我々日本人は特に、人よりも働いている自分こそが美しい、と思う傾向が強いように思われます。
その中でも日本のロケ隊は、特筆していると言っても過言ではない訳ですね。
あれ程の大ヒットをたて続けに飛ばす(仕事量も多そうな)天下の某映画大国ですら、食事時間や終了時間を必ず決めて、スタッフや俳優たちを大事に休ませているのに、我が国のスタッフは逆に休むことを恐れ、他の人よりも長時間の労働に明け暮れることで己の不安を打ち消し、更に家庭にまで仕事を持ち帰ってまで身体を酷使してもいっぱいいっぱいの生活を強いられ、賃金は時給に直せば恐らく20円そこそこ…(泣)といった過酷な現実の中にいるのです。
片や、大変な現場をまるで自慢話のように話し、家庭を顧みず撮影所や車内で寝泊まりをしながら、休みが無くても働き続ける日本のロケ隊の方々。
片や、その約半分の労働時間に安定した収入と休日を誇る(推定)家庭第一主義の某映画大国スタッフの方々。
果たして、50年後も衰退せずに映像を作り続けられる環境はどっちなのでしょうか?
日本人(ロケ隊)よ、休んでもバチはあたりませんよ。
それでもバチを与えるような業界は、もう時代遅れなのですから。
新着記事
2007年04月26日
2007年04月24日
VIP待遇の必要性
地方ロケにおいては、いわゆる撮影される側である各ロケ地にとっても、色々な意味でロケ隊を歓迎しなければならない環境(ムード?)にあります。
それはやはり、雑誌や観光パンフレット等の紙媒体に比べて、映画やテレビ等の映像媒体による宣伝の方が、全国的にみても、格段に地元への集客効果があるからなんです。
そのような事情も含め市や町では、今や役場の観光課がフィルムコミッション等に力を入れ、より一層ロケのしやすい環境を我々に提供してくれ、宿泊場所や協力していただく各ロケセットにいたっても、万全の用意を持って迎え入れてくれるようになっているのです。
しかし実際のところ、ロケ隊(放送する側)にしてみれば、それらの地方ロケは、自分たちにとっても視聴率が稼げる有り難いものであり、そういった意味では、このような地方ロケは持ちつ持たれつのお互い様で成り立っており、どちらか一方が良い待遇を受けるべきものではないと思ったりもするのです。
そんな訳で先日もとある地方へ3泊4日のロケハンへ出向いたのですが、実際にも撮影でお邪魔させていただく宿での宿泊となったメインスタッフに、思いも寄らぬVIPな待遇が待ち受けていたのです。
食事(夕食)は勿論超豪華。 ○○牛や甲殻類といった見栄えも味も最高級な食材が所狭しと並べられ、地元でもなかなか手に入らないと言われる幻の地酒が女将さんより差入れられました。
ただでさえ恐縮してしまうような厚待遇にも関わらず、なんと監督やカメラマンには、更にロイヤルスイートの部屋が特別に用意されていたのです。
ロイヤルスイートもロイヤルスイート、読んで字の如く…
なんとカメラマンが泊まったその部屋は、いつぞやの天皇陛下様がお泊まりになった部屋なのでありました!
しかも料金は… 料金は… (厚待遇に付き秘密)
こりゃ、いくらなんでもやり過ぎじゃありませんか。 そんなにしていただかなくても、ちゃんと撮影するというのに…
勿体ない気がしてならない皆様の厚待遇。
スタッフは皆、今回の監督やカメラマン以外のその他スタッフみたいに、ユニットバスのシングルルームでも十分有り難い筈なのですから。
(そもそも、スタッフにも泊まる部屋のランク分けがあることも変な話だとは思いますが…)
それはやはり、雑誌や観光パンフレット等の紙媒体に比べて、映画やテレビ等の映像媒体による宣伝の方が、全国的にみても、格段に地元への集客効果があるからなんです。
そのような事情も含め市や町では、今や役場の観光課がフィルムコミッション等に力を入れ、より一層ロケのしやすい環境を我々に提供してくれ、宿泊場所や協力していただく各ロケセットにいたっても、万全の用意を持って迎え入れてくれるようになっているのです。
しかし実際のところ、ロケ隊(放送する側)にしてみれば、それらの地方ロケは、自分たちにとっても視聴率が稼げる有り難いものであり、そういった意味では、このような地方ロケは持ちつ持たれつのお互い様で成り立っており、どちらか一方が良い待遇を受けるべきものではないと思ったりもするのです。
そんな訳で先日もとある地方へ3泊4日のロケハンへ出向いたのですが、実際にも撮影でお邪魔させていただく宿での宿泊となったメインスタッフに、思いも寄らぬVIPな待遇が待ち受けていたのです。
食事(夕食)は勿論超豪華。 ○○牛や甲殻類といった見栄えも味も最高級な食材が所狭しと並べられ、地元でもなかなか手に入らないと言われる幻の地酒が女将さんより差入れられました。
ただでさえ恐縮してしまうような厚待遇にも関わらず、なんと監督やカメラマンには、更にロイヤルスイートの部屋が特別に用意されていたのです。
ロイヤルスイートもロイヤルスイート、読んで字の如く…
なんとカメラマンが泊まったその部屋は、いつぞやの天皇陛下様がお泊まりになった部屋なのでありました!
しかも料金は… 料金は… (厚待遇に付き秘密)
こりゃ、いくらなんでもやり過ぎじゃありませんか。 そんなにしていただかなくても、ちゃんと撮影するというのに…
勿体ない気がしてならない皆様の厚待遇。
スタッフは皆、今回の監督やカメラマン以外のその他スタッフみたいに、ユニットバスのシングルルームでも十分有り難い筈なのですから。
(そもそも、スタッフにも泊まる部屋のランク分けがあることも変な話だとは思いますが…)
2007年04月16日
シフトダウン
今年に入ってからの数ヶ月、月に10日は現場に出ていない日があったのに、今月の忙しさたるやなんたることか。(これが普通…)
前もってシフト表に張り出されている予定は、ことごとく前日には覆されて、出張から帰ってくると、いきなりまた別の出張へ飛ばされてしまったりして、オチオチ家でくつろぐ事も出来ません。
僕なんかはまだいい方で、2週間の地方ロケから帰ってきた翌日からまた別の地方へ行かされる者や、地方まで車両搬送だけを担当しそのまま電車で帰郷させられる者、また反対に電車にて現地入りする者など、現在の我が社のシフトは、ほとんど自転車操業みたいな有様です。
それなのに新しい発注の仕事は断らずに、益々苦しい状況を生み出す我が社の考えは、僕自身ちょっと理解し難い部分があります。
仕事を請ければそれだけ利益があるとは思うのですが、結局社内ではカバー仕切れずに、外注や丸ごと別会社に投げたりして、挙句の果てには損失に繋がったりしているのです。
色々なシガラミも大事だと思うのですが、
もうちょっと、出来る範囲でやればいいのに…
シフトダウン。
運転も仕事の量も、心のブレーキが必要です。
※ 別トラって、日記書く暇無いって、今頃気づきました(笑)
前もってシフト表に張り出されている予定は、ことごとく前日には覆されて、出張から帰ってくると、いきなりまた別の出張へ飛ばされてしまったりして、オチオチ家でくつろぐ事も出来ません。
僕なんかはまだいい方で、2週間の地方ロケから帰ってきた翌日からまた別の地方へ行かされる者や、地方まで車両搬送だけを担当しそのまま電車で帰郷させられる者、また反対に電車にて現地入りする者など、現在の我が社のシフトは、ほとんど自転車操業みたいな有様です。
それなのに新しい発注の仕事は断らずに、益々苦しい状況を生み出す我が社の考えは、僕自身ちょっと理解し難い部分があります。
仕事を請ければそれだけ利益があるとは思うのですが、結局社内ではカバー仕切れずに、外注や丸ごと別会社に投げたりして、挙句の果てには損失に繋がったりしているのです。
色々なシガラミも大事だと思うのですが、
もうちょっと、出来る範囲でやればいいのに…
シフトダウン。
運転も仕事の量も、心のブレーキが必要です。
※ 別トラって、日記書く暇無いって、今頃気づきました(笑)
2007年04月10日
たまには積み荷とお戯れ
久々の別トラ担当となった今週。 たまにはロケ隊と行動を共にしない別働隊も気が楽でいいもんです。
早朝、まだ本隊が集合する以前より現場セットの飾り込み。 本隊が到着すると、また次の現場へと飾り込みの先発。 ほとんど撮影を見ることなく1日を過ごし、気が付けば撮影隊が解散した後も孤独なロケセットのバラシをしていたり。
そんな別働隊だから、スタッフたちから忘れられることもしばしば。
この日も早朝より搬入をし、本隊が着く前には、搬入したトラックごと遥か彼方へ逃がしての待機。
搬入搬出以外は現場に必要のない別トラックですが、担当美術から、いつどんなお呼びが来るか分からない状況の中で、ただひたすら連絡待ちをするというのはある意味、束縛された自由を与えられているも同然です。
さて、この閉鎖的な自由空間で、いつまで掛かるか分からない待機時間の中、一体何をすればよいのやら。 別トラックは本隊車両とは違い、ロケが行われていようとも、突如買い物や借り物にお出かけしますから、僕はかしこまった時間潰しの道具はあえて用意していたりはしませんでした。
そんな時、積み荷の中に、マンションの部屋用飾り物のコミックが約30巻ほどあったのをふと思い出し、早速物色。 午前3時半起きとは思えない驚異の無仮眠で、ほぼこの待ち時間を乗り切ってしまったのでした。
ですがその日の午後、美術部の親玉より、別働隊の動き終了の思わぬ知らせを受けて、僕は即座に解散。
ロケ自体は夜の10時近くまであるのに、昼飯早々解散出来る別働隊って、正直ちょっと病みつきになりそうな感覚を覚えたのでした。
そしてその日の夜。
本隊の皆様には多少の後ろめたさはあるけれど、自宅での夕食はやっぱりいいものです。
そんな時に、この現場の制作君から突然のコールが!
ま、まさか、戻って来いってか!?
「piyotaさん、まだあそこで待機中ですか? 夕食どうします?」
「え? 俺もうバレてるよ!」
「え〜!!ホントですかぁ!」
…っておい! 制作君ったら、朝から今まで全く連絡無かったじゃん。やっぱり忘れたんだよ…
別働隊の存在を。
早朝、まだ本隊が集合する以前より現場セットの飾り込み。 本隊が到着すると、また次の現場へと飾り込みの先発。 ほとんど撮影を見ることなく1日を過ごし、気が付けば撮影隊が解散した後も孤独なロケセットのバラシをしていたり。
そんな別働隊だから、スタッフたちから忘れられることもしばしば。
この日も早朝より搬入をし、本隊が着く前には、搬入したトラックごと遥か彼方へ逃がしての待機。
搬入搬出以外は現場に必要のない別トラックですが、担当美術から、いつどんなお呼びが来るか分からない状況の中で、ただひたすら連絡待ちをするというのはある意味、束縛された自由を与えられているも同然です。
さて、この閉鎖的な自由空間で、いつまで掛かるか分からない待機時間の中、一体何をすればよいのやら。 別トラックは本隊車両とは違い、ロケが行われていようとも、突如買い物や借り物にお出かけしますから、僕はかしこまった時間潰しの道具はあえて用意していたりはしませんでした。
そんな時、積み荷の中に、マンションの部屋用飾り物のコミックが約30巻ほどあったのをふと思い出し、早速物色。 午前3時半起きとは思えない驚異の無仮眠で、ほぼこの待ち時間を乗り切ってしまったのでした。
ですがその日の午後、美術部の親玉より、別働隊の動き終了の思わぬ知らせを受けて、僕は即座に解散。
ロケ自体は夜の10時近くまであるのに、昼飯早々解散出来る別働隊って、正直ちょっと病みつきになりそうな感覚を覚えたのでした。
そしてその日の夜。
本隊の皆様には多少の後ろめたさはあるけれど、自宅での夕食はやっぱりいいものです。
そんな時に、この現場の制作君から突然のコールが!
ま、まさか、戻って来いってか!?
「piyotaさん、まだあそこで待機中ですか? 夕食どうします?」
「え? 俺もうバレてるよ!」
「え〜!!ホントですかぁ!」
…っておい! 制作君ったら、朝から今まで全く連絡無かったじゃん。やっぱり忘れたんだよ…
別働隊の存在を。
2007年04月08日
持ち帰り弁当の行方
我々ロケバスドライバーにとって、“持ち帰り弁当”というシステムは、意外に面倒なものであるといえます。
単純に言えば、まぁ余計な仕事が増えるというだけで、そう思い詰める程でもないのですが、出来れば本当に家まで持って帰ってくれないかなぁと、常々考えたりもしています。
そもそも“持ち帰り弁当”というシステムは、ロケ終了時または同移動時に、ちょうど夕夜食時間を迎えるような場合に、バラシ場所までの移動の間で各スタッフに可能な限り弁当を食べてもらうというものです。
ですがこのシステムは、実はロケバスドライバーにとってのみ圧倒的不利なシステムであり、移動を含む時間短縮以外には、自身の食事時間がないとか、ゴミの後始末等が増えるとか、ほとんどデメリットの方が上回ってしまうものばかりなのです。
ロケバスというのは、以前にもお話した通り、早い話スタッフにとってはコンビニ前のゴミ箱みたいなものです。 つまり車内で発生したゴミは当然のことながら、家庭内で発生したゴミまで持ち込まれる場合も無きにしも非ず、基本的に車内に残される弁当やゴミの多くは、各ドライバーの地道な努力によって処理されることになるのです。
という訳で、こうして持ち込まれた“持ち帰り弁当”のその後の処理は、制作サイドの手を離れ、ドライバー自身に委ねられます。
では委ねられた“持ち帰り弁当”は、その後どうなるのでしょうか。
大抵の場合、ほとんどのスタッフが食事後車内に放置して帰ります。 下車の際に出口付近に弁当ガラをまとめてくれるチームもありますが、座席または座席下への置き去りがほとんどで、極端なケースとして、発見がクランクアップ時のバラシになってしまうことも有り得えるのです。 また、人数よりも多く弁当が積み込まれた場合、結果的に大量に手付かずの状態で残ってしまいやすく、運良く撮影所やスタジオ等へ戻れば(衣裳積み替え等)、作業中のスタッフや警備員に配付したり、例外としてよく行くガソリンスタンドの店員や自社の内勤者、家族等に渡すこともありますが、このようなことはやはり異例で、残飯同様の運命を免れない結果となってしまうのです。
車内に残された弁当は、どのような場所に捨てる場合も、基本的にプラスチック製の容器と生物を分別しなければなりません。 これが現場なら制作部等との共同または各スタッフそれぞれに任せられるので、作業としてはユトリがあります。 ですが車内に放置される約20個程の弁当弁ガラに関しては、これを駐車場等に帰着後、ドライバー自身が分別しなくてはならないのです。
《片付けざる者食うべからず》
せめてゴミはゴミ箱へ、お願い致します。
単純に言えば、まぁ余計な仕事が増えるというだけで、そう思い詰める程でもないのですが、出来れば本当に家まで持って帰ってくれないかなぁと、常々考えたりもしています。
そもそも“持ち帰り弁当”というシステムは、ロケ終了時または同移動時に、ちょうど夕夜食時間を迎えるような場合に、バラシ場所までの移動の間で各スタッフに可能な限り弁当を食べてもらうというものです。
ですがこのシステムは、実はロケバスドライバーにとってのみ圧倒的不利なシステムであり、移動を含む時間短縮以外には、自身の食事時間がないとか、ゴミの後始末等が増えるとか、ほとんどデメリットの方が上回ってしまうものばかりなのです。
ロケバスというのは、以前にもお話した通り、早い話スタッフにとってはコンビニ前のゴミ箱みたいなものです。 つまり車内で発生したゴミは当然のことながら、家庭内で発生したゴミまで持ち込まれる場合も無きにしも非ず、基本的に車内に残される弁当やゴミの多くは、各ドライバーの地道な努力によって処理されることになるのです。
という訳で、こうして持ち込まれた“持ち帰り弁当”のその後の処理は、制作サイドの手を離れ、ドライバー自身に委ねられます。
では委ねられた“持ち帰り弁当”は、その後どうなるのでしょうか。
大抵の場合、ほとんどのスタッフが食事後車内に放置して帰ります。 下車の際に出口付近に弁当ガラをまとめてくれるチームもありますが、座席または座席下への置き去りがほとんどで、極端なケースとして、発見がクランクアップ時のバラシになってしまうことも有り得えるのです。 また、人数よりも多く弁当が積み込まれた場合、結果的に大量に手付かずの状態で残ってしまいやすく、運良く撮影所やスタジオ等へ戻れば(衣裳積み替え等)、作業中のスタッフや警備員に配付したり、例外としてよく行くガソリンスタンドの店員や自社の内勤者、家族等に渡すこともありますが、このようなことはやはり異例で、残飯同様の運命を免れない結果となってしまうのです。
車内に残された弁当は、どのような場所に捨てる場合も、基本的にプラスチック製の容器と生物を分別しなければなりません。 これが現場なら制作部等との共同または各スタッフそれぞれに任せられるので、作業としてはユトリがあります。 ですが車内に放置される約20個程の弁当弁ガラに関しては、これを駐車場等に帰着後、ドライバー自身が分別しなくてはならないのです。
《片付けざる者食うべからず》
せめてゴミはゴミ箱へ、お願い致します。
2007年04月05日
曇り、ときどき…
ロケバス(車両)というパートは、この業界内においては意外と重要なパートでありながら、乗車するスタッフまたはその他の乗員には、正直同じスタッフという感覚よりは、単なる移動の手段の一つとして認識されている場合が多いように思われます。
それはつまり言うなれば、自分で発注した訳ではなく、また毎回料金を自分で払う訳でもないからで、そういった意味では、まぁ当然の感覚と言えるのかもしれません。
しかし実際問題として、我々が扱うロケバスというのは、撮影部にしてみればカメラ、照明部にしてみれば照明機材、美術部にしてみれば大物小物各道具にも匹敵するものであり、各スタッフがその車体に安易にキズをつけたり、ゴミや食べ残した弁当をそのままにするといった行為に対しては、正直撮影部のカメラや各パートの機材や道具を傷つけられたのと同じ位の衝撃と、怒りや悲しみを感じたりしているのです。
ですがそういった行為をしてしまったスタッフというのは、得てして撮影部や照明部には平謝りをしたとしても、ことロケバスや車両(この場合機材車や美トラ等を含む)に関しては、むしろ傷つけられるのが当然だろ、といった感じの反省色のない返事が返る場合も多いのです。
それはやはり前述したことも含め、悲しいかな、どこかでロケバスというパートを軽視しているスタッフが多いのではないかと思わざるを得ない現在の状況な訳なのです。
しかし、そんなグレーゾーンな僕らでも、ときどき晴れる日はあります。
この日、エキストラバスとして呼ばれた僕は、長野にほど近い山梨の山中より、高校生役の若者十数人を東京都内まで運んでおりました。 その時間は約2時間。 まぁ僕らとしては、この程度の移動はお茶の子さいさいな訳ですが、移動している子供たちにとっては、これが結構息の詰まるような辛くて長い時間なんです。
そんな息苦しい移動を終えて、終点である新宿の駅に到着した時のこと。
先頭を切って降りた女の子の一人が僕に、「長時間の運転お疲れ様でした。 ありがとうございました!」と、笑顔で降りていったのです。
この時僕は、ここ数年経験したことのない晴れやかな気分になりました。 ロケバスという仕事を一人の人間として認識してくれた一言にとても感動したのです。(若い子だから… ではありませんよ(笑))
《曇り、ときどき、しあわせ》
そんな一瞬の出来事でした。
そして明日の予報
《曇り、ときどき… 雷雨》
そんな当たり前の出来事… となるでしょう。
それはつまり言うなれば、自分で発注した訳ではなく、また毎回料金を自分で払う訳でもないからで、そういった意味では、まぁ当然の感覚と言えるのかもしれません。
しかし実際問題として、我々が扱うロケバスというのは、撮影部にしてみればカメラ、照明部にしてみれば照明機材、美術部にしてみれば大物小物各道具にも匹敵するものであり、各スタッフがその車体に安易にキズをつけたり、ゴミや食べ残した弁当をそのままにするといった行為に対しては、正直撮影部のカメラや各パートの機材や道具を傷つけられたのと同じ位の衝撃と、怒りや悲しみを感じたりしているのです。
ですがそういった行為をしてしまったスタッフというのは、得てして撮影部や照明部には平謝りをしたとしても、ことロケバスや車両(この場合機材車や美トラ等を含む)に関しては、むしろ傷つけられるのが当然だろ、といった感じの反省色のない返事が返る場合も多いのです。
それはやはり前述したことも含め、悲しいかな、どこかでロケバスというパートを軽視しているスタッフが多いのではないかと思わざるを得ない現在の状況な訳なのです。
しかし、そんなグレーゾーンな僕らでも、ときどき晴れる日はあります。
この日、エキストラバスとして呼ばれた僕は、長野にほど近い山梨の山中より、高校生役の若者十数人を東京都内まで運んでおりました。 その時間は約2時間。 まぁ僕らとしては、この程度の移動はお茶の子さいさいな訳ですが、移動している子供たちにとっては、これが結構息の詰まるような辛くて長い時間なんです。
そんな息苦しい移動を終えて、終点である新宿の駅に到着した時のこと。
先頭を切って降りた女の子の一人が僕に、「長時間の運転お疲れ様でした。 ありがとうございました!」と、笑顔で降りていったのです。
この時僕は、ここ数年経験したことのない晴れやかな気分になりました。 ロケバスという仕事を一人の人間として認識してくれた一言にとても感動したのです。(若い子だから… ではありませんよ(笑))
《曇り、ときどき、しあわせ》
そんな一瞬の出来事でした。
そして明日の予報
《曇り、ときどき… 雷雨》
そんな当たり前の出来事… となるでしょう。
2007年04月02日
パンテオンおぼろ
この日の仕事は、後発のキャスト車。
後発とは、先発(メイク準備スタンバイ班)、本隊(メイン)より遅れて出発する、いわゆる第1現場や早朝からは必要のないキャストやエキストラ等を搬送する用に設けられた車両なのですが、このような後発車両は基本的に、先発、本隊に比べると、さほど重要視されてない場合が多いように思われるのですね。
つまり言い換えると、既に本隊が出発した後というのは、色々な意味でちょっとした気が抜ける瞬間であり、集合場所にはちゃんとした担当者がいなかったり、ドライバー自身に人数確認を任せてしまうような手抜きの場合も、今までにはあったりした訳なんです。
まぁ正直な気持ち、僕らとしてもある程度気が楽だったり、担当者も他のスタッフより早起きしなくて済む分緊張感が緩んだりする訳ですが、その反面、時には大きな不安をあおる結果になる場合も無きにしも非ずなのです。
そんな訳で、この日は渋谷のパンテオンに朝8時30分入りの9時出発で行き先が静岡方面。
後発としては異例のサード助監督が担当者ということで、僕は少し早めの8時には集合場所につけ、待機をしていました。
8時半を少し回った頃、担当者らしき見覚えのある助監督が後発車に近付いてきたのですが、よく見ると、現れたのはなんとセカンド助監督。
聞くところによると、後発で来る筈だったサード助監督が寝坊をし、そこでこれまた、たまたま本隊に遅刻したセカンド助監督が後発を担当することになったというのです。 いや、それにしても何たるや偶然。
更にこの日は現場担当ではない、ロケハン部隊の制作進行の一人が、交通費を持って来る筈だったのになかなか現れず、やきもきしていると、案の定数分後「間違えて新宿集合してしまった!」という電話が入り、事態はどんどん悪い方向へ。
そして最悪なことに、この日送迎する筈だったキャスト5人が、出発時間を過ぎた後も未だに誰一人現れてはいなかったのです!
にわかに焦るセカンド助監督。 それもその筈、実はこのセカンド助監督遅刻の理由も、間違えての新宿集合だったのです。
もしやキャストも全員新宿の集合場所で待っているのでは…
出発予定時刻から遅れること約20分。 最悪な事態は免れ、全ての人間が出揃い、ようやく出発の運びに。
この日の若いキャストたち、実は“渋谷パンテオン”の存在を誰一人知らぬまま渋谷へ降り立ったらしいのです…
そんなこんなで移動を開始。 この日は渋滞もなく順調に現場へ到着。 結局、現場には何も迷惑の掛かることはありませんでした。(何かあった方が、もっと気がひき締まるのかもしれませんけど)
それにしても『渋谷パンテオン』
まるで幻でも追うかのようなその響き。
それはスタッフのやる気と共におぼろげに…
後発とは、先発(メイク準備スタンバイ班)、本隊(メイン)より遅れて出発する、いわゆる第1現場や早朝からは必要のないキャストやエキストラ等を搬送する用に設けられた車両なのですが、このような後発車両は基本的に、先発、本隊に比べると、さほど重要視されてない場合が多いように思われるのですね。
つまり言い換えると、既に本隊が出発した後というのは、色々な意味でちょっとした気が抜ける瞬間であり、集合場所にはちゃんとした担当者がいなかったり、ドライバー自身に人数確認を任せてしまうような手抜きの場合も、今までにはあったりした訳なんです。
まぁ正直な気持ち、僕らとしてもある程度気が楽だったり、担当者も他のスタッフより早起きしなくて済む分緊張感が緩んだりする訳ですが、その反面、時には大きな不安をあおる結果になる場合も無きにしも非ずなのです。
そんな訳で、この日は渋谷のパンテオンに朝8時30分入りの9時出発で行き先が静岡方面。
後発としては異例のサード助監督が担当者ということで、僕は少し早めの8時には集合場所につけ、待機をしていました。
8時半を少し回った頃、担当者らしき見覚えのある助監督が後発車に近付いてきたのですが、よく見ると、現れたのはなんとセカンド助監督。
聞くところによると、後発で来る筈だったサード助監督が寝坊をし、そこでこれまた、たまたま本隊に遅刻したセカンド助監督が後発を担当することになったというのです。 いや、それにしても何たるや偶然。
更にこの日は現場担当ではない、ロケハン部隊の制作進行の一人が、交通費を持って来る筈だったのになかなか現れず、やきもきしていると、案の定数分後「間違えて新宿集合してしまった!」という電話が入り、事態はどんどん悪い方向へ。
そして最悪なことに、この日送迎する筈だったキャスト5人が、出発時間を過ぎた後も未だに誰一人現れてはいなかったのです!
にわかに焦るセカンド助監督。 それもその筈、実はこのセカンド助監督遅刻の理由も、間違えての新宿集合だったのです。
もしやキャストも全員新宿の集合場所で待っているのでは…
出発予定時刻から遅れること約20分。 最悪な事態は免れ、全ての人間が出揃い、ようやく出発の運びに。
この日の若いキャストたち、実は“渋谷パンテオン”の存在を誰一人知らぬまま渋谷へ降り立ったらしいのです…
そんなこんなで移動を開始。 この日は渋滞もなく順調に現場へ到着。 結局、現場には何も迷惑の掛かることはありませんでした。(何かあった方が、もっと気がひき締まるのかもしれませんけど)
それにしても『渋谷パンテオン』
まるで幻でも追うかのようなその響き。
それはスタッフのやる気と共におぼろげに…





