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2007年06月17日

続 あの太陽に向かって走れ!

前回より確実に高く、そして眩しい太陽を真正面に受けての本日の帰路。

我々はクランクアップ前日に再び、予定を遥かに上回る朝5時までの長時間ロケを敢行してしまいました。

今月になって初めてのオープンロケ。 それを存分に楽しんだつもりはないのでしょうけど、再びこうして朝日を見ながらの帰路になるとは誰も想像していなかったと思います。(思いたくありません…)

大抵クランクアップ間近というのは、一般的にスケジュールが軽いイメージもあるにはあるのですが、まぁ最後まで気を抜かずに仕事をやり遂げるという意味では、このような密度の濃いロケが最後というのも、またありなのかも知れません。

ただ昨夜も体調を崩したスタッフが早退していましたし、期間中には制作君がロケの帰り道で制作車をぶつけてしまったりもしていました。

ロケはスタッフあってのものです。

ま、死なない程度に…

皆さんクランクアップを迎えましょう。



あっ、今クラッときた。
posted by piyota at 14:46| 東京 ????| Comment(2) | TrackBack(0) | ロケ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月16日

実感!

ついに、ついに今月初めて太陽の光を浴びてのロケとなりました。

予想最高気温30℃の真夏日とはいえ、どれだけこの日を待ち望んだことでしょう。

約2週間にも及ぶ連日長時間地下駐車場待機となっていた今回。

ついに我々は、クランクアップを明日に控え、最終段階であるオープンロケを迎えることとなったのです。

心地良い風。 心地良い空気!

現場移動がある。移動メシもある!

ああ生きているって素晴らしい! そんな当たり前のことさえ実感できてしまう程、今回の現場はいい経験となったのです。

でも… 本日は土曜日で快晴。

渋滞がある。 見物人も多い!

中には実感したくないことも、あったりするのも、また事実だったのでした…
posted by piyota at 08:30| 東京 ????| Comment(2) | TrackBack(0) | ロケ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月15日

地上は何をする人ぞ

地下駐車場待機生活の合間を縫って、まるで酸素切れの水槽魚のように、空気を吸う為地上へと出る。

すると「本番!」と声のするロケセットを横目に、どこのパートか分からぬ若いスタッフ2人が、胸倉掴みあってのマジ喧嘩の最中。

「俺が謝ったのに、シカトしてんじゃねーよ!」



いやはや、地上もある意味大変なんですね。
posted by piyota at 10:49| 東京 ????| Comment(0) | TrackBack(0) | ロケ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月11日

他人の疝気を頭痛に病む

雨上がりの日曜の朝、いつものように担当ロケ車両で地下壕へ向かっていると、片側2車線の前方優先道路の車道側を、赤い棒を持った男たちが走っているのが見えました。

実はここへ来るまでの高速道路上でも、雨道でスリップした車両が事故を起こしており、その際にも誘導員が赤い棒を振り回していたのを見ていたので、この時も事故の規制、はたまた日曜ですからマラソン大会か何か公共の規制だと、何の疑いもなしに、その瞬間も思っていたのです。

しかし歩道の植え込みの向こう側にヘッドホンをして俯く人影。 いやいやこれは、交通量の少ない時間帯を狙った速度違反の取締りでは?

まさか…

よく見ると、そこから不自然に上に伸びる極太の黒いケーブル。

その上の歩道橋では、カメラを構える男たちの姿が、案の定浮かび上がっていたのです。

やっぱりか…(赤い棒の時点で普通は怪しい)

そう、これは紛れもなく、某ロケ隊御一行様でありました。

我々が現場への移動中ですから、ここでカメラを構えているということは、恐らく相当朝の早い出発だったと思われます。

運良く車止めをギリギリ免れたものの、こちらは機材の積み置きが無い、たかがレンタカーなので、同業者とは思われないこと請け合い。 一度止められたら、「すいません30秒で終わります」とか言って何度も撮り直すに違いありません(笑)

角を曲がると劇用の白パト2台を先頭に、あるわあるわのロケ車両。 スタッフの半分くらいは知ったような顔でしたが、ここはあえて関わらないように通過することが得策です。

それにしてもロケ隊というのは、日曜や休日もなく朝から晩までよく働きますよね。

客観的に見てみると、どうしてそんなに早朝から元気に大声出して走ってるの? と、まるで他人事のように感心すらしてしまいます。

そういえば以前、早朝出勤していく一般の車を車止めして、夜残業をして帰ってきたであろう同車両を再び車止めした際、「まだやってるの? 大変だねぇ。 こっちも結構残業してるつもりなのに…」なんて、失笑なんかされちゃいまして。

まぁお互い気をつけて仕事致しましょう。

ロケ帰りに再び出会ったりでもしたら、マジで笑い話にもなりゃしませんよ。

「お疲れ様!」って挨拶…

それホントは同情なんでしょ?
posted by piyota at 01:02| 東京 ????| Comment(0) | TrackBack(0) | ロケ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月09日

監督の憂鬱

監督は現場にとって、とても重要且つ厄介?な存在です。

それもその筈、監督は現場に関わる全ての責務を果たさなければならない他、その発する一言により、およそ50人はいるであろう関係各者各所に多大なる影響を与えるからです。

つまりそんな存在だからこそ、作品期間中は精神的、そして体力的にも優遇されて当然の権利が許されており、場合によっては、いわゆる監督専用の厚待遇で対応するようになっている訳です。(厳密に言いますと、その辺は監督の人柄や制作会社の方針によりけりです)

話はちょっと遡りますが、前回の地方ロケでのこと。

なんと、そんな監督が、移動時のロケバスの座席にちょこんと座っていたのです。 しかも地方ロケ独特の満員御礼札止め予定のロケバスに、誰よりも早く現れたかと思うと、その窮屈な座席の隅に身体を小さくして収まってしまったのです。
通常このようなドラマロケの場合、監督は監督車やメイン車等を専用車両として用意され、本隊(ロケバス)よりも先に出発した後、現場にて色々な段取りを指示するものなのですが、今回のような地方ロケでは車両にかかる予算の都合で専用車両が用意されず、他の準備パートやスタッフたちと共に移動となってしまう場合も無きにしも非ずです。

しかもこちらの監督、実は相当なせっかちとして名の知られたお方で、監督車等で現場に着くや否や、後に到着する機材や照明の各車両や最後に到着するロケバスに対しても、自ら「あっちだ!こっちだ!」と、止め位置まで指示を出してしまうような逸話があるお方なのです。

さてそんな監督が乗ったロケバスは当然初日の朝からてんやわんや。

地方ロケですから皆同じホテル出発、勿論メイクや着替え等の支度はホテルになりますから、ロケバスはそれらの準備班を乗せてから出発となります。

なのに出発予定時刻10分前頃からにわかにイライラしだした監督が、ドアのところへ身を乗り出すと、「早く乗りなさい!」と、車外にて雑談しているスタッフを一括し始めたのです。

ですがメイク準備班が未だ来ておらず、その為出発することは出来ません。

更にそのまま待機の状態でいると、今度は5分前になって、僕に「もう出して下さい!」と言ってきたのです。 勿論車外にいた制作部は必死に×印を出しています。 しかし監督の方はお構いなしに「私の現場では3分前にバスに乗っていないのは置いて行く!」「いいからバスを出して下さい!!」と強くも尚、冷静な指示をだしてきたのです。

制作部は制作部で「もう乗れる車が無いんですよ…」と再び発進を食止めます。

板挟みの僕はとりあえず、ギアを入れて動き出し、道路にバスの半分を突き出したいつでも出発できる態勢を作って再びバスを止め、お互いの中立を保つことに終始しました…

後から聞いた話ですが、実は監督車を用意しなかったのは、せっかちな監督が先に着いた現場で「本隊はまだか!遅い!!」とイライラさせない為の意図的なもので、ロケバスに乗せることによって他の技術や美術パートの準備に掛かる時間的余裕を稼ぐというのが本来の狙いだったらしいのです。

さて、これでめでたしめでたし、皆が幸せ、現場に束の間の平和が訪れることでしょう。

いや、待てよ…

制作は監督をゆっくり連れて来てと言い、監督は急ぎなさいという空気を僕に浴びせます。

あれ、なんだかちょっと一人負けした気分。

僕は今回の現場で、急いでいるようで、ゆっくり向かうという、究極の移動技術を学んだような、そんな気がしたのでした。
posted by piyota at 08:52| 東京 ????| Comment(0) | TrackBack(0) | ロケ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月06日

あの太陽に向かって走れ!

紅く染まった空を眺めながらの帰路は格別です。

ただしそれが夕陽ではなく朝陽ともなると、それはかなり複雑な心境となるのは言うまでもありません。

この日、予定されていた23時半という終了時刻は、大幅にその予定を越えて朝の5時となり、前日の朝8時より地下駐車場にて待機していた僕がその出口に差し掛かった時には既に、朝日に紅く染まった街並みがユラユラと浮かび上がっていたのでした。

約45分の解散場所までの道程。 陽の光を浴びて心なしか目が潤んでいる僕がいます。(感動からではありません…)

後数時間後には、悲しいかな、また45分の道程を逆に走っている筈。

同じロケ現場が続いているというのに泊まることさえ許されない可哀相なスタッフたちは、睡眠時間のほとんどをこの移動時間で賄っているのです。

待機時間が長いなんていうのはまだまだ序の口。

それ以上に大変なのは本当は現場スタッフの方なんですよね。

朝5時半、解散場所である渋谷に無事到着。

再出発は3時間後になります。

「もし家に帰れないのであれば…」と、この度の担当者が気を利かせて仮眠のできる無料の駐車場を用意してくれました。

僕は3時間後の再出発に備え、用意された地下の駐車場へと…

ち、地下の駐車場へと…

再び下りていったのです。
posted by piyota at 07:19| 東京 ????| Comment(2) | TrackBack(0) | ロケ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月01日

いいなぁ

本日より、怒濤の約224時間連続地下駐車場待機となります。(撮休はあると思います)

その初っ端での話。

まず我々のような車両パートの場合、基本的には移動がメインですから、安全かつ迅速に現場へ着けてしまえば、その現場からの移動、または終了撤収時以外は、原則待機扱いとなります。

その間、各車両は各雇主の指示または恩恵により、自由(有効)にその時間を過ごせるようになっている訳です。

車両で待機するもよし、近くを散策するもよし、仮眠をするもよし。

確かに他のスタッフからしてみると案外楽をしているように見受けられるかも知れません。

ですが今回はたまたまそれが連続しているだけであって、決して楽をしたいが為にこの職種を選んでいるのではないのですね、私たちは。

その為に国家資格を取り、搭乗員や荷物の安全を補償し、極端な話生死をかけて仕事をしているのです。

そこで初っ端の話。

先月末より、徐々に始まったこの連続地下駐車場待機ロケに、本日のみの応援女性スタッフが加わり、その方も含めて早速現場へと移動を開始することになりました。

そして現場へ到着すると、レギュラーのスタッフ(雇主)に、「また長い待機ですが、宜しくお願いします」等と言われ、移動中に出た車両のゴミを片付けていたところ、何やら後ろの方から、その女性スタッフのこんな声が聞こえてきたのです。

「なに? これだけ? うっそ、いいなぁ、私も車両部になろうかなぁ(笑)」


なるほど…

なればいいと思います。

全然止めませんよ(笑)
posted by piyota at 09:15| 東京 ??| Comment(3) | TrackBack(0) | ロケ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月27日

たった一人でも尊いもの

ロケ最終日となったこの日は、集合場所でのメイクとなりました。

”集合場所メイク”というのはつまり、最初の現場で俳優のメイクや着替え等の支度場所を用意出来ない場合や、時間の都合で本隊到着後に直ぐ様撮影を開始したい時等に、前もって集合場所のロケバス内において各々メイクや着替えをしておくもので、我らロケバスドライバーにしてみれば、いつもの入り時間より少し早めの集合をした上、最適な止め場所を確保しなければならない、意外に大変なものなのですね。

というのも、朝の集合場所というのは、御存じ?のように、朝もハヨからの大渋滞二重駐車で、その外側に止めざるを得なかった場合、各組の出発時間によっては軽微な車両移動をしなければならならず、繊細な作業を必要とするメイクにとっても、できれば一度も動かなくてもいい内側を確保したいというのが、ドライバーのちょっとした心遣いのつもりとしてあるからなんです。

ですが、そんな心遣いとは裏腹に、支度は当たり前のように始まり(笑)、その間我々ドライバーはおおよそ車外に投げ出された上、支度終了と共に何の声も躊躇もなく、いざ出発の時を迎えます。 

そして僕は皆が着席をするのを確認すると、またいつものようにこう声を掛けました。

「では出発します…」

これは僕自身が昔からやっている、皆に着席を促す出発の合図です。 

ですが寂しい事に、車内の反応はいつも大抵ありません。 日々の現場で疲れているのか、シーンと静まり返り、直ちに熟睡の体勢に入るスタッフが大半を占めるのです。

ですがこの日は違いました。 なんと心地良い返事がかえってきたのです。

「宜しくお願いします!!」

それは、いつも同乗している助監督でも、ましてやメイク部や衣裳部、その他のメインスタッフでもありません。

たまたまこの日、集合場所メイクをする為に現れていた、過去8年間ずっとレギュラーキャストとしてこの番組を守っている、とある女優さんが、その声の主だったのです。 しかも彼女は、この日が今作最初で最後のロケバス移動にも関わらず… 

なんと礼儀正しい方なのでしょうか。 いつも一緒に仕事をしているスタッフが無反応なのに対して、もっと疲れているであろう女優さんの、なんと清々しい挨拶…

たった1人でも反応してくれたことで、僕はこの日の早起きが報われた気がしました。 そして心なしかハンドルを握る手にも力が漲っていたのを感じたのです。(いつも漲ってますけど…) 

忙しさのあまり、少々忘れがちな人と人との繋がり。

それはちょっとした挨拶から始まるということを、今回は余計に身に沁みました。 

そんな当たり前のことを、女優さんに実践してもらうなんて…

なんだかちょっと情けない今日の在り方です。
posted by piyota at 09:17| 東京 ????| Comment(3) | TrackBack(0) | ロケ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月12日

拝啓vics様

拝啓vics様。

vics 2.jpg

ホントにすいません!
この渋滞の黄色い矢印は、我々の仕業です。
この忙しい最中に車止めなんかして… ホントすいません!!
posted by piyota at 23:15| 東京 ????| Comment(0) | TrackBack(0) | ロケ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月08日

よっしょいこ、と

撮影場所までの徒歩移動や狭いロケセットへの出入りにおいて、やはりかさ張るのが撮影機材や美術道具、制作備品等の品々です。

これらは通常、車輪付きの台車や専用の車椅子等で、よりコンパクトに、より最少人数の力によって運ばれている訳ですね。

でもこれらのやり方では、さすがに登山や狭い電車内等においては機動力性能に欠け、特に重たくて大きなVTRのベースやモニターに関しては、最少でも4名の力を借りなくては各段差を乗り越えられず、今までにも、いざという時には結構面倒の掛かる代物として存在していたのです。

そしてこの度の2時間ドラマでは、これらのかさ張る荷物がやはり難題となりました。

というのも、約1週間程ある地方ロケの半分以上が、この登山や電車内での撮影であったからなんです。

登山は車輪等が役立たず。 更に電車ロケは時間指定があり、車内とホーム間では機動力が勝負となります。

という訳で、今回はそれらの難題を取り払うべく、全てのパートで脱車輪の“背負い子”仕様となりました。

つまり今まで台車等で押していた機材や荷物を全て背中で担ぐようにし、より機動力性を重視したコンパクトドラマ部隊として生まれ変わったのです。

これはテレビドラマのロケ隊としては、ちょっと画期的です。 何しろ歩道を占領する程広がっていた数々の機材が確実に減少して、ちょっとしたベース移動に関しても、素早く出来るようになったのですから。

なるほど、やれば減るもんです。

とはいえ、これでも昔に比べれば確実に小さくなったと言えます。 機材のコンパクト化、性能アップ等のお陰で、やっとここまでの形に収まるようになったのです。

そしてこれからも機材のコンパクト化は、少しずつ進んで行くものと思われます。 その内背負い子もいらなくなってパソコン一つで出来るようになるのかもしれません。

まぁその時は、間違いなく我々を含めたロケ隊のほとんども、いらなくなるんでしょうけどね(笑)
posted by piyota at 09:40| 東京 ????| Comment(2) | TrackBack(0) | ロケ日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする