません。
この先、地球温暖化による環境の変化は、我々ロケ隊に限らず全地球人にとって、避けられない未来となる筈です。
そういう意味では、我々車両部にとってのこれらの経験は、真っ先にその環境に耐え得る身体を作る事が出来る最も有効な手段なのかも知れませんね。
新着記事
2007年02月25日
2007年02月23日
眠れる森の撮休
これは必ずしもそうと言えるものではないかも知れませんが、どうも連続系ドラマのスケジュールにおいては、撮休日前は深夜遅くまで撮影が行われるケースが多いように思われます。
今回を例にすれば、それは一目瞭然で、ここ1か月間の撮休前ロケは、必ずといっていい程、およそ26時〜28時辺りでの終了時刻となっているのです。
通常の場合、連続ドラマというのは1クールおよそ3ヶ月のロケ期間中、1週間のスケジュールが大体決まってくるものです。
それは出演する役者のスケジュール(生出演やその他のレギュラー)や、借りているセットのスケジュール等に左右される為で、例えば金曜〜日曜がロケ、月曜がセット、火曜がロケで水木曜が撮休といった具合に、まるで学校の時間割のような組み立てになるのですね。
金曜〜日曜ロケの場合、翌日もまた早朝からの撮影がありますから、理想を言えばタク送前の23時終了が目安。 遅くても24時半位には撮影が終了するようでなければスタッフや役者にも負担が掛かってくるようになります。
そこで、そうならないようにしないといけない訳ですが、撮休日にはロケハンや準備が色々と組まれているので思いのほか削れません。
つまり、自ずと撮休前のロケに皺寄せが来るようになっている訳なのです。
翌日が撮休日であれば、早朝、もしくは遅くまで撮影しても、レギュラースタッフは翌朝早く起きる必要もないので建て前だけは保てる、というのがスケジュールを考える側の思惑なんだと思います。
そんな思惑がありますから、得てして撮影にも悪い意味でゆとりが出来ます。 心のどこかに隙ができ、気が付けば白々と空が明るくなるまでの撮影になる場合も無きにしも非ずとなるのです。
そしてそこから改めてのロケセットバラシ。 移動、乗員機材のバラシをして、家に帰る頃には、ほぼ一般社会人達の通勤時間。
勿論家に戻れば皆死んだように眠り、気が付けば夕方、はたまた陽が暮れた後… なんて、1日を無駄に消費する事にもなり兼ねないのです。
レギュラースタッフなら明けた日付も仕事のうち。
ですが我々車両パートはレギュラーであるにも関わらず、悲しいかな撮休日には別の仕事が入っている可能性もあるのです。
ああ撮休日。
一体何時間家にいられれば撮休日と認識できるのしょう。
ただ無駄に寝るだけで終わる撮休日なら、働いていた方が、まだマシのような気もします。
今回を例にすれば、それは一目瞭然で、ここ1か月間の撮休前ロケは、必ずといっていい程、およそ26時〜28時辺りでの終了時刻となっているのです。
通常の場合、連続ドラマというのは1クールおよそ3ヶ月のロケ期間中、1週間のスケジュールが大体決まってくるものです。
それは出演する役者のスケジュール(生出演やその他のレギュラー)や、借りているセットのスケジュール等に左右される為で、例えば金曜〜日曜がロケ、月曜がセット、火曜がロケで水木曜が撮休といった具合に、まるで学校の時間割のような組み立てになるのですね。
金曜〜日曜ロケの場合、翌日もまた早朝からの撮影がありますから、理想を言えばタク送前の23時終了が目安。 遅くても24時半位には撮影が終了するようでなければスタッフや役者にも負担が掛かってくるようになります。
そこで、そうならないようにしないといけない訳ですが、撮休日にはロケハンや準備が色々と組まれているので思いのほか削れません。
つまり、自ずと撮休前のロケに皺寄せが来るようになっている訳なのです。
翌日が撮休日であれば、早朝、もしくは遅くまで撮影しても、レギュラースタッフは翌朝早く起きる必要もないので建て前だけは保てる、というのがスケジュールを考える側の思惑なんだと思います。
そんな思惑がありますから、得てして撮影にも悪い意味でゆとりが出来ます。 心のどこかに隙ができ、気が付けば白々と空が明るくなるまでの撮影になる場合も無きにしも非ずとなるのです。
そしてそこから改めてのロケセットバラシ。 移動、乗員機材のバラシをして、家に帰る頃には、ほぼ一般社会人達の通勤時間。
勿論家に戻れば皆死んだように眠り、気が付けば夕方、はたまた陽が暮れた後… なんて、1日を無駄に消費する事にもなり兼ねないのです。
レギュラースタッフなら明けた日付も仕事のうち。
ですが我々車両パートはレギュラーであるにも関わらず、悲しいかな撮休日には別の仕事が入っている可能性もあるのです。
ああ撮休日。
一体何時間家にいられれば撮休日と認識できるのしょう。
ただ無駄に寝るだけで終わる撮休日なら、働いていた方が、まだマシのような気もします。
2007年02月20日
怪我の功名
夜の弁当が届いていない!
そんな一報が入ったのが、横浜市内のロケセットで撮影中の夕方16時頃。 聞くところによると、この日初めて頼んだ横浜の弁当屋が、どういう訳か1時間以上も遅れているらしいのです。
この日のスケジュールは22時15分までここ横浜市内でのロケ。 その後ロケセットをバラして、移動後の23時45分より都内でのロケが25時までという、少々過酷なものだったのですね。
そしてスケジュール上の夕食予定時刻が16時半。 本来ならこのナイター待ちとなるタイミングでの夕食としたかったのがチーフ助監督をはじめ、制作サイドの思惑だったのですが、正直弁当が遅れる事によって予定が大幅に狂う結果となってしまったのです。
そこで急遽予定していなかった暗幕でのナイターロケを敢行。 飯押し分の食事時間をそのまま繰り上げて撮影し、都内への移動中に食事をするいわゆる“移動メシ”への変更を余儀なくされたのです。
しかしいくら時間を繰り上げたとしても、1時間とちょっと。 恐らく移動を開始する頃には21時は回っており、さすがに腹を空かせたスタッフ達から苦情も出るだろうと覚悟をしていたのですが、なんとそのハングリーな精神が功を奏したのか、約2時間巻きの19時には横浜市内ロケを全て終わらせてしまったのです!
そしてここで移動メシ。
更に気がつけば、都内ロケまで入れても21時半にはその全てを終了してしまい、結果的に約3時間半も予定より早く撤収する事となってしまったのでした。
怪我の功名とは、まさにこの事。
メシの恨みは恐ろしいとはよく言ったものだと改めて痛感したのでした。
そんな一報が入ったのが、横浜市内のロケセットで撮影中の夕方16時頃。 聞くところによると、この日初めて頼んだ横浜の弁当屋が、どういう訳か1時間以上も遅れているらしいのです。
この日のスケジュールは22時15分までここ横浜市内でのロケ。 その後ロケセットをバラして、移動後の23時45分より都内でのロケが25時までという、少々過酷なものだったのですね。
そしてスケジュール上の夕食予定時刻が16時半。 本来ならこのナイター待ちとなるタイミングでの夕食としたかったのがチーフ助監督をはじめ、制作サイドの思惑だったのですが、正直弁当が遅れる事によって予定が大幅に狂う結果となってしまったのです。
そこで急遽予定していなかった暗幕でのナイターロケを敢行。 飯押し分の食事時間をそのまま繰り上げて撮影し、都内への移動中に食事をするいわゆる“移動メシ”への変更を余儀なくされたのです。
しかしいくら時間を繰り上げたとしても、1時間とちょっと。 恐らく移動を開始する頃には21時は回っており、さすがに腹を空かせたスタッフ達から苦情も出るだろうと覚悟をしていたのですが、なんとそのハングリーな精神が功を奏したのか、約2時間巻きの19時には横浜市内ロケを全て終わらせてしまったのです!
そしてここで移動メシ。
更に気がつけば、都内ロケまで入れても21時半にはその全てを終了してしまい、結果的に約3時間半も予定より早く撤収する事となってしまったのでした。
怪我の功名とは、まさにこの事。
メシの恨みは恐ろしいとはよく言ったものだと改めて痛感したのでした。
2007年02月18日
お疲れ様です、御主人様!
「お疲れ〜↓」
「お疲れっす↓」
「お疲れさ〜ん↓」
ロケ現場では、撮影が終了すると、大抵このような抑揚のない挨拶になりがちです。
日頃の疲れが溜まり、テンションの上がらない日も当然あることでしょう。
ですがそんな疲れたロケ隊でも、思わず元気に「お疲れ様でした!」と言ってしまいたくなるような撮影現場が今回はレギュラーロケセットの一つにあるのです。
それはまさしく東京はアキバに位置する、いわゆるメイドカフェという物件で、1週間から2週間に1度は、こちらでの撮影がとり行われているのですね。
店内は一種独特の雰囲気なのですが、恐らく本物(EXではなく)と思われる店員のメイドさんは、スタッフの誰に対しても丁寧で愛想が良く、しかもハキハキと返事をし、なるほどこれはさすがに教育が行き届いていると言いますか、こんな露なメイド服の中にも、ある意味プロフェッショナルな部分が存在しているのだなぁと改めて思い知るいい機会でもあったのでした。
「お疲れ様でした↑」
「お疲れ様です↑」
「お疲れ様でした、御主人様↑↑」
この場所でのロケ終了時は毎度、これが彼女らの仕事だと分かってはいても、我々はこんな風に恥ずかしながら励まされてしまいます(笑)
ドラマ作り(映像制作)という仕事は、ある意味見ている人々それぞれに一つの癒しを与えるものでもある訳ですが、それと同時に撮影する側にとっては逆に、その瞬間が苦痛の連続であるとも言えるんですね。
それに比べて彼女たちの仕事ぶりを見ていると、自分たちこそが楽しんでいて、しかもその喜びを皆に分かち、更にプロフェッショナルとしての奉仕精神を持っているという意味で、間違いなく我々の上を行く存在なのではないかとさえ思えるのです。
つまり供給する側に苦痛や問題があると、それは作品にも現れ、視聴者にも伝わるのではないかと心配してしまう訳ですね。
自分の喜びは他人の喜び。
ああ偉大なり、アキバ魂。
その活力を我らに与え賜え。
「お疲れっす↓」
「お疲れさ〜ん↓」
ロケ現場では、撮影が終了すると、大抵このような抑揚のない挨拶になりがちです。
日頃の疲れが溜まり、テンションの上がらない日も当然あることでしょう。
ですがそんな疲れたロケ隊でも、思わず元気に「お疲れ様でした!」と言ってしまいたくなるような撮影現場が今回はレギュラーロケセットの一つにあるのです。
それはまさしく東京はアキバに位置する、いわゆるメイドカフェという物件で、1週間から2週間に1度は、こちらでの撮影がとり行われているのですね。
店内は一種独特の雰囲気なのですが、恐らく本物(EXではなく)と思われる店員のメイドさんは、スタッフの誰に対しても丁寧で愛想が良く、しかもハキハキと返事をし、なるほどこれはさすがに教育が行き届いていると言いますか、こんな露なメイド服の中にも、ある意味プロフェッショナルな部分が存在しているのだなぁと改めて思い知るいい機会でもあったのでした。
「お疲れ様でした↑」
「お疲れ様です↑」
「お疲れ様でした、御主人様↑↑」
この場所でのロケ終了時は毎度、これが彼女らの仕事だと分かってはいても、我々はこんな風に恥ずかしながら励まされてしまいます(笑)
ドラマ作り(映像制作)という仕事は、ある意味見ている人々それぞれに一つの癒しを与えるものでもある訳ですが、それと同時に撮影する側にとっては逆に、その瞬間が苦痛の連続であるとも言えるんですね。
それに比べて彼女たちの仕事ぶりを見ていると、自分たちこそが楽しんでいて、しかもその喜びを皆に分かち、更にプロフェッショナルとしての奉仕精神を持っているという意味で、間違いなく我々の上を行く存在なのではないかとさえ思えるのです。
つまり供給する側に苦痛や問題があると、それは作品にも現れ、視聴者にも伝わるのではないかと心配してしまう訳ですね。
自分の喜びは他人の喜び。
ああ偉大なり、アキバ魂。
その活力を我らに与え賜え。
2007年02月16日
午前零時のロケハン
先日の雨中止を受けて、改めて望んだこの日のナイターロケ。
場所も前回と同じという事もあって、道路使用許可等も期間的に有効だった為、何も憶する事なく我々は同現場に訪れました。
しかし現場である大通りは見るも無惨な大渋滞。 通常午前零時近くのこの辺りは、駅から出て来る客狙いのタクシーが多少路駐はしているものの、さすがにそれ程の交通量がある訳でもなく、本来なら騒音その他も撮影には支障の無い筈のものだったのですね。
なのにこの日は大渋滞。 それもその筈、なんと中央分離帯の向こう側では、先日には行われていなかった道路を掘り起こす工事がこの日に限って執り行われていたのです。
ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!
勿論撮影は困難です。 いくらお互い様(許可持ち同士)とはいえ本番の度に音止めをしていたのでは、どちらも終わるものも終わりません。
ましてや道路工事は期間が定められた公共のもの。
従ってここは、我々が身を引く以外に策も無く、そんな訳で約2時間半にも及ぶナイターロケが出来る場所を急遽、日が変わろうとしているこの時間から探しに行く事となってしまったのです。
これがもし普通なら、日を改めてという判断も可能なのでしょうけど、我々にとってこのシーンは、既に1度撮りこぼしたもの。 これを再びスケジュールに組み込むには、今後のスケジュール進行にも大きな影響を与える事が懸念されてしまいます。
少なくとも毎晩当然のように午前様となってしまっている我々にとって、それはやはり撮れる時に撮っておきたい厄介なものです。
という訳で協議の結果、メインスタッフが別場所のロケハンに出掛けることとなったのです。
その間、我々俳優スタッフ一同は、大渋滞を恨めしそうに眺めながらの待機になりました。
終わりが見えず、ただ時間だけが刻々と過ぎて行く事のなんと虚しい様でしょう。
…
決行か。
…
それとも中止か。
…
さぁ我々の運命は如何に!!
…
いや、とりましたけどね。
…
多分、許可以外は。
場所も前回と同じという事もあって、道路使用許可等も期間的に有効だった為、何も憶する事なく我々は同現場に訪れました。
しかし現場である大通りは見るも無惨な大渋滞。 通常午前零時近くのこの辺りは、駅から出て来る客狙いのタクシーが多少路駐はしているものの、さすがにそれ程の交通量がある訳でもなく、本来なら騒音その他も撮影には支障の無い筈のものだったのですね。
なのにこの日は大渋滞。 それもその筈、なんと中央分離帯の向こう側では、先日には行われていなかった道路を掘り起こす工事がこの日に限って執り行われていたのです。
ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!
勿論撮影は困難です。 いくらお互い様(許可持ち同士)とはいえ本番の度に音止めをしていたのでは、どちらも終わるものも終わりません。
ましてや道路工事は期間が定められた公共のもの。
従ってここは、我々が身を引く以外に策も無く、そんな訳で約2時間半にも及ぶナイターロケが出来る場所を急遽、日が変わろうとしているこの時間から探しに行く事となってしまったのです。
これがもし普通なら、日を改めてという判断も可能なのでしょうけど、我々にとってこのシーンは、既に1度撮りこぼしたもの。 これを再びスケジュールに組み込むには、今後のスケジュール進行にも大きな影響を与える事が懸念されてしまいます。
少なくとも毎晩当然のように午前様となってしまっている我々にとって、それはやはり撮れる時に撮っておきたい厄介なものです。
という訳で協議の結果、メインスタッフが別場所のロケハンに出掛けることとなったのです。
その間、我々俳優スタッフ一同は、大渋滞を恨めしそうに眺めながらの待機になりました。
終わりが見えず、ただ時間だけが刻々と過ぎて行く事のなんと虚しい様でしょう。
…
決行か。
…
それとも中止か。
…
さぁ我々の運命は如何に!!
…
いや、とりましたけどね。
…
多分、許可以外は。
2007年02月13日
「おす!」
「おす!」
…と言っても、朝の挨拶ではありません。
いえ、一概にそうだとも言えないような悲しい合言葉に、この記事を書いている今現在はなりつつもあります。
この日のスケジュールでは、新宿の現場で朝8時15分の撮影開始。 メイク先発隊が6時45分には現場入りをし、役者支度の準備。 以下美術等の準備班が搬入をし、開始30分前の7時45分には本隊、そしてその他の技術スタッフが現場入りをして、それぞれの準備を開始しました。
「おはようございます!」
本来なら当たり前である筈の朝の挨拶なのですが、この日は何やら、「おす」「おす」との声が、朝の準備段階から聞こえてくるのです。
はて、いつからこの組は体育会系になったのでしょうか?
聞くところによると、この日7時入りの役者が約45分の遅刻。 1時間程掛かる支度がそのままずれ込んで開始が約1時間の押し。
つまりこの「おす」とは、ロケ進行上の遅れを意味する言葉だったのです。
基本的にスケジュールの左側に書かれているシーンごとの時間割り(書かれない場合もあります)とは、台本または割本上のト書きの長さやカット数に掛かる手間、そのページ数から推測してスケジューラー等が書き込むものなのですが、通常は第1、第2と現場を重ねるうちに色々な諸事情によって、この予め書かれた予定時刻から遅れる事に対して、「押す」や「押してる」等と表現される訳ですね。
しかしこの日は、ロケが始まる前、しかも諸々の準備が整っているにも関わらず、いきなり押す事となってしまったのです。
「おす!」
「おす!」
「おす!」
本日は業界内の不思議な挨拶「おはようございます」同様、朝から晩まで顔を見合わせる度に、終始「おす!」となりそうです。
…と言っても、朝の挨拶ではありません。
いえ、一概にそうだとも言えないような悲しい合言葉に、この記事を書いている今現在はなりつつもあります。
この日のスケジュールでは、新宿の現場で朝8時15分の撮影開始。 メイク先発隊が6時45分には現場入りをし、役者支度の準備。 以下美術等の準備班が搬入をし、開始30分前の7時45分には本隊、そしてその他の技術スタッフが現場入りをして、それぞれの準備を開始しました。
「おはようございます!」
本来なら当たり前である筈の朝の挨拶なのですが、この日は何やら、「おす」「おす」との声が、朝の準備段階から聞こえてくるのです。
はて、いつからこの組は体育会系になったのでしょうか?
聞くところによると、この日7時入りの役者が約45分の遅刻。 1時間程掛かる支度がそのままずれ込んで開始が約1時間の押し。
つまりこの「おす」とは、ロケ進行上の遅れを意味する言葉だったのです。
基本的にスケジュールの左側に書かれているシーンごとの時間割り(書かれない場合もあります)とは、台本または割本上のト書きの長さやカット数に掛かる手間、そのページ数から推測してスケジューラー等が書き込むものなのですが、通常は第1、第2と現場を重ねるうちに色々な諸事情によって、この予め書かれた予定時刻から遅れる事に対して、「押す」や「押してる」等と表現される訳ですね。
しかしこの日は、ロケが始まる前、しかも諸々の準備が整っているにも関わらず、いきなり押す事となってしまったのです。
「おす!」
「おす!」
「おす!」
本日は業界内の不思議な挨拶「おはようございます」同様、朝から晩まで顔を見合わせる度に、終始「おす!」となりそうです。
2007年02月12日
つながりの男
“つながり”とは、業界用語で言うところの、ロケの日時や場所を跨いで登場する出演者や美術のセット、飾り物や持ち道具、そしてエキストラに至る、劇中に登場するありとあらゆる物のことを指し、登場の無かった日時やシーンにかなりの間が空いたとしても、以前のシーンと限りなくつながった状態、いわゆる現状復帰が原則であるものなんですね。
ですから、一度バラされた部屋等のセットを復元する際には、もう一度同じもの(つながり品)を飾り込まなければなりませんし、つながっているシーンが日を跨いでしまう場合には、出演する出演者やエキストラは当然同じ人でなければなりませんし、勿論着ている服や髪型、持ち物に至るまで、全てつながっていなければならないものなのです。
そしてこれらの決め事は内トラ(スタッフがエキストラ)然りです。
もしこの内トラとして出演したスタッフが、私服等でつながってしまった場合、再び出演する日には、その日着ていた服を、勿論つなげてこなければならなくなるのです。
そしてこの日、内トラに関して、ある事件が起きてしまいました。
基本的にエキストラ事務所というのは、エキストラ達のスケジュールを管理し、日を跨ぐ場合には両日共に出演可能な人を選び、つながりの指示も適確に出す訳ですが、それらの指示の大元であるセカンド助監督がつながり出演する事となった今回の場合、現場では当然何も心配するには及ばない、という事を我々は信じて疑いもしませんでした。
しかし事もあろうにつながり出演予定の日の朝に、この助監督が姿を見せなかったのです。 単なる寝坊の遅刻だと思い、夕方からの出番に間に合えばと高を括っていたスタッフでしたが、なんと昼飯時となっても連絡がつかず、にわかに荒れ模様。
失踪… そんな言葉が頭をよぎったチーフ助監督は、心配のあまりこう呟いてしまったのです。
「つながり男の代役、どうする?」
本来なら失踪したかもしれない(実は行き倒れているかもしれない)部下を心配するのが人としての道徳ですが、この際そんな事より大事なのは現場の進行です。 チーフ助監督は、エキストラ事務所に連絡をとり、つながりの為に、この現れない助監督に似た顔の持ち主を本気で探し始めたのです。
−夕方前、セカンド助監督は、ばつが悪そうに現場に現れたそうです。 遅刻の原因は、ただの寝坊。
全く人騒がせな話です。
ですがもし、このセカンド助監督が一人暮らしの家で本当に行き倒れていたならば…
その発見は、クランクアップ後という事になっていたのかも知れません。
つながりはつながりでも、“人と人のつながり”
これが今のロケ隊には足りないような気がしています。
ですから、一度バラされた部屋等のセットを復元する際には、もう一度同じもの(つながり品)を飾り込まなければなりませんし、つながっているシーンが日を跨いでしまう場合には、出演する出演者やエキストラは当然同じ人でなければなりませんし、勿論着ている服や髪型、持ち物に至るまで、全てつながっていなければならないものなのです。
そしてこれらの決め事は内トラ(スタッフがエキストラ)然りです。
もしこの内トラとして出演したスタッフが、私服等でつながってしまった場合、再び出演する日には、その日着ていた服を、勿論つなげてこなければならなくなるのです。
そしてこの日、内トラに関して、ある事件が起きてしまいました。
基本的にエキストラ事務所というのは、エキストラ達のスケジュールを管理し、日を跨ぐ場合には両日共に出演可能な人を選び、つながりの指示も適確に出す訳ですが、それらの指示の大元であるセカンド助監督がつながり出演する事となった今回の場合、現場では当然何も心配するには及ばない、という事を我々は信じて疑いもしませんでした。
しかし事もあろうにつながり出演予定の日の朝に、この助監督が姿を見せなかったのです。 単なる寝坊の遅刻だと思い、夕方からの出番に間に合えばと高を括っていたスタッフでしたが、なんと昼飯時となっても連絡がつかず、にわかに荒れ模様。
失踪… そんな言葉が頭をよぎったチーフ助監督は、心配のあまりこう呟いてしまったのです。
「つながり男の代役、どうする?」
本来なら失踪したかもしれない(実は行き倒れているかもしれない)部下を心配するのが人としての道徳ですが、この際そんな事より大事なのは現場の進行です。 チーフ助監督は、エキストラ事務所に連絡をとり、つながりの為に、この現れない助監督に似た顔の持ち主を本気で探し始めたのです。
−夕方前、セカンド助監督は、ばつが悪そうに現場に現れたそうです。 遅刻の原因は、ただの寝坊。
全く人騒がせな話です。
ですがもし、このセカンド助監督が一人暮らしの家で本当に行き倒れていたならば…
その発見は、クランクアップ後という事になっていたのかも知れません。
つながりはつながりでも、“人と人のつながり”
これが今のロケ隊には足りないような気がしています。
2007年02月09日
逃がしの法則
別に悪さをしている訳ではありませんが、ロケ車両は時として逃げなければならない場合があります。
“逃がす”とは、そもそもそのロケ地において、外ロケならば各見切れやエンジン音、勿論違法駐車問題もありますし、ロケセットならば同じく搬入後の路上駐車等を考慮して、大型車なら近くの大通り、その他の車両は有料駐車場または程よく遠い路上へ、それぞれ近隣住民の迷惑にならぬよう速やかに移動させる事を指してそう言う訳ですが、さて各車両それぞれ重要な積載物や人員がある状態で現場へ到着した際に、どの車が最も重要で、どの車を優先して現場近くへ置いておかなければならないのか。
もしその逃がしの順番に迷ったなら…
まずは一つの現場を例に考えてみることにしましょう。
場所は雪が降りしきる極寒の地、北海道は道南に位置する地方都市。 気温マイナス1℃のナイターで、時々通り過ぎる車両以外は、雪の積もる音しか聞こえないようなとある静かな住宅地。 その中にある豪華な一軒家の玄関先でロケをした場合。
@ 役者のメイク直しや衣裳着替えをする為のロケバス
A 着替えた後の役者待機場所となる暖房付きキャスト車
B 突然の気候変動にも耐え得る備品を満載した制作車
C ナイター準備中の各お手すきスタッフが食べる弁当が積まれた制作2号車
D ドライバーのいない機材車
E 2tの積載物を全て現場に降ろし、後に照明用の5キロゼネを車内で稼動させる事になる照明トラック
F 警官鑑識等の色々な装具を満載した美術トラック
G 建物の外観等を装飾する為(飾り替えアリ)に先発していた装飾別ハイエース
H このロケ現場を交渉したロケコーディネーターの自家用&劇用車
I そのコーディネーターの呼び掛けで、忙しいさなか無償で集まって下さったボランティアエキストラの自家用車
さてこの中で最も、“どうなってもいい車両”はどれですか?
逃がす前に、まず消去法(複数個の中から選ぶとき、マイナス点の多いものを順次除外し、最後に残ったものをよしとする方法)で削ってみることにしましょう。
どの車両が、現場の最も近くに置いておけるのか。
自ずとその答えが見つかる筈です。
“逃がす”とは、そもそもそのロケ地において、外ロケならば各見切れやエンジン音、勿論違法駐車問題もありますし、ロケセットならば同じく搬入後の路上駐車等を考慮して、大型車なら近くの大通り、その他の車両は有料駐車場または程よく遠い路上へ、それぞれ近隣住民の迷惑にならぬよう速やかに移動させる事を指してそう言う訳ですが、さて各車両それぞれ重要な積載物や人員がある状態で現場へ到着した際に、どの車が最も重要で、どの車を優先して現場近くへ置いておかなければならないのか。
もしその逃がしの順番に迷ったなら…
まずは一つの現場を例に考えてみることにしましょう。
場所は雪が降りしきる極寒の地、北海道は道南に位置する地方都市。 気温マイナス1℃のナイターで、時々通り過ぎる車両以外は、雪の積もる音しか聞こえないようなとある静かな住宅地。 その中にある豪華な一軒家の玄関先でロケをした場合。
@ 役者のメイク直しや衣裳着替えをする為のロケバス
A 着替えた後の役者待機場所となる暖房付きキャスト車
B 突然の気候変動にも耐え得る備品を満載した制作車
C ナイター準備中の各お手すきスタッフが食べる弁当が積まれた制作2号車
D ドライバーのいない機材車
E 2tの積載物を全て現場に降ろし、後に照明用の5キロゼネを車内で稼動させる事になる照明トラック
F 警官鑑識等の色々な装具を満載した美術トラック
G 建物の外観等を装飾する為(飾り替えアリ)に先発していた装飾別ハイエース
H このロケ現場を交渉したロケコーディネーターの自家用&劇用車
I そのコーディネーターの呼び掛けで、忙しいさなか無償で集まって下さったボランティアエキストラの自家用車
さてこの中で最も、“どうなってもいい車両”はどれですか?
逃がす前に、まず消去法(複数個の中から選ぶとき、マイナス点の多いものを順次除外し、最後に残ったものをよしとする方法)で削ってみることにしましょう。
どの車両が、現場の最も近くに置いておけるのか。
自ずとその答えが見つかる筈です。
2007年02月07日
ロケ隊閉鎖!?
連ドラ復帰早々、思わぬ事態に見舞われました。
この日は都内にあるテレビ局内でのロケ、そして暗くなってから埼玉へ移動という、少し変則的なものだったのですが、テレビ局内でのロケ中は車両部としての仕事もさほどなく、車両に関しても同敷地内に置き放題だったので、車内待機中の寒ささえ凌げれば、それはそれで快適な1日ではあったのです。
そして夕方。 埼玉へ移動開始となる直前、制作サイドより突然、あるモノが各車各スタッフに配給となりました。
これまでの経験上、移動開始時に配給されるものといえばロケ弁当。 通称移動メシと呼ばれるロケ隊独特のものだけなのですが、この日配られたモノは、今までの経験上でも記憶に無いものだったのです。
それを配給された車内の光景は少し異様でした。 それもその筈、この密閉された狭い空間内にある機材車のスタッフ7名(piyota含む)が、そのあるモノのお陰で全員同じ見た目になってしまったからなんです。
それはまるでどこかの研究室か、はたまた給食当番か。 いやいや悪く言えば昔の暴走族のようでもあり、どこぞやの宗○団体のようでもあったのです。
この日、各車各スタッフに配給されたもの、それは白マスクでした。
どうやらこの日の局内ロケにおいて、主演である女優の1人にインフルエンザの疑いが掛けられてしまったようなんです。
その女優は今回のロケ期間中をずっと、“幽霊”という特殊な役柄の為に薄着で通しており、恐らくはその無防備な状態に目を付けたウィルスに運悪く侵入されてしまったと思われるのですね。
つまりこのマスクには、次なる感染を防ぎ、ロケの進行に支障を来さぬようにするといった意味合いが込められていたのだと思います。
しかし翌日。
その女優の症状を懸念した対策本部は、治療に専念させる為、その日のロケを中止すると英断。
弱りかけていたスタッフもいた事から、全スタッフ全俳優を巻き込んだいわゆるロケ隊閉鎖という状態になってしまったのでした。
それにしても勇気ある決断です。 1日ロケを中止にする事によって一体どれだけの損失に繋がるかは分りませんが、これがもし感染を広げ、今以上の被害拡大に繋がれば、恐らく休みは1日だけでは済まないでしょうし、主演する他の俳優の別の仕事にまで影響することを考えれば、その女優の治癒、各スタッフ各俳優への感染を回避した素晴らしい対策本部の決断であった事は間違いないと言えるのではないでしょうか。
女優さんの早期快復をお祈りいたします。
…
“幽霊”という特殊な役柄が、その原因ではない限り…
この日は都内にあるテレビ局内でのロケ、そして暗くなってから埼玉へ移動という、少し変則的なものだったのですが、テレビ局内でのロケ中は車両部としての仕事もさほどなく、車両に関しても同敷地内に置き放題だったので、車内待機中の寒ささえ凌げれば、それはそれで快適な1日ではあったのです。
そして夕方。 埼玉へ移動開始となる直前、制作サイドより突然、あるモノが各車各スタッフに配給となりました。
これまでの経験上、移動開始時に配給されるものといえばロケ弁当。 通称移動メシと呼ばれるロケ隊独特のものだけなのですが、この日配られたモノは、今までの経験上でも記憶に無いものだったのです。
それを配給された車内の光景は少し異様でした。 それもその筈、この密閉された狭い空間内にある機材車のスタッフ7名(piyota含む)が、そのあるモノのお陰で全員同じ見た目になってしまったからなんです。
それはまるでどこかの研究室か、はたまた給食当番か。 いやいや悪く言えば昔の暴走族のようでもあり、どこぞやの宗○団体のようでもあったのです。
この日、各車各スタッフに配給されたもの、それは白マスクでした。
どうやらこの日の局内ロケにおいて、主演である女優の1人にインフルエンザの疑いが掛けられてしまったようなんです。
その女優は今回のロケ期間中をずっと、“幽霊”という特殊な役柄の為に薄着で通しており、恐らくはその無防備な状態に目を付けたウィルスに運悪く侵入されてしまったと思われるのですね。
つまりこのマスクには、次なる感染を防ぎ、ロケの進行に支障を来さぬようにするといった意味合いが込められていたのだと思います。
しかし翌日。
その女優の症状を懸念した対策本部は、治療に専念させる為、その日のロケを中止すると英断。
弱りかけていたスタッフもいた事から、全スタッフ全俳優を巻き込んだいわゆるロケ隊閉鎖という状態になってしまったのでした。
それにしても勇気ある決断です。 1日ロケを中止にする事によって一体どれだけの損失に繋がるかは分りませんが、これがもし感染を広げ、今以上の被害拡大に繋がれば、恐らく休みは1日だけでは済まないでしょうし、主演する他の俳優の別の仕事にまで影響することを考えれば、その女優の治癒、各スタッフ各俳優への感染を回避した素晴らしい対策本部の決断であった事は間違いないと言えるのではないでしょうか。
女優さんの早期快復をお祈りいたします。
…
“幽霊”という特殊な役柄が、その原因ではない限り…
2007年02月03日
復帰
「御無沙汰じゃん」
「あっ、久しぶりです!」
「明けまして(笑)」
去年の年末よりほぼレギュラーとして参加していた連続ドラマの現場へ、約1か月ぶりに復帰することになりました。
今回のこのスタッフ達とは、去年も1年の約3分の1を共にしており、もはやチームと言っても過言ではない訳ですが、この度、それ以前よりのレギュラーであった北海道ロケの方を優先させた為、約1ヶ月ぶりの復帰となったのです。
まぁ正直言いますと、自分では別に戻る気満々といった訳ではなかったのですが、チーフ助監督をはじめ、APやカメラマン、制作の人々から、こうして色々と声を掛けて貰えるのは、やはり嬉しい事であり、そういった仲間意識を持って仕事に打ち込めるというのは、この仕事をする上での数少ない美点でもあるので、今回は特に僕も快く戻る事が出来たのでした。
「あっれ〜?」
「なんでいるの?」
「出戻り?」
「あ〜ッ! (指をさして)」
人間色々な愛情表現があるようで… (笑)
「あっ、久しぶりです!」
「明けまして(笑)」
去年の年末よりほぼレギュラーとして参加していた連続ドラマの現場へ、約1か月ぶりに復帰することになりました。
今回のこのスタッフ達とは、去年も1年の約3分の1を共にしており、もはやチームと言っても過言ではない訳ですが、この度、それ以前よりのレギュラーであった北海道ロケの方を優先させた為、約1ヶ月ぶりの復帰となったのです。
まぁ正直言いますと、自分では別に戻る気満々といった訳ではなかったのですが、チーフ助監督をはじめ、APやカメラマン、制作の人々から、こうして色々と声を掛けて貰えるのは、やはり嬉しい事であり、そういった仲間意識を持って仕事に打ち込めるというのは、この仕事をする上での数少ない美点でもあるので、今回は特に僕も快く戻る事が出来たのでした。
「あっれ〜?」
「なんでいるの?」
「出戻り?」
「あ〜ッ! (指をさして)」
人間色々な愛情表現があるようで… (笑)
2007年02月01日
劇用車両の今後
劇用車といえば、車種を問わず、劇中では役者同様重要なポジションを担っている訳ですが、これら劇用車を一般道路上で撮影するにあたり、今まで以上に色々な規制や条件が絡むようになってきたのですね。
そのような規制は以前からも勿論あったのですが、基本的には違法な行為を承知で撮影を強行するロケ隊が、その辺の善し悪しに対して曖昧だった公共の機関等を押し通して、今日まで有耶無耶に撮影してきた訳です。
しかし最近になってやっと、その撮影方法についての問題が取沙汰されるようになり、その中でも特に、“白パト”や“救急車”等といった緊急車両系の劇用車達が、その特殊な外見故に、街中でのトラブルや勘違いの元になり易いという事が指摘されるようになってしまったのです。
つまり多くの一般市民にとって、これら緊急車両系劇用車達は、本物とニセモノとの区別がつかないということがその原因らしいのですね。
御存じのように、大抵の映画やテレビドラマでは、事件が起きると、必ずと言っていい程、これらの緊急車両系劇用車が登場します。
その度にロケ隊は、一般道路を含む色々な場所で、市民を巻き込みながら、これら劇用車両の撮影をしてきたのです。
勿論ドラマとはいえ、リアルも追及せねばなりませんから、迫力ある映像の為になら街中での追跡シーンや走行シーン、カーチェイス等の劇用車絡みのシーンは、必要不可欠です。
そして、これら街中での危険なシーンは、基本的にプロの警備員等による付近一帯の完全な道路封鎖の元、プロのスタントマン等によって、更に緻密な計算、準備があって初めて成立するもの…
…だと、聞かされていた公共の機関からの許可のみが共通で、実際の多くは2、3人程度の制作部の道路封鎖で、車両部等が劇用車を運転するといった簡易的な撮影が、そのほとんどを占めていたかと思われるのです。
その際に起きたであろう不手際が積もり積もって、今回のロケのような半自粛的な緊急車両系劇用車の撮影をせざるを得ない状況となってしまったのだと思います。
実は年末のオールスタッフの際に、劇用車の撮影方法についての話し合いが行われました。
それはとある公共の機関からの通達を受けた制作会社側の、現場サイドへの劇用車撮影方法に関する要求に始まりました。
その内容は、
《一般道路での劇用白パトの走行シーンは禁止》
《駐車場外または敷地外での道交法に違反するような劇用装飾の禁止》
等の、これまでの撮影方法を覆すような内容のものばかりだったのです。
これらの禁止項目の厳守は、今回に限らず、様々な現場でも今後必須となる事が必至です。
これらはリアルを追及したが故に、その反動を受けてしまったものかもしれません。
しかし今後、劇用車両の撮影には、色々な条件や規制がもっともっと加わると予想される筈です。
それらを踏まえた撮影方法を、運転させられる側も希望したいと思います。
そのような規制は以前からも勿論あったのですが、基本的には違法な行為を承知で撮影を強行するロケ隊が、その辺の善し悪しに対して曖昧だった公共の機関等を押し通して、今日まで有耶無耶に撮影してきた訳です。
しかし最近になってやっと、その撮影方法についての問題が取沙汰されるようになり、その中でも特に、“白パト”や“救急車”等といった緊急車両系の劇用車達が、その特殊な外見故に、街中でのトラブルや勘違いの元になり易いという事が指摘されるようになってしまったのです。
つまり多くの一般市民にとって、これら緊急車両系劇用車達は、本物とニセモノとの区別がつかないということがその原因らしいのですね。
御存じのように、大抵の映画やテレビドラマでは、事件が起きると、必ずと言っていい程、これらの緊急車両系劇用車が登場します。
その度にロケ隊は、一般道路を含む色々な場所で、市民を巻き込みながら、これら劇用車両の撮影をしてきたのです。
勿論ドラマとはいえ、リアルも追及せねばなりませんから、迫力ある映像の為になら街中での追跡シーンや走行シーン、カーチェイス等の劇用車絡みのシーンは、必要不可欠です。
そして、これら街中での危険なシーンは、基本的にプロの警備員等による付近一帯の完全な道路封鎖の元、プロのスタントマン等によって、更に緻密な計算、準備があって初めて成立するもの…
…だと、聞かされていた公共の機関からの許可のみが共通で、実際の多くは2、3人程度の制作部の道路封鎖で、車両部等が劇用車を運転するといった簡易的な撮影が、そのほとんどを占めていたかと思われるのです。
その際に起きたであろう不手際が積もり積もって、今回のロケのような半自粛的な緊急車両系劇用車の撮影をせざるを得ない状況となってしまったのだと思います。
実は年末のオールスタッフの際に、劇用車の撮影方法についての話し合いが行われました。
それはとある公共の機関からの通達を受けた制作会社側の、現場サイドへの劇用車撮影方法に関する要求に始まりました。
その内容は、
《一般道路での劇用白パトの走行シーンは禁止》
《駐車場外または敷地外での道交法に違反するような劇用装飾の禁止》
等の、これまでの撮影方法を覆すような内容のものばかりだったのです。
これらの禁止項目の厳守は、今回に限らず、様々な現場でも今後必須となる事が必至です。
これらはリアルを追及したが故に、その反動を受けてしまったものかもしれません。
しかし今後、劇用車両の撮影には、色々な条件や規制がもっともっと加わると予想される筈です。
それらを踏まえた撮影方法を、運転させられる側も希望したいと思います。





